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山本太郎「牛歩」なんかの報道でIR法案にフタをしている?

忘れ去られないように…!
ただそれだけを願ってゆっくり歩いたのかも。

 

「牛歩」なら、
スーパースローモーションパフォーマーのパーツの方が上手だと思いますが・・・。

 

というのは、
自由党山本太郎は14日の参院本会議で、

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法案の修正案の採決のとき、
自身の席から投票箱までゆっくりと歩いて時間を稼ぐ遅延戦術「牛歩」を実行したんですが、

伊達忠一参院議長が1分以内で投票するよう警告し、
あえなく短時間での抵抗に終わったみたいですよ。

 

こういう報道が本当の問題にフタをしている気がするんですね。
カジノを含む~IR法案というものがただのカジノだけ取り出して大騒ぎし、
この山本太郎がギャンブル法案?とか騒ぐ。

国民に伝えるとき切り取って報じられるとそういうものだと思ってしまう。
実際のところはどういう内容の法律で焦点は何なのかをちゃんと報じてほしいんですよ。

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そんな「カジノIR法案」は、
2020年の東京オリンピックに向けて、カジノを含めた統合型リゾートを作るための準備法案なんですね。

 

2020年頃には、
統合リゾートの中にカジノがオープンする確率は高いですが、
あくまでそのエリア内、つまり、限定的カジノ解禁にすぎないんですよ。

 

一部の野党はギャンブル依存症が増えるから、カジノ反対なんて言っていますが、
それは全くナンセンスかもしれませんよ。

日本は30兆円弱もの売り上げを誇る、世界一のギャンブル大国であり、
いまさら統合型リゾートが1~2つ増えても、大勢に影響は無いかも。

 

ちなみに、
パチンコの売り上げが約23兆円なのに対して、
世界のカジノの総売り上げが約18兆円なんです。

世界中のカジノが束になって戦ってもかなわないパチンコって、
あなたも凄いと思いませんか?
 

日本のギャンブル依存症の数は、
成人の5%弱(厚労省データ)と言われているんですが、

これは異常に高い数字で、
アメリカですら1.6%、先進国でも2%未満がほとんどなんです。

 

理由はパチンコ店が全国に、約1万2000軒あるからで、
あなたもついつい行きますよね。

最近は1円パチンコもあり、
実に財布に優しいシステムになっているみたいですよ。

 

次に優秀なのは公営ギャンブルで、
競輪や競馬、競艇の類は70~80%の還元率なんです。

 

最悪なのは、なんと宝くじなんですよ。
還元率は、約45%とえげつない数字となっているんです。

宝くじは、
当せん金付証票法のもとに運営されており、法的にはギャンブルの扱いではありませんが、
一番健全に見えた宝くじが、一番当たらないとは・・・。

 

道理で宝くじを何万円買っても、儲からないわけですよね。

   

それではカジノの還元率はどうかというと、
日本には今のところ無いので、(裏カジノは別ですが)外国でやっている例を参考にすると、

 

カード、ルーレット、スロットなどのトータルで、
90~95%の還元率となっていて、意外と良心的なんですよ。

もちろん、ディーラーの技量やマシンの設定で、還元率はいかようにも変えられますが、
思ったよりはボッタクってませんよね。

 

おそらく、
日本で還元率80%を割れば、目の肥えた訪日観光客からクレームがくるかも。
これは欧米の慣習に見習い、還元率を上げて運営せざるをえませんかもですね。

 

日本のギャンブル文化というのは、ちょっと変わっているんですね。
個人間の賭博は一切禁止していますから、

有名漫画家が賭け麻雀をして、現行犯で捕まったなんてニュースがマジで流れてきますが、
公営ギャンブルはOKなんですね。

 

パチンコもよし、サッカーくじ、宝くじも大丈夫なんですよね。
胴元が地方自治体や指定された企業・団体なら、ギャンブルは公認なんです。
それほど、ギャンブル運営は儲かるのですよ。

 

今回のIR法案採決で山本太郎は牛歩の後、
大声で「ギャンブル法案には反対だ」なんて叫んだみたいですが、

パフォーマンスするだけなら、
パチンコ屋の前で賭博には反対と叫んだらどうだろうか。

 

このIR法案にそこまで反対するのなら、
パチンコも違法として強く訴えればどうですか?

それができないなら、
ただただ反対を商売にして議員報酬をもらうためのアピール行為としか思えないですよね。

 

ところで、
ギャンブル依存症者が増えるのではと言われるIR法案ですが、

 

現実問題として、
カジノに行ってハマったとしても、限定的カジノ解禁全国に1~2か所しか設置しないのですから、
足しげく通えませんよね。

 

もし依存症になったら、
近所のパチスロでリベンジするしかないからですね。

何となくカジノが流行ればパチスロも流行る図式が見えて来るように感じます。

 

ですから、
カジノを作って、これら既存ギャンブルに対する規制を一元的に統括し、
依存症対策を実施すればギャンブル依存症者を減らすことは可能になるかも。

実際に、こういった手立てがとられ、
ギャンブル依存症罹患者を減少させたノルウェーのような国もあるんですよ。

 

だから、
ギャンブル依存症者対策が既存ギャンブルにまで及ぶかどうか」であり、

それはこれまで「遊技」というグレーゾーンで、
誤魔化されてきた、
パチンコ・パチスロも含まれるのか?ということですよ。

 

いずれにしても、

ギャンブルは勝つ人より負ける人の方が多くなりますよね。

もちろんそうしなければ利益が上がらないからですね。

 

そういう利益だからこそ、

絶対に民間には任せてはならないと思いますよ。

国が直轄で運営して国会に報告するシステムにしないと・・・。