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スズキも法令外計測 公表している燃費どおりに走る車なんてあるの?

鈴木さんちも、本田さんちも、豊田さんちも、松田さんとこも、大発さんも、富士さんも、
なーんだそうだったのか・・・。

 

悪いのは国土交通省の監督者なの?
こうなると最初から燃費が悪いで有名なスバルが1番まともかもしれない?

 

というのは、
5月18日にスズキも三菱自動車と同様に、
法令と異なる方法で燃費データを計測していた疑いがあることが分かったんですね。

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燃費データ不正を巡っては、
あなたもご存じのように三菱自動車が4月20日に、
軽自動車4車種で燃費性能の基礎データ「走行抵抗値」(空気抵抗などを数値化したもの)を
故意に改ざんし燃費を実態より良く見せていたと発表しましたね。

 

軽4車種を含む1991年以降に国内販売したほとんどの車種で、
道路運送車両法の定めと異なる方法で抵抗値を計測していたことも判明しているんですが、
トヨタ自動車やホンダ、日産自動車などは不正はなかったと説明しているんですが・・・。

 

結局メーカーが違えば燃費の数値は測り方などが違って比べる意味がないってことになりますね。
燃費の良さで購入する人もいるし、
第三者が測定できるようにしないと公平さがないですよね。

 

私なんかは良くてもカタログ燃費の7割が限界だと思ってますし、
販売店の店員さんもそう言いますけどね。

 

ところで、
三菱自動車のデータ不正問題は大きく分けて2つの不正が行われていましたね。

 

ひとつ目は、
道路運送車両法で定められた試験方法とは異なるものを使用したことですね。

 

ちょっと聞きなれない言葉が出てきますが、
今回問題になっているシャシーダイナモ試験に使用する走行抵抗値(主にタイヤによる転がり抵抗+空気抵抗)
を測定するには2つの方法が存在するそうで、

 

国内向け車両で使用する「惰行法」、
アメリカ向け車両で使用する「高速惰行法」
の2つなんですね。

 

「惰行法」は、
一定の車速の状態からギアをニュートラルに入れて、
定められた速度まで減速するのにかかる秒数を測定して、
走行抵抗値を算出するんですね。

 

これに対し「高速惰行法」は、
一気に減速して1秒間に何㎞/h低下するかで走行抵抗値を算出するんですが、

 

三菱自動車は、
本来であれば「惰行法」を使用しなければならない国内向け車両の試験で、
意図的に「高速惰行法」を使用したんですね。

 

また軽自動車(ekワゴンなど)は、
燃費訴求モデル以外は実測していなかったんです。
(燃費訴求車も実測はしたが高速惰行法を使用した)

 

他のグレードは、
その燃費訴求車の数値を元に、
計算ソフトで机上計算し走行抵抗値を算出していたということなんです。

 

2つ目は、
その測定した数値の処理の仕方なんですね。

 

本来は測定した数値(n=4)を元に、
最小2乗法による近似曲線を引き、
各車速の中央値を求めることになっているんですが、

 

燃費の測定で有利となるように、
中央値ではなく意図的に実測値の中の最も低い数値を選んで報告したみたいなんですね。

 

こういう不正に至ったのは、
やはり強力なライバルを意識しての焦りかもしれませね。

   

そういえば、
燃費だけでなく「馬力」や「トルク」もメーカーのカタログ値とかなりちがう車両がありますね。

 

これは「ベストカー」というクルマ雑誌で今年実験したみたいで、
やはりシャシーダイナモを使ったそうです。

 

このシャシーダイナモは、
ローラー上にクルマを乗せエンジンパワーでそのローラーを回転させ、
最高出力を測定するという機器なんです。

 

最大トルクも測定でき、
ほかに路上走行状態での排ガステストや燃費消費なんかも測定できる
マルチな機器なんです。

 

実馬力の測定は、
ローラーにテスト車を乗せ、テスターがその運転席からアクセルを踏み、
最高出力が出るポイントまで徐々にエンジンの回転数を上げていくというものなんですね。

 

各メーカー5台の実験結果は、

           最高出力     最大トルク
◎TOYOTA86

カタログ値     200ps   20.9kgm

①86(13年式) 196.2ps 19.0kgm
          (98.1%) (90.1%)

②86(12年式) 176.8ps 17.8kgm
          (88.4%) (85.2%)

③86(14年式) 175.8ps 17.9kgm
          (87.9%) (85.6%)

 

◎MAZDAロードスター(ND)

カタログ値     131ps   15.3kgm

実馬力       135.1ps 13.9kgm
          (103.1%)(90.9%)

 

◎HONDAシビックタイプR

カタログ値     310ps   40.8kgm

実馬力       276.7ps 34.7kgm
          (89.3%) (85.0%)

 

◎MAZDAデミオ(XD AT)

カタログ値     105ps   25.5kgm

実馬力       111,7ps 18.3kgm
          (103.1%)(71.8%)

 

◎SUZUKIハスラー(ターボ)

カタログ値      64ps   9.7kgm

実馬力        60.1ps 測定不能
           (93.9%)

 

マツダのクルマは意外な感じですが、
やっぱりカタログ値は完全に鵜呑みにはできませんね。
カタログ値はあくまでもカタログ値なんでしょう。

 

燃費にしてもカタログ値と実燃費が違うのは誰でも承知のはずで今さら驚きもしませんよね。

でも今のクルマは十分燃費いいからメーカーの努力には感謝してますよ!