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「攻殻機動隊」タチコマに介護される未来ほんとに来るかも?

車なんていらないから「タチコマ」が欲しい!
なんてあなたも思っていませんか?

 

この「タチコマ」とは、
すでにあなたはご存じと思いますが、

 

士郎正宗さんのマンガが原作のアニメ「攻殻機動隊」シリーズに登場する、
人工知能を搭載した多脚戦車「タチコマ」ですね。

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この「攻殻機動隊」は、
近未来の電脳化社会を舞台に架空の公安組織の活躍を描いた作品で、
原作の士郎正宗さんのマンガは1989年に発表され、
25年以上にわたって展開されている人気シリーズなんです。

 

そして「タチコマ」が、
コミュニケーションロボットとして開発されることが2月11日にわかったんです。

 

その名も「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」。
日本を代表する企業、大学の研究開発者、公共機関、製作委員会が一体となり、
攻殻機動隊」に描かれている数々の近未来テクノロジーの実現を追究するプロジェクトなんですね。

 

やはりテクノロジーの進化には、
良いアイディアを素直に取り入れるという柔軟性が何より重要ですよね。

タチコマ」を開発することによって、
他の新しい発見や進化に繋がることも期待できますし、
楽しみですね。

 

日本の場合「単一民族国家である」という思い込みみたいなものから、
外国人に社会や家庭に入り込まれることにアレルギーがあるみたいですから、

その労働力代替物としてのロボットには外国人よりは需要があるのかもしれません。
日本人には外国人よりも、ロボットが良いのかも?

 

そんな「タチコマ」を一番利用したいのは介護ロボットなんですよ。
というのは、

攻殻機動隊」の作中では国が全自動老人介護システムによる介護を最低限保証し、
貧困、富裕層を問わず機械による介護が一般的になっているんですね。

 

貴腐老人(きふろうじん)と言って、
寝たきりで干乾びるように死に行く老人をワインに使う貴腐葡萄に譬えているんですが、
これが全自動老人介護システムに繋がっているんですね。

 

リアルの世界でも、
「マインレット爽」といって全自動の「排泄処理ロボット」あるみたいなんですね。

寝たきりでも爽やかな排泄ができ、
介護する人も労力と時間を大幅に軽減できるんだそうです。

 

また介護現場では「お姫さま抱っこ」は原則禁止なっているみたいですね。
というのは、
高齢者介護など福祉現場で腰痛の労災が多発しているんですよ。

 

厚労省によると、介護など社会福祉施設での休業を伴う腰痛の発生件数は、
2002年の363件から11年は1002件と2.7倍に急増し、

 

厚労省の新指針では、
ベッドから車椅子に人を動かすといった「移乗介助」の際に、

人力で抱え上げることを原則として禁止し、
リフト機器や体を滑らせるスライディングシートの活用を求めたんですね。

 

こんな時出番があるのが「タチコマ」ですよ。
4本の脚と2本の腕を持ち、AIによる自律行動を行うし、

 

器具を使うのが冷たい介護と思われるなら、
タチコマ」は、
機械的ながらもしゃべることが出来る上、
ボディランゲージやジェスチャーを駆使してコミュニケーションをとろうとするんですね。

 

これだったら人間の腰痛の心配もしないでいいし、
もちろん労災も使わなくていいですよね。

   

また「タチコマ」とちょっと違うかもしれませんが、
カラオケもロボットとともに介護市場を開拓しているんです。

 

第一興商という会社がNTT、「JOYSOUND」のエクシングそしてソフトバンクと組んで、
介護施設のレクリエーション向けにロボットカラオケシステムを展開するそうで、

歌と体操、クイズを組み合わせ、楽しみながら健康増進を目指し、
歌や体操で場が温まるとロボットが絶妙の合いの手をいれるそうですよ。

 

ソフトバンクといえば「ペッパー」が有名ですが、
その「ペッパー」を介護施設向けシステムの実証実験も進めているんですね。
コンテンツは歌いながら体操するなど、負荷を8段階から選べるようにしたそうです。

 

カラオケは人口の約4割が楽しむ最強のレジャーですね。
カラオケと組めばロボットは介護現場の救世主になれるかも。

 

また介護に限らず、
タチコマ」はこんな使い方もあるかもしれません。

 

子育て中の同僚女子に「理想のベビーカー」を聞いてみたら、

・多足歩行(ローラー付き)

・できれば完全自立型

・子がむずがったら相手をしてくれると完璧(たまに母親かわりも)

と言ったんです。

 

となると、
もう「タチコマ」しか頭に浮かばなくなりますよね。

 

そんなロボットの導入を柱とする自治体の予算もあるんですよ。
それは北九州市の2016年度当初予算案で、

 

国家戦略特区指定に伴う介護ロボットの導入が柱で、
一般会計の総額5515億円で、

その介護ロボットのうち、
介護職員の足腰に装着して高齢者を持ち上げやすくする、
アシストツール試行実験費などに4800万円を計上し、

同時提案する15年度補正予算案にも、
ロボット導入施設支援費用など2000万円を盛るそうなんですね。

 

機械産業が盛んな北九州市は、
介護ロボットを次世代産業の核に位置付けて、
特区提案の際も、
介護施設での実証実験が容易になる規制緩和策を求めていたんですよ。

 

フィクションが現実に近づくのは楽しいですよね。

 

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