美ビルド・ネットの熊本はてな?

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奨学金制度は博打なの?借入金と変えるべきでは?

奨学金を貸すときにきちんとした説明をしているんでしょうか?
返すのがどんなに大変かわからせているんでしょうか?

 

また、
学生側が理解しているんでしょうか?
貸す側も借りる側ももっと考えたほうが良いみたいだが・・・。

 

というのは、
大学生が奨学金を借りて返せなくて多額の借金に苦しんでいるという。

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ただこれは日本学生支援機構(旧日本育英会)の話みたいなんですね。
滞納者が5.5%もいて、それが運営に大きく負担となっているわけなんですけど、

 

ところが、
一番驚くのが自分が借りる奨学金は、
「返さなくてはいけないものだ」
ということを奨学金手続き前に知っていたかどうかの調査結果で、

 

無延滞者は92.5%知っていたが、
延滞者は56.1%と半数近くがそもそももらえるもんだと思ってたというんですね。
ローン借りて返さなくていいと思ってたみたいですが・・・。

 

日本学生支援機構のサイト(http://www.jasso.go.jp/)でも返済についてはくどいほど書いているし、
パンフレットにも明確にきっちり書いてあります。

 

もちろん滞納が増えてから対策したのかもしれませんが、
それにしても滞納者の半数が申し込む前に返済義務があるのを知らなかったというのは驚きですね。
 

自分で書類を作成したのは無延滞者51.4%に対して、
延滞者は32.7%と多少の差はありますが、

無延滞者でも半数は親が代理作成しているわけで、
ここがそれほど大きな差には見えづらいし、
子供に自分の収入言いたくないから書く親も多いでしょうね。

 

やはり、
「契約内容をきちんと読めない、理解できない」
層が延滞につながっていると見てかまわないと思いますよ。

 

そんな奨学金返済滞納の話題になると必ず
「国が返済不要の奨学金を設定すべき」という意見を言う人がいますね。

 

ギリシャや韓国やメキシコや東欧各国でもあるのに、
日本には国費の返還不要の奨学金がないからですね。
 

ある人はこんなことを言います。
「政治家は生活保護や年金の話ばかりしていますが、
厚生年金の保険料負担額に対する年金給付額は、
「70歳」(05年時点の年齢)の夫婦で「6.6倍」と最も高く、
年齢が下がるにつれ低くなり、

これから生まれる世代でも、負担に対する給付の倍率は「2.1倍」で、
世代間格差がひどすぎるんですね。

 

高齢者対策はコストですが、優秀な若者のサポートは投資ですよね。
若者に投資をしない国に未来はないと思うんですが・・・」と。

 

確かにそうですが、
それと奨学金の滞納は関係ないかも。

   

なぜなら、
どこの国であろうが基本的には奨学金は成績の良い学生に支給されるものだからですね。

 

日本学生支援機構の基準は、
第一種奨学金(無利息)と第二種奨学金(利息付)の二種類で
学力については、

 

無利息の奨学金でも学校の成績が平均3.5以上でOKで(これは低いのか?)
専門学校だと3.2で構わないみたいで、

利息付きのほうは完全なる学費ローンなので、
学力はなくてもいいみたいなんですね。

 

そして申込みは、在学している学校を通して行いますから、
学校へ必要書類を提出した後、インターネットで申込手続きを行うんですね。

 

高校が窓口にならないと申請ができない。
つまり誰が代筆しようと申請する高校側で生徒に対し、

これは返済すべきものであること、
そして返済計画について説明すべきなんですが、
それをやってない高校が多いわけなんです。

 

「だれに奨学金の申請を勧められたか」で、
滞納する場合は、
学校の先生や職員に勧められてるケースが多いんです。

 

無延滞は12.8%なのに、
延滞者は35%なんですよ。

 

高校の教師か職員が無責任に奨学金という名の学資ローンを勧め、
そのとき「返済義務があることを説明していない」のではないかもしれませんね。

ですから滞納者の率が高い高校からの申請にはある程度の規制を行う、
という施策を取ればいいかもですね。

 

それから金融の格言に、
「貸すも親切、貸さぬも親切」という言葉があります。

カネが必要だという人にカネを貸さないのは、
一見意地悪に見えるけど、状況によっては本人のためになる場合もあります。

それがあるから、
「借りる時のえびす顔、返す時のえんま顔」という言葉もあるんですね。

 

日本学生支援機構の場合は、
無審査で貸すみたいですから、「貸さぬ親切」というものがありません。

だから、
学生が貸与を受けても「借りる時のえびす顔」がなくなってしまうのですよね。
「貸すも親切」と「返す時のえんま顔」、
この2つだけが残ってしまうというのが奨学金みたいですよ。

 

それより大事なのは、
親は子供の幸せを思ってか、
「とりあえず大学出とけ、どこでもいいから」の風潮をなんとかすべきかもですね。

 

一生懸命勉強して、高等教育機関に進んで、いろいろなものを身に付けて、社会の発展のために貢献をする、
という順番が、本来あるべき筋ですが、

 

今は、大学を出さえすれば、社会人としても幸せになれる、
という形に発想が逆転しているみたいなんですね。

 

企業は大学と名のつくところを出たからといって、
すべてを「大卒」だなんて思っていませんから。

 

働く意欲があって、手に職さえあれば、

活躍できる場所は必ずありますよ。

 

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