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「詐欺FAX」いまだにFAXをメインに使ってる金融詐欺?

人の弱みに付け込んで金をだまし取るのが詐欺ですが、
資金繰りに悩む中小企業にとって担保や財務の健全性などに弱みがあれば、
なかなか融資を受けられないのはいつの時代も同じですよね。

 

そんな時FAXで、

《中小企業・初秋低金利キャンペーン!》

《ご融資金額 100万円~1500万円》

《期間中の実質年率1.45%~6.73%》

 

そして、
FAXの最後には会社概要もしっかりと書いてあり、

《保証人不要 担保不要》

《初めての方も安心してご利用できます》

《保証金等の詐欺には十分にご注意下さい》

なんて融通の利きそうな文言があるならば、案外心を動かされる人は多いかも。

 

FAXで融資を申し込むと、貸金業者が電話をかけてきて、
必要書類は本人確認書類と登記簿、印鑑証明、住民票とちゃんとした書類をそろえないとダメだぞって、
しっかりしているふうに感じさせるんですね。

 

個人融資を相手にしている闇金サイトとは大きく違うのは、
しっかりと手間がかかるぞ、
即日融資なんて感じさせないしっかりとしてる雰囲気を出しているところなんですよ。

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被害者の一人は「事務手数料を振り込めば200万円融資します」
といわれるがまま、
指定された口座に振り込んだ金額は約26万円。

 

その後、
200万円が融資されることはなかった。
詐欺と気付いたときはその26万円は返ってこない。

後の祭りなんですよ。

 

ビジネスローンならば、
最低500万以上の融資、最高は2000万円と高額な話になるんです。

 

2000万円の融資の話の場合、
「融資するための手数料と保証金を融資金額の10%分である200万円の入金が確認でき次第融資します」
という連絡がはいるんですね。

 

ここまで来て貸してくれなかったら首くくらないとダメだ!
という経営者の状況を完全に把握してのこの一言は効くんですよね。

 

500万でも10%は50万、2000万円の融資の話だと200万円という大金になるんですけど、
すぐ直後に融資してもらえると思いこんでいる人が振り込んでしまうんです。

 

さらに1度振り込んだら、
また「確認がとれません、もう一度保証金振り込んでください!」と永遠に続けるんですね。
取れる時に何度でも同じことを繰り返して来るんです。

 

おかしいな?と思った時にはもう連絡が取れないし、
お金ももちろん融資なんてしてもらえない、
取られただけという状況に陥るんですね。

 

これが保証金詐欺の全容なんですよ。(またの名を「貸します詐欺」)

 

この「詐欺FAX」グループが詐欺に活用していたのが、
FAX代行業者なんですね。

 

FAX代行業者は、
不特定多数とのファクスの送信を代行する業者で、送信だけでなく、
さまざまな名簿を備えており、顧客の要望に応じ、
地域や業種を絞ってキャンペーンチラシなどを送るサービスを展開しているんです。

 

「詐欺FAX」グループはこうした複数のFAX代行業者と契約し、
多いときには数十万円を支払い、月に10万件のファクスを送信していたんですね。

 

「紙を受け取って、申し込んできた客にだけ電話をかければいいから、効率はいい」
と捜査関係者は分析しているんですが、

   

もしあなたがこのようなFAXを受け取って、
「電話してみようかな」なんて思う前に、

 

まず一番に会社概要に書いてある貸金業登録番号をチェックすればほとんど解決するんです。

金融庁の登録貸金業者情報検索入力ページに↓
http://clearing.fsa.go.jp/kashikin/index.php

 

登録番号の最後の5桁の番号「第○○○○○号」の番号だけを入力して検索結果が出てこなかったり、
違う会社が出てきたりしたら闇金と判断して間違いないですし、
電話番号でも検索できるし良い判断基準になるんです。

 

タチのわるい闇金だと、
屋号から住所、貸金業登録番号まで正規業者のすべての情報を偽造して成り済ましている場合があるんですが、

こんな業者でも電話番号だけは本物の消費者金融のモノではない番号を使っていますから、
検索後に会社名が出てきてもしっかり電話番号まで確認した方が確実ですよ。

 

最近の手口の特徴は、
 
(1)勧誘手段が多様化しています。

ダイレクトメールに加え、ホームページ上の偽広告や携帯メールによる勧誘も目立つ

 

(2)手口が巧妙化しています。

実在する商標やロゴマーク等を精巧に複写し、本物との見分けが困難

 

(3)融資する前に必ずお金を要求してきます。
  
保証料や保険料、登録料、身分確認、データ修正代金等の名目による要求

 

(4)一度払い込むと同じ業者から次々に名目を変えて請求があります。

 

(5)現金の搾取方法が多様化しています。

従来の銀行振り込みに加え、電信為替居宅払いや小包などで現金を搾取

 

(6)被害者の約9割が都外在住者です。
  

都内金融機関等の名を騙り都外に発送

 

こういう特徴を把握して自分の身は自分で守ってくださいね。

というのは、

「詐欺FAX」のような金融詐欺の場合は、
騙し取られた直後に警察に駆け込んでもダメなんですよ。
 
20日間経過しないと警察は被害届を受理出来ないんです。

 

金融詐欺の場合は20日間内に金銭を返還すれば詐欺とはならないからですね。

 

あと「返すつもりだったが資金繰りが悪化して即時返還出来ないが必ず返す」
と言えば普通にまかり通るんです。
こう言われると基本的には民事事件ですから警察は介入出来ないんですよ。
 

また警察は手間ヒマのかかる少額詐欺事件に捜査員を消費するほどヒマでは無い?みたいですよ。
それが傷害や殺人事件につながっているなら別ですが・・・。

 

多人数の詐欺グループが一網打尽に捕らえる事が出来るケースなら警察は動きます。
 (犯人やアジトが特定出来た場合)

 

多くの場合、
詐欺師は被害者が振り込んだ直後に全国津々浦々の不特定な場所の金融機関で引き落とし、
普通は、そのままドロンなんです。

 

ATMには、
防犯カメラもありますので警察が調べようと思えば引き出してる人物が画像で確認出来るでしょうが、
ここまでなんです。

 

警察は防犯カメラの画像など調べはしませんよ。
なぜなら無駄だからです。
多くの場合、画像に映っているのは善意の第三者なんです。

 

こんな詐欺師の金銭引き出し手口があるんですよ。

急病や急用を装い、人の良さそうな人間に近づく→クレジットカードを渡し暗証番号も教える

→何も知らない人間は親切のつもりで金銭を引き出す→お金を受け取ってドロン

(防犯カメラには善意の第三者しか映らない)

 

あるいは、
アルバイトと称して街でブラブラしてるニートに金銭を引き出させる場合もあります。

 

それから、
定形小包郵便「エクスパック」を使って現金を送らせるケースもあるんです。
 
金融機関の窓口での注意喚起や口座凍結などの対策が進む中で、
手軽にポストに投函できる利便性が悪用されているみたいですよ。

 

いずれにしろ、

こういう「詐欺FAX」のような金融詐欺は普通の時は騙されないんです。

 

まさに崖っぷちの人が騙されやすいんです。
騙し取られた金額が少額であっても致命的になりやすいです。

ヨワリメにタタリメなんですよ。

 

最後にひとつだけ言っておけば「融資の前に金銭を要求する金融機関は無い!」 ですよ。