「劇場型詐欺手口」意外と知らない特徴と罠にはまらないためには?
「未納の料金があるので、今日中に手続きをしないといけない。返金するので、すぐ連絡がほしい・・・」
なんていうハガキやショートメールでいきなり送られてきたなんていう経験は、
あなたにはありませんか?
あなたの大事なお金の話をこんなもんでいきなり送りつけることはありませんよ。
冷静に考えれば「あり得ない」と判断できるはずなのに、
慌ててすぐに行動してしまうとまんまと相手の罠に陥ってしまうんです。
複数の役割の人(犯人グループ)が登場する「劇場型」と呼ばれる詐欺が、
ここ数年増えているんです。
我が郷土熊本県の消費生活センターでも今年度も約6000件の相談がよせられているそうです。
「詐欺」というだけあって、
巧みな話術と臨時感あふれる話しぶりに巻き込まれて、
高齢者だけでなく若い人も被害にあっているケースもあるんですよ。
そんな「劇場型詐欺手口」の意外と知らない特徴と罠にはまらないために参考にしてくださいね。
●「ハガキによる架空請求」のケースでは、
ある家に届いた1枚のハガキ。
差出人は東京・日本橋にある「独立法人 消費生活情報センター」。
以前契約した訪問販売会社に対して、
未納料もしくは契約不履行があるので、訴訟をおこされるという衝撃の内容だったんです。
全く身に覚えはないけれど、
連絡しないと給料や財産を差し押さえるとあって、つい・・・
〇この手口の共通点と落とし穴は、
・いかにも実在しそうな機関名を名乗っているんですね。
「民事訴訟管理センター」「国民訴訟通達センター」など。
・ハガキの記載事項は、何の契約なのか・何の利用料金なのか、
まったくわからない漠然とした内容なんです。
・身に覚えや心当たりは無いものの、
ハガキの文面に「未納料金」「裁判」「訴訟」「差押え」「最終」など、
あなたの不安をあおる言葉を並べているんです。
☆用心するにはココが肝心なんです。
・慌てて電話をかけない。
業者からの請求がエスカレートしたり、
「いい弁護士を紹介する」なんて言って、
裏でつながっているニセ弁護士への契約料を支払わせることもあるんですよ。
・無視し続ける勇気を持ちましょうね。
●「振り込め詐欺」のケースでは、
携帯電話のショートメールにアマゾンを名乗る(ヤフーやDMMなどのケースも)アドレスから、
「有料サイトの登録料が未納となっているので、本日中に連絡をするように」
とのメッセージが入ったんです。
慌てて連絡すると、
コンビニでギフトカード数万円分を購入するように指示が、
その際に、
全額返金が可能なので、購入後に別の番号へ連絡するように言われたんです。
その番号にかけると、
ギフトカードの番号や返金のための口座番号などの個人情報を効かれ、
最後には購入したギフトカードは郵便ポストに投函するよう指示され、
後日、返金な無くギフトカード代金をだまし取られたんですね。
☆用心するにはココが肝心なんです。
・身に覚えが無ければ、決して連絡しないでくださいね。
・そもそも未納料金の支払いをギフトカードの購入で充てることはできませんよ。
さらに全額返金といううまいハナシはあるはずが無いと、冷静になりましょうね。
●「還付金詐欺」のケースでは、
「市役所の医療保険課職員の〇〇です。市役所から還付金の通知が届いていませんか?
医療費の還付金があるので、口座番号を教えてください」という電話が自宅に。
ていねいな口調なのですっかり信じ込み、
言われるがままにあるショッピングセンターにあるATMに到着。
指定された番号にかけると、ATMの操作を細かく指示され、
最後には「これからも振り込みますので、振り込みボタンを押してください」と言われ、
自分の預金を犯人側に送金する結果に。
もちろんお金が戻ってくることはありませんでしたよ。
☆用心するにはココが肝心なんです。
・行政機関が還付金について電話をかけることはありませんよ。
ましてや口座番号を聞いたり、ATMに行くように言ったりすることも皆無です。
万が一、そのような電話がかかってきたら、
いったん電話を切り相手が名乗った行政機関に問い合わせて確認しましょうね。
・電話のディプレイ表示や留守番電話などの機能を活用して、
知らない番号からかかってきた電話には出ないことも有効な手立てですよ。
●「廃品回収サービスのトラブル」のケースでは、
家の近所を「不用品を無料で回収します」とアナウンスするトラックと遭遇したんです。
いろいろ手放ししたいものがあったので、その業者に依頼したんです。
作業前に無料であることを口頭で確認したんですけど、
不用品をトラックに積み終えた途端に6万円を請求されたんです。
話が違うと抗議したところ、
「回収代金は無料だが、積み込み料金は発生する」と言われたうえ、
しつこく請求されたので手持ちの3000円だけ支払ったんですね。
残金は近いうちに取りに行くと言われたが支払うべきなの?
領収書もないし、相手の住所や電話番号もわからないままで不安だと。
☆用心するにはココが肝心なんです。
・事前に見積書をしっかり書面で確認し、納得してから依頼しましょうね。
回収を依頼する量に対していくらかかるのか・無料なのか・追加料金は・・・など。
そのほかにもこんな誘い文句であなたを狙ってくるケースがありますよ。
・「仮想通貨」は絶対に儲かる
お金に関して「うまいハナシは無い」と肝に銘じれば、騙される可能性は小さくなりますよ。
安全・確実で有利な投資はこの世には存在しませんもんね。
・「名義貸し」大学生や新社会人は注意ですよ。
携帯電話をあと1台契約してほしい。クレジットカードを作ってほしいなど、
いずれも「名前だけ貸してほしい」と言われて軽い気持ちで契約するんですね。
でもいざ契約してしまえば、支払いの義務は契約者本人にあるんです。
しかも個人情報も完全に漏れてしまい、大きなトラブルになるケースもあるんです。
・「個人情報が漏れている」今なら消せます・・・
公的機関名などを語り「あなたの個人情報が漏れているので、削除してあげる」
なんて電話をかけてきて、
最終的にはお金をだまし取る詐欺が全国的に広がっているんです。
こういうお金にまつわる話で、
あなたが少しでも怪しい・不安な点があれば、
家族や周りの人や公的機関の窓口に、まず相談しましょうね。
あなたは自分自身が興味を持つ対象に注意をしながら生活をしましょう。
自分の良心が同意することに、興味を持てる「今の自分であること」が大切ですよ。