美ビルド・ネットの熊本はてな?

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<ベルギー同時テロ>現代における黒死病なの?

多くのことを犠牲にしても国民の安全第一の信念でテロ対策を強化する時期に突入したと考えるべきみたいだ。
これは欧州だけの問題ではないし世界中どこでも発生しうると思います。

 

犯人役を取り押さえる訓練やドローン対策の訓練を見ましたが、
日本の警察はホントに大丈夫か?と思う。

非常に物足りなさを感じるし、
テロリストにとってはやりやすい国なのでは、
と本当に不安を覚えるのは私だけでは無いと思いますが・・・。

 

あなたもご存じのように、
3月22日に「ヨーロッパの首都」とも呼ばれるベルギーの首都ブリュッセルで、
空港と地下鉄駅で連続して爆発が起きましたね。

2度の爆発が起きた空港では14人、地下鉄駅で20人が死亡、計200人以上が負傷し、
過激派組織「イスラム国」(IS)が事実上の犯行声明を出したと言われているんですが・・・。

 

亡くなった方には遠い異国よりお悔やみ申し上げます。
また、
多くの負傷者や日本人も怪我をしたそうで早期の回復を祈っています。

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今回のテロがフランスに次いでベルギーで発生した意味は非常に大きいと思うし、
現代の経済社会・文明への布告・挑戦かもしれません。

 

ただ、注意しなければいけないのは、
もしかすると中東のテロ集団に見せかけた名前を借りた、
テロの可能性もあるかもしれません。

 

犯行グループがタクシーを「わざわざ」使用した報道がありましたが、
いかにも犯人は俺だぞと言わんばかりなんですね。

タクシーの出発点の家には、
犯行グループを示す証拠が多数発見されていますが、
本当のテロ犯ならば盗難車で空港へ行くのが定番と思うんですが、

 

経済が窮した国家と思惑が一致し、
同じ方向性の協力体制が自然と発生して起きたかもしれません。

 

今回のベルギー同時テロで思い出したのは、
14世紀のヨーロッパに流行した黒死病です。

 

歴史を紐解くとわかりますが、
この頃の中世の社会は変貌の真っただ中にあり、農業技術が発達し食料の生産も増加しました。
すると必然的に人口が増え都市が生まれていくことになるんですね。

 

都市は商工業の要となりギルドやハンザ同盟を結成し活況を呈するようになり、 
都市では大学がつくられ、
人々の知的水準もグングンと上昇し、華やかな騎士道文化が生まれ、
家畜は野に溢れるほど放牧され、穀物生産量は400年ほど前に比べると10倍近くまで増えていたんですね。
あらゆる分野で中世社会は絶頂期を迎えつつあったんですが、

 

そんな時、恐ろしいペスト菌を宿したクマネズミが上陸したんですね。
その菌を宿した人間のそれは最初、
首の付け根やもものつけ根あたりに、小さな腫れ物という形であらわれ、
まもなく、リンパ腺がはれてノドが渇く症状が続くようになり、

翌日には、リンパ腺はりんごほどにも膨れ上がり、体のいたるところに伝播し広がって行き、

 

それと同時に、
体中に青黒い斑点が多数現われ、激しい高熱に苦しみ出し、
まもなく高熱で意識不明となり、肌がカサカサになり、

発病からわずか3日後には、
黒死病と言われる所以の見るもおぞましい黒紫色に変色して死んでしまったんですね。

 

この悪魔の奇病は、
上陸すると怒濤の勢いで東西に広がっていき、

イタリアの沿岸部の都市を次々と巻き込み、エーゲ海の島々をなめ尽くすと、
今度はフランスやスペイン、ドイツをも席巻して、
海を隔てたイギリスも恐るべき魔の手からは逃れることは出来なかったんです。

 

こうして、わずか1、2年でヨーロッパ全土は、
未曾有の伝染力を持つに黒死病の魔の手の前に蹂躙されてしまうことになったんです。 

黒死病の影響で、
これまで秩序だった社会は根底から揺り動かされていき、
社会不安が増大し、苦しくない死に方なる本が広範囲に読まれるようになったんですね。

 

もうこうなっては、
人々に生きる希望や勤労意欲などあるはずもなく、
いつ死ぬか、
自分の命が果てるのも今日か明日かと待っているようなもので、

家畜の世話をしたり土地を耕したり収穫しようとする人もなく、
ただ、
これまで蓄積していた物を片端から消費していくだけであったんですね。

 

こんな状況が今のヨーロッパに黒死病の代わりにテロという魔の手に蹂躙されたら・・・と、
思うとゾッと背筋が凍りますね。

 

そんなテロ対策を日本は行っているのだろうか?

