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「生理休暇」取得率が低い ここは日本だからしょうがないの?

「風邪で休む」って言うと、「風邪ぐらいで…」って言う人がいると思う。

生理も同じで「人によって・時によって」さまざまだと思います。

めちゃくちゃ辛い時もあれば、それほどでもない時もあるそうで、

 

私たち男は、「身近に生理がキツい女性がいるかどうか?」で認識がかなり違うと思うが、
男に生理の辛さを理解しろってどう頑張っても不可能ですし、

男からするとこちらから「大丈夫?」って
声も掛けづらいですよね。

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「生理休暇」は労働基準法で定められています。

働く女性が生理日に腹痛などで就業が難しく、会社に休暇を申請した場合、
雇用主は女性を働かせてはいけないとしているんですが、

 

ただ「生理休暇」や子の看護休暇などは有給でなければならないという定めがないため、
多くの会社では無給としているみたいですね。

 

そのせいかどうかわかりませんが、
佐藤製薬が2016年、20~30代の働く女性442人を対象に行った調査によると、

 

仕事に集中できないほどの生理痛を経験した人は53%。
うち69%が仕事を休んだことがないと回答したそうです。

 

また厚生労働省が全国約6000事業所を対象に行った調査では、

2014年度に生理休暇を取得した従業員は0・9%。

1997年度は3・3%、

2003年度は1・6%

と取得率は減っているみたいなんですよね。

 

この「生理休暇」の取得率が減っているのは、
どうも生理が個人差が激しすぎて一概に言えないのが一番この問題を厄介にしているみたいですよ。

 

全く生理痛が無い人もいるし、軽~い人もいます。

 

生理がキツい人は、
生理の度に嘔吐したり意識失ったり、点滴受けたりする人や歩行困難な人もいますし、
毎月来る人もいれば不順の人もいて、終わるまで7日以上かかる人もいれば2〜3日で終わる人もいる。

 

また筋腫を持ってる人などは、
出血量もすさまじいし、夜用420のナプキンでも無理で、タンポン+おむつに近いものじゃないと、
厳しい人も中にはいるそうです。

腰骨にドリルでグリグリ穴を開けられてるかのような痛さと、
子宮をぞうきん絞るみたいにギュ~って感じの痛さとか、けっこう壮絶みたいです。

 

おまけに生理の間は、
微熱がずっと続くし、頭痛もあるし、眠くなるみたいで、

この眠さは簡単に言えば血を出すのにすごいエネルギーを使うから、
からだを休ませるために眠くなってしまうみたいで、

ものすごくお腹いっぱい食べた時に少し近いそうで、
消化させるのにエネルギーを使うから眠くなるのと一緒みたいですね。

 

こういうのは、私たち男にはわからないですね。

これを理解してもらえない女性は、そうとう辛いと思いますよ。

 

やはり知識としては分かっていても、
議論になるとなかなかその個人差を理解してくれない人が多いのではないでしょうか。

 

生理痛のキツい人が生理の痛みを言葉で表したら「大げさすぎ」とか言ったり、
女性でも他人の生理痛がどれだけのものか分からないから、
「大げさすぎ」とか他人が決めつけることじゃないですよね。

 

女性でも生理が軽い人は、キツい人を軽視する傾向にあるみたいですから、
男性への理解も難しいとは思うけど、

少なくとも生理痛で動くのもままならない人を「甘え」だとか「大げさだ」とか、
蔑むことはやめて方がいいみたいですよ。

   

日本の公務員でも「生理休暇」を取れたことが無い人が多いみたいです。

生理痛のひどい女性が、
入庁の時に相談したら「何日(生理開始日)って指定して勤務希望出せ」と言われたそうですが、

必ずこの日なんて分からないですよね。
その後は「今年の新人で生理休暇取ろうとしてる奴がいるらしい」と瞬く間に広がり、
二度と言えないそうですよ。

 

公的機関でもこうですから、
日本に徴兵制でも施行させないと無理なのではと思う人も、なかにはいるかもしれませんよ。

 

シンガポールがなぜアジアなのにほぼ完璧に男女平等かというと、
男性は兵隊に取られるからだそうで、

年に何日か必ず軍から訓練の呼び出しがある上、
有事に若い男性社員みんないなくなって会社が回らなくなる可能性があるので、
どこの部署も必ず女性社員を入れるのがシンガポールの会社の危機管理だそうですよ。

 

またアメリカは徴兵制こそ無いですけど、州兵などの予備役で急に軍隊に行く人がたくさんいるし、
そういうときに残りの社員だけできちんと対応できるように、
企業は常に準備しているから急な病欠やらにも当然対応できるようになっているみたいなんですね。

 

「軍」という言葉にアレルギー起こす人がいるかもしれませんが、
軍隊がきちんと機能してるって悪いことばかりじゃないみたいですよ。

 

またアメリカでオフィス仕事して人の話では、
まず日本のようにみんなそこまでマジメに働かないそうです。

 

ちょっと体調不良ならすぐ休みを取り、
寝込むほどじゃないけど、オフィスから仕事するのは辛い場合は、
家から働いてもOKな会社は多いみたいですよ。

 

そして有給と病欠有給は別で出るところが多いみたいで、
有給と病欠は年間15~20日ほど出るところが多いそうです。
最近は上限なしを福利厚生の一部と謳うスタートアップも増えているそうです。

 

基本的にその辺の時間配分の仕方は大きく個人に任せられていて、
周りもいちいち理由はなんだとゴチャゴチャ言わないそうです。

その代わり重病で中長期休暇が必要なレベルな病気ではない限り、
休みが重なり期待されている結果が時間通りに出せないことがしばらく続くと容赦なくリストラされるそうですよ。

 

ここは日本だからしょうがないと思わず、
この「生理休暇」という名称がまず生々し過ぎるから、

この休暇の趣旨を汲み取り「体調不良休暇」と名称を変え、
従来通り月二日とすれば取りやすいのではないかと思いますよ。

 

男性も対象に含めれば、より取得のハードルは下がると思いますし、
本来救うべき人がより救われると思います。

名称や対象を変えることで、
本来保護すべき人がより多くなるのであれば趣旨に叶うのではないでしょうか。

 

いずれにしても、

女性のからだの構造上、困っている女性も一定数いますから、
同僚同士助け合う、みたいな風潮がもっと広まればいいと思います。

 

「生理休暇」に関わらず、

「人が休みをとるのは、ずるい」

「大したことでもないのに休んでいる」

と言いだしてしまうと、

 

自分が本当に休まなければいけないときにも休みづらくなってしまうし、

結果として誰も得しないですね。

 

「お互いに、休むべき時は休めるよう協力しあう」体制を作ることが大切ではないかと思いますよ。