「防犯腕章」69歳男小1女児触る 敵は味方の振りをする?
今までありがたいと思われてきた見守り活動を行う人たちを不審な目で見る人が増えそうだが・・・。
このような、立場を利用した犯罪、地位を利用した犯罪などは、
通常の犯罪より倍ぐらいの刑罰を科すべきと思いますよ。
というのは、
前橋市の路上で5月16日に下校中の小学1年の女児(6)の体を触わったとして逮捕された井田敏和(69)は、
ボランティア団体などに属していないにもかかわらず、
緑色地に「防犯」と書かれた「防犯腕章」を身につけていたそうですよ。
地元自治会関係者によると、
犯行現場一帯の見守りを行う「北代田町安全パトロール」には防犯委員や老人会などから有志を募り、
今年度は計34人が4つの通学路で見守り活動を行っているそうですが、
この井田敏和は所属せず「自主的に活動しているとの認識だった」みたいで、
「自治会で協力をお願いした人ではない。どんな経緯で腕章を手にしたのか不思議」と困惑しているようだが・・・。
しかし、
3月に千葉県でのリンちゃん殺害事件登校時のような悲惨な事件が起きて、追い打ち的な事件ですよね。
周囲の人達を一層不信感一杯にして本当に誰を信じていいかわからなくさせますね。
これは社会的な影響が大きいので重罪ですよ!
そもそも日本では古くから「近所付き合い」という習慣が根付いていましたね。
お互い会えば挨拶をし、声をかけ、町内に知らない者がいればすぐに分かるというような仕組みが発達していたんです。
それは、
地域の人達が無意識のうちに行っていた自主防犯活動のひとつだったんですが、
時代は変わり、今では核家族化や少子化が進み、生活様式も変わって、
古くから培われてきた「近所付き合い」という習慣は徐々に消えつつあります。
それにともない、
あなたの身近で発生するひったくりや路上強盗といった街頭犯罪、
空き巣や住宅対象の侵入強盗といった侵入犯罪が増加し、体感治安を悪化させているんです。
そんな中、全国的に「地域の安全は地域で守る」という自主防犯意識が芽生え、
パトロールなどの防犯活動が活発に行われるようになってきたんですね。
最近の安全パトロールは、
空き巣の被害防止、通学路の安全点検等などを目的に、
自治会 ( 町内会 ) やPTA、会社や商店街など、地域に住んでいる方や働いている方で、
パトロールをやっていますね。
パトロールは複数で2人以上で、4、5人を1グループにして、
多くの目で見ることにより、より多くの危険箇所などを発見できるようにして、
腕章、タスキ等を着用したりして一緒の服装で活動すると効果的だからわかりやすいですよね。
今回の事件は単独でやっているようで、
「北代田町安全パトロール」の人達は分からなかったんでしょうか?
そして犯行時刻が白昼で人通りのある場所だったことから、
「悪気はなかったのでないか」
「自主的に見守り活動を行っていて、ありがたい」
と擁護する住民の声も多数あるんですね。
実際、ある女性はこんな経験があったそうです。
「私が小学生のころ(15年くらい前)、自分も友達も触られたりすることもあれば、ついてくる人もよくいたよ?
さらわれる事例はなかったけど、
猫や犬をみつけて愛でるのと同じように頭を撫でたり、接してくる人もいたから、
危険な人と、危険でない人の境目って難しいよ」と。
こうなると、
これからは他人の子供には一切関わらないように生きて行く人が増えるかも。
たとえ他人の子供がどれだけ不幸な状態でも、
女児が道路に飛び出してクルマに轢かれようが、
転んでケガして血まみれになろうが体に触れるのは犯罪ってことになるのか?
信号機のない横断歩道や交差点などで『あぶないよ』と子供に手や肩に触れて、
これが実際にロリコン不審者なのか、
女児やその保護者との「行き違い」なのか?
そしてただの声掛けも止めるでしょうね。
挨拶だけでも、子供が「知らない人に声掛けられた」って親に言ったら、
町内に噂は広まるし、
今はメールやラインで、「不審者情報の警報」を発信しているみたいですからね。
だから、他人の子供はいかなる場合でも完全に無視になる?
「親族以外は子供に声をかけてはいけない」という条例ができても不思議ではないですね。
今回の事件はどこを触ったかの事細かに内容書いたら女児が傷つくかもというのを考慮していると思いますが、
女児が変に思ったから告げ口したんでしょうね。
そして「防犯腕章」を掲げた犯罪者を逮捕。
ところで、
どんな経緯で「防犯腕章」を手にしたのか不思議と問題になっているようですが、
「防犯」とか「パトロール」の腕章なら
ホームセンターやドンキホーテ、またネット通販で、500円くらいのを売っているんです。
だから誰にでも気軽に購入できるだけに恐ろしいです。
そんな「腕章」の特徴のひとつは、
とにかく手軽に身分の証明が出来るということなんですね。
たとえば、
腕章無しで防犯チラシを配ったら、あなたは受け取りますか?
でも腕章をして、
チラシを手渡しする時、マンション管理人にポスティングの許可をもらう時等々、
この腕章を着用していることにより一目で防犯活動ということをアピール出来ますよね。
あまり多くを語らなくても理解してもらえるというメリットがありますから、
この腕章は一般人への説得力があるということですね。
お祭りやイベントでも無関係な人間が「広報」とかの腕章を勝手につけて、
写真や動画とってても怪しいと感じないかもしれないですよね。
逆に言うと「悪用にもできる腕章」ということにもなるんです。
こんな話もあるんです。
最近の不審者対策の一環として、
「子供110番の家」と言うのを設置している家をあなたもよく見かけると思いますが、
この「子供110番の家」は申請すると、
防犯腕章や防犯名札、プレートはもらえるんです。
それも小学生の保護者だったら、
何の審査もなく、ただ保護者であるだけで・・・。
おそらくはどんな家庭環境なのかなど、ほとんど何の審査も無しに乱発しているんでしょうね。
これが逆に危険かもしれませんよ。
防犯パトロールは空き巣を減らすのには効果があると思いますが、
子供を狙った不審者対策にはあまり効果がないかも。
なぜなら、
子供が被害を受けるのは、見知らぬ不審者による犯罪よりも、
「顔見知り」による犯罪の方がはるかに多いからですね。
そして「子供110番の家」と防犯腕章を悪用するなら・・・。
子供はまず間違いなく、このプレートや腕章を見たら信用しますね。
もし「不審者」で子供を狙うとしたら、
このプレートを利用するだろうし、巧みに子供に接近し「顔見知り」になり、安心させ、犯行に及ぶ。
一番確率的に心配しなくてはいけないのは、
誘拐や連れ去りではなく、暴力と性犯罪でしょうね。
特に性犯罪は潜行長期化するので厄介なんです。
だから「子供110番の家」と腕章は、
最も注意しなくてはいけない「巧みな性犯罪者」にとっては、大変利用価値のある物かもしれませんよ。
もう子供には悪用の恐れを考慮して、
「防犯腕章」している大人が必ずしも安全であるとは教えられないですね。
だって「敵は味方の振り」をしていますから。
いよいよ息苦しい社会になってきたものです・・・。