「先天性風疹症候群」罹ってから騒ぐ。そして終生免疫だと思っている人が多過ぎる?
予防接種をもっと重要視しなくてはいけないと思う。
私たちの子供の頃は学校で集団接種とかあったんですけど、
最近の親の中には「打たない権利」とか言って、そんなの軽い虐待かも。
聞くところによると、
医療現場でも風疹のワクチン接種をせずに先天性の障害をもって生まれる子はとても多いそうです。
これは完全に親の責任で、その又親の責任であると思いますよ。
障害をもって生まれれば医療費が掛かることになります。
その医療費は親だけの負担ではありません。税金も投入されていることをお忘れなく。
妊婦が感染すると、生まれてくる子どもに障害が出る恐れがある「先天性風疹症候群」。
子ども達の多くは2回の予防接種(現在は1歳のときと小学校入学前の2回)の、
効果により発症が予防されているんですが、
ワクチンを受けていない成人男性を中心に流行が発生しているんです。
男性の20~40代、女性の20代に発症が最も多く、
妊娠・出産・育児世代でもありますね。
この「先天性風疹症候群」というのはどんな病気かというと、
風疹ウイルスに免疫のない妊婦が妊娠初期に風疹にかかることにより胎児が感染し、
子どもに多様な奇形を生じる先天異常症なんですね。
症状の現れ方として、
・低出生体重
・難聴
・心奇形(動脈管開存症、心室中隔欠損症、肺動脈狭窄症など)、
・中枢神経障害(精神発達遅延、脳性麻痺、小頭症)など永久障害を残すもの
・血小板減少性紫斑病、肝脾腫、肝炎、溶血性貧血、大泉門膨隆、間質性肺炎など
生後一過性に認められるものがあるんです。
異常の程度とその頻度は、ウイルス感染と妊娠の時期の関係によるんですが、
先天性風疹症候群の発生頻度は、
・妊娠4週以内では30~50%、
・5~8週で25%、
・9~12週で8%、
妊娠前期で20%といわれているんです。
そして感染力が強く、
1人の患者から免疫がない 5~7人に感染させる可能性があり( インフルエンザでは 1~2人)、
特に成人で発症した場合、
高熱や発しんが長く続いたり、 関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあるんですよ。
これほど怖い病気になのに、
リクルートマーケティングパートナーズ(東京都)が15年に0~2歳の子を持つ女性2181人に行った調査では、
抗体検査でウイルスに対抗する力を表す抗体価が低いと妊娠時に分かっていた割合は22・6%。
その半数近くが、その後も予防接種を受けていなかったそうですよ。
風疹は子どもの感染症と言われていたんですが、
今の感染の中心は大人みたいで影響を受けるのは子どもたちなんですよ。
こういう事実があるのに、
ワクチンは悪だと言って子どもに予防接種を一切やらない自然派育児と言われるママさんたちがいますね。
世の中みんなが風疹の予防接種をするから子どもが風疹に罹る機会を失っていると。
だから風疹の抗体がつかないと。
予防接種しないで風疹に自然にかかるのを待つといったものですが、
その予防接種をしなかった子が妊娠出産するころに風疹にかかったらどうするんでしょうね。
孫の代にあたる子が先天性の症候群になったらどうするのか。
自分だって予防接種をして育ってきたのに、子どもにはやらないってなんだかです~ね。
自然派育児、理解したいけど理解できないですよ。
予防接種は大多数が受けることで、集団感染のリスクが減ると思います。
接種した人だけでなく、周りのためでもあると思いますよ。
だから妊娠希望の方、妊娠希望の方のご主人は、地域にもよりますが、
風疹の抗体検査、風疹の予防接種(麻疹風疹混合ワクチンか風疹ワクチン)の際は、
補助が受けられますから、各自治体のサイトを確認してくださいね。
ちなみに我が郷土熊本市では、(熊本市保健所 感染症対策課、各区役所保健子ども課)
https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=4955&e_id=14
・風疹抗体検査 無料
・風疹予防接種の接種費用助成額 4000円を上限とし、対象者が負担した額
病院によっては予防接種の値段が違うので調べた方がよさそうですね。
それと、
一回の予防接種では抗体ができない事があるので一ヶ月後以降に血液検査を勧められることもあります。
もしかすると、
あなたは予防接種を1回すれば終生免疫と思っているかもしれませんが、
平成2年4月1日以前に生まれた23歳以上の人は、
子どもの頃に1回受けるだけでしたから、
ウイルスに感染するのを防ぐ「抗体」が体の中で十分作られないケースがあるんです。
あなたは「先天性風疹症候群」に罹ってから騒いでも遅いですよ。