小林麻央 がんの陰に隠れないで逝った!
比較的多いガン患者という存在ではあるんですが、
これほどの有名人がクローズアップされたことがないし、
またブログという手段を用いて、リアルタイムでネットで流れただけでなく、
病の病状悪化が、悲劇性を帯びるに従い、よりファンが増えるという状況になったんですが、
あのブログの結末がこれでは・・・。
がん闘病中だった小林麻央さんが34歳の若さで死去したことが23日に明らかになりましたね。
もっと生きたかっただろうな・・・。
子どもの成長を見届けたかっただろうな・・・。
心よりお悔やみ申し上げます。
そして市川海老蔵に麻央さんの最期の言葉を前夜に『愛してる』と言って、
息を引き取った・・・と。
最期の最期に命の灯を振り絞ってその言葉を言えたんですね。
亡くなる時は様々な状況で、家族に一言も残せず旅立つ人が多いなか、
それが言えて、聞けたことは、たった数秒の出来事だが、家族にとっては永遠の輝きですね。
市川海老蔵も立派な看病だったと思いますよ。
でも相当精神的にはキツイと思います。
妻が死んだ次の日も働くなんて普通ありえないからですね。
しかもパソコン打って書類作成とかじゃなくて、
一発勝負で一丁前の演技をお客様に見せなきゃならんとなると・・・。
私も妻を乳がんで亡くしましたが、
さすがに次の日に仕事なんてできなかったですね。
商売の違いもあるかもしれませんが、
芸人の厳しさを感じます。
また小林麻央に対しては闘病中に関わらずオフィシャルブログを開設したことにも頭が下がります。
これは「人の不幸も金にするマスコミ」対策もあるかもしれませんが、
なんでも麻央さんは、
医師に「がんの陰に隠れないで」と言われ、自分ががんを周囲から隠していたことで、
いつの間にか心や生活が狭くなっていたことに気づいたからだそうです。
「私は 力強く人生を歩んだ女性でありたいから 子どもたちにとって強い母でありたいから
ブログという手段で 陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました。」と。
当人自ら告白することで、
マスコミによる盗撮や取材は落ち着いて、
明かされていないからこそマスコミが取材攻勢をかけるのであり、
当人が事実を告白すればマスコミの取材に意味はなくなりますからね。
ブログによって自分に関する情報が意にそまない形で流出することを防ぎ、
気持ちや事実を正確に伝えることができたのでしょうね。
市川海老蔵もマスコミからイヤな思いをさせられただろうに、
「麻央がブログを始めたのはマスコミさんが公にしてくれたおかげ。ありがたかったと思う」と。
マスコミに対して文句の一つでも言いたい気持ちがあるかもしれないのに、
こういう事を言えるってすごいと思いますよ。
ところで、
国立がん研究センターが2016年1月に発表した統計によれば、
乳がんの5年相対生存率は92.9%だそうで、
調査対象のがんのうち、前立腺がん(5年相対生存率100%)に次いで高い数字で、
「治りやすいがん」なんですが、
10年相対生存率で見ると、乳がんは80.4%と第4位に落ちるんですね。
治療後5年以上を経て再発し、死に至るようなケースが乳がんは相対的に多いみたいなんです。
診断や治療に伴う精神的・肉体的苦痛が大きく、
治療後も非常に長期間にわたるフォローアップが必要で、
実にやっかいな病気なんです(私の妻もそうでしたが)
乳がんから身を守るためには、
現時点では検診などを受け、早期に発見するほかはないんですが、
ところが、
日本における乳がん検診の受診率は30%台とされ、OECD(経済協力開発機構)加盟30カ国の中で最低レベルみたいですよ。
欧米の受診率は70~80%といわれており、日本の低さは際立つんです。
そして日本人女性は欧米女性に比べて、
検診を受けても乳がんを発見しにくいという難しさもあるそうなんですね。
理由は「デンスブレスト(高濃度乳腺)」だそうで、
乳腺の濃度が高く、
マンモグラフィー(乳房X線撮影)で撮影すると全体が白っぽく映るタイプの乳房を指すんですが、
同じく白く映る腫瘍との区別がつきにくいため、早期発見を阻む要因となるみたいですよ。
50歳未満のアジア人女性の実に約80%が、デンスブレストだというんですね。
高い罹患率、若いピーク年齢、デンスブレストという体質――。
これらのリスクを理解し、自らの乳房の“個性”を知ることを通じて、
乳がんに対する意識向上や早期発見につなげるみたいですよ。
そのためにも「月に一度のバストチェック」は必要みたいですよ。
自己チェックは、普段から自分の乳房を気にする習慣ができるので毎月1回は行ってくださいね。
月経開始から5~7日目くらいがお薦めの時期で、
これは月経前から起こる、乳房の張りが治まって、やわらかく安定する時期だからだそうです。
・見て分かる異常(ひきつれ・へこみ)
鏡の前で腕を上げてみて、左右差はない?
皮膚のくぼみやひきつれ、へこみ、赤く腫れていたり、皮膚が厚くなっていないかをチェック。
わきの下や鎖骨まわりの変化にも注意を。
・触って分かる異常(しこりがある・痛みがある・乳頭から分泌物や血液が出る)
4本指をそろえ、指の腹と肋骨で乳房を挟む感じで触る。わきの下も忘れずに。しこりや痛みの有無をチェック。
最後に乳首をつまみ分泌物が出ないかを確認。
あなたが男性なら愛する奥さんに勧めてくださいね。
妻に先立たれると本当にツライんですよ。
今回の小林麻央の死は命を粗末にする人たちに見てもらいたい。
生きたくても生きれない人がいるんです。
長いとは言えない人生だったけれど、最愛の伴侶に出会えた素敵な人生だったのではないでしょうか。