「隠れアスペルガー」何でも病気にするの?
何でも病気にするのは嫌ですよね。
病気のせいで自分のせいではない!って思いたいのか?
しかも病気だと治さないといけませんが、
完璧な人はいないし短所であり長所ですし、
ありのまま素直に生きたらいいだけのことと思いますよ。
というのは、
「隠れアスペルガー」というのがあるらしいですね。
アスペルガーの条件に全部は当てはまらないけれど、確実にアスペの症状が出ている。
そんなグレーゾーンに位置する人を、「隠れアスペルガー」と呼ぶそうですよ。
そもそも「アスぺルガー」とは何か調べてみると、
「コミュニケーションがうまく取れない」
「空気を読めない」
「悪意はないのに人を怒らせてしまう事が多い」
などといった症状があるそうで、
以前は「性格の問題」と片づけられてしまうことも多かったのですが、
「性格の問題で片づけていいものではない」
「本人の努力不足が原因ではない」
「脳の微細な障害がある可能性がある」
などといったことが徐々に分かってきて、
「アスペルガー症候群だと対人関係の支障が起こりやすい」
ということが世間に広まってきたことになり、
対人関係で悩む方の多くが興味を持ち注目されるようになってきたみたいなんですね。
「本人が努力すれば治る」というものであれば一生懸命努力すればいい話ですが、
アスペルガー症候群の場合は、
脳の異常なども指摘されており本人の努力だけで完全に解決するものではないそうです。
本人は一生懸命対人関係をうまくやろうと努力するのですが、
それでもうまくいかないためどうしたらいいのか分からなくなってしまうみたいで、
人付き合いがうまくいかないとなると、
社会的に孤立してひきこもってしまったり、
学校や仕事が続けられずに不登校や出社不能で苦しんだり、
交際相手と上手くいかずに悩んだりといったことが生じて、
そんな精神的ストレスから、
二次的にうつ病や不安障害、
強迫性障害などの疾患になってしまうこともあるそうですよ。
でもアスペルガー症候群自体が問題なのではなく、
それによって対人関係などの支障を来たし、
それが原因で本人が苦しんだり、
本人の人生に不利益があることが問題みたいなんですね。
そんなアスペルガー症候群より症状が軽く、
周囲も本人も障害があるとは気づかず、
むしろ、
空気を読みすぎるくらい読んで気配りを欠かさない優秀な人も多く、
それなのに、
本人はわけのわからない劣等感にさいなまれたり、
過緊張に苦しんだりしていて、
本来もっている才能や人間的魅力を発揮できないのが「隠れアスペルガー」だと言うんですね。
ようするに、
コミュニケーション能力が一定以上なければ、
障害者として位置付けられる、
そんな世の中になってしまったみたいですね。
普通の会社で考えた場合、
普通の人でさえ色んな特徴があってその人に合わせて指導するのは大変なものと思うんですね。
その人の長所を見抜いて適正適切な人事配置と指導を行うなんてアスペルガーに限った話じゃないと思うし、
人には得手不得手と相性というものがありますから、
得意な事を伸ばした方が、
仕事の成果も上がり、本人のモチベーションアップに繋がりますからね。
また、
職場が変われば輝く人もいるし、逆もしかりですよね。
でも、
実際の現場で一人の社員をここまで面倒見てあげられるだけの余裕は無いと思いますよ。
現状は管理職もプレイングマネージャであったり、
周りも人手が足りなくて忙しすぎる環境が多いですし、
上司も周囲も理解を示し、トライアンドエラーを繰り返し、
周りも気長に見守るなどなかなかできないでしょうね。
そして、
正社員、パート、アルバイト、派遣など色々な立場の人が、
ごちゃまぜに働いているのが今の会社形態と思いますから、
自分に与えられた仕事をそつなくこなして次に引き継げばよいというのが会社の方針ですからね。
劣等感があるから「アスペルガー症候群」や「隠れアスペルガー」になったのか、
いずれにしても、
順応できない人を「アスペルガー」だと決めつけて事を済ませる現代の日本社会にも会社の環境にも問題があるのかも。