2015年1月に「悪夢が始まる」とイスラム国の日本攻撃宣言が出されたのは記憶に新しいですが、
イスラム国の主敵・米国と緊密な関係を結び、
西側経済の一極を占めるわが国は格好のターゲットなんですね。

 

なんでもテロ対策には三つの原則が必要だそうで、

①絶対阻止の原則

②事前介入の原則

③法律枠内の原則

とあるんですが、

 

強盗や泥棒や両山口組の抗争から全市民を完全に守るのは、残念ながら不可能ですね。
(もちろん警察は最大の努力を日々続けていますが)
本来、すべてのテロ攻撃から全員を守ることもできませんよね。

しかし、
効果的な対策・防止策を求める世論の圧力は通常の犯罪に比べてはるかに高いんですね。
政府の正統性、信頼性にかかわりますから。

 

ただ日本警察の組織は、
テロ対策における世界の流れを先取りしているのがあるんです。

地域密着型の情報網を持つ都道府県警察が全国をくまなく覆っている一方で(交番など)
警察庁がそうした情報網の集約、結節点となっていますからね。

 

でもそんな日本の治安維持システムには、
伝統的な法治国家の犯罪取締り枠組みしか存在しないから、
それで国民、国家の安全を守りきれるか?
これがテロ対策で直面している最大課題かもしれませんね。

 

だからこそ実効性のある「日本型テロ対策」のためには私たち国民の理解が欠かせないと思いますよ。
対策の意味や効果を説明し、
事業者や市民が自発的に協力しようと思える環境をつくることが重要と思います。

 

官民一体で取り組むべきテロ対策の象徴が、
「ソフトターゲット」と呼ばれる商業施設やテーマパークなどでの警戒、警備で、

数が多く、不特定多数の人が集まるため、警察による対応には限界がありますから、
情勢に応じて、
管理者に自主警備の強化や防犯カメラの設置、
そして手荷物検査などに取り組んでもらわなければならないでしょうね。

 

日本は銃規制は厳しいですが、
日常的に流通する化学物質で製造できる爆発物がテロ行為に使われる懸念がありますから、
この分野でも原料物質を販売する業者と警察が協力し、
購入者の本人確認をしたり、不審な行動があれば通報したりといった取り組みの徹底が必要でしょうね。

 

また政府や警察による規制や命令だけで一方的に進めるのではなく、
民間の側も当事者意識を持って対応にあたることが、
テロに強い社会づくりにつながりますから、
官民が協調する日本型のテロ対策を着実に進めていきたいですよね。

   

ところで、
私たち日本人はテロに強い点が二つあるんですね。

 

一つは「団結力」

日本人は集団意識が強いので、非常事態が起きたときの団結力は他国に劣らないと思います。
東日本大震災の時もそうだったんですが、
国全体が“震災一色”に染まり、

お笑い番組を“不謹慎”と批判するほどの「国民全体が一つにまとまろうとする力」は、
危機感を保つ上でプラスに働くのではないでしょうか。

 

二つめは「徹底させる力」

日本人は基本的にルールがあれば守ります。
非常事態の後になされたテロ対策なら尚更ですね。

さらに、真面目で勤勉な性格もあいまって、
荷物検査でも徹底的にバッグの中身を検査するかも。

フランスでは荷物検査される側も、
「こんな検査何の意味もないんだから、急いでいるし、通してくれ」と抗議する人もいたが、
日本人なら検査される側も律儀に協力してくれそうですね。

 

このように、
「団結して対策を徹底させる点」に日本人は長けており、
この点だけをとれば日本はテロ対策に強いと言えるかも。

 

しかし、
日本人がテロに弱いといえる気質があるのも確かなんですね。
やはり二つあり、

 

まず一つは「日本は平和だという慢心」

滝川クリステルのオリンピック招致スピーチでされた落とした財布のエピソードのように、
日本人はどこか「日本は平和な国」であることを誇りに思っている節があるかもしれません。

それ自体は決して悪いことではないが、“危機感をもつ”という点ではマイナスかも。

また「日本は平和だ」と思っている人が多いので(実際に犯罪率も低いが)、
フランス人に比べると日本人は人を信用しやすく、警戒感が低いし、
人を疑う習慣がなく、経験に基づく「危険を察知する力」もあまりないので、
テロの計画を立てている集団があっても気が付きにくいかもしれないですね。

 

二つめは「屈しない精神力」

もし日本でテロが起こったなら、
日本人の強い団結力がマイナスに作用していつまでも「テロの脅威ムード」が続いてしまうかも。

テレビなどの報道も、フランスでは割とすぐにテロ報道以外の放送が流れたが、
日本の場合は「たくさんの人が亡くなったのに不謹慎だ」という理由でテロ報道が長期化しそうですね。

日本人はフランス人に比べ、
影響されやすく、素直で従順な人が多いので、
こういった報道によってストレスを溜めてしまう人が増えるて、
テロ報道によりノイローゼになる人の数がフランス人よりも多いかもしれませんよ。

 

そんな日本人のテロに強い点、弱い点があるかもしれませんが、
以前あった地下鉄サリン事件及びオウム真理教関連事件、
古くは浅間山荘事件を見れば日本でテロが起きたら?
が、どうなるか分かると思いますよ。
 
翌日から皆同じように通勤通学を行えますが、
街中からはゴミ箱が全て撤去されて小型カメラで監視され、

交通機関で不審物を見付けたら駅員にというアナウンスが流れ、
それはいまだに続いていますけど、
あなたも適応されていると思います。

 

やはり日本は四方を海に囲まれ黒死病が流行しなかった幸運な国です。

幸運には、どんな国家もテロも敵いませんから。

日本には大自然への感謝の行為がありますからね・・・。