藤井淳志FA権行使 この時期はよく中日の選手は怒る?
今年度のFA有資格選手は国内と海外合わせて総勢95名いるんですね。
資格を取得した選手は、
日本シリーズが終了した翌日から土曜、日曜、祝日を除く7日間以内に、
FAの権利を行使するか表明しなければならないと決められているみたいですから、
興味の選手にしばらくは目が離せませんね。
そんな中
中日・藤井淳志外野手がFA権を行使して移籍することが決定的になったみたいですね。
「10年間過ごした球団から何も言われていない。寂しい、悲しい気持ちがある」
と落合GMや球団から慰留や条件提示が一切なかったそうですが、
もしかすると、
「選手の権利を侵害してはいけない」と落合GMは考えているかもしれません。
選手が獲得した権利なんだから、
選手が考えて行使したければ行使すれば良い。
球団が「行使しないでくれ」とか言うのは権利の侵害になるからですね。
そもそもFA権は、
ロッテ時代の落合が選手会副会長として制定に尽力してできたものだし、
「選手の自由を球団が束縛するのは良くない」と考えていると思いますよ。
選手が「球団からの慰留がない」なんて言うのは、
落合から見れば、
「せっかく自由を得たのに束縛してほしいのか?」
と映っているかも。
藤井淳志選手は奥さんが名古屋市にカフェ店を開いているし、
本当は名古屋からは出たくないかもしれませんが・・・。
他の中日選手では、
契約満了となるルナ選手が注目を浴びているようですが、
エルナンデスとルナのどちらを残すか、それとも両方残すか、
スペイン語圏の外国人がチームに溶け込めるように配慮できる存在ですからね。
ルナは年俸次第かも?
また、
ソフトバンクだった大場翔太投手が金銭トレードで中日に移籍になりましたね。
新天地で頑張ってくださいね。
それとプロ野球現役最年長選手で、
今季限りで引退する山本昌投手もお疲れさまでした。
マツダスタジアムで行われた広島戦。
広島の新井から花束を送られ、目に涙を浮かべて感無量の表情でマウンドを降りた時は、
感動しました。
それから、
あなたもご存じと思いますが、
このFAの権利を持つ選手の対応は3つのパターンに分かれるみたいですね。
① FA宣言して他球団へ
② FA宣言して残留
③ FA宣言せず残留
それぞれの特徴は、
① FAした場合、翌年の年俸は上げられないことになっています。
そのため、その年、年俸1億円の選手であれば、複数年契約を結び、
1年目1億円で2年目が1億5000万円などというパターンになるはずです。
これに再契約金というのが発生します、年俸1億円の場合、上限はその半分5000万円。
こういう条件だと、
2年総額3億円(再契約金含む)のような契約になるでしょう。
さらに球団間での補償が出てきます。
② FA宣言して残留した場合も、翌年の年俸は上げられません。
契約形態は移籍した場合と同じですが、
再契約金については、上限の縛りはないそうです。
再契約金1億円などということも可能です。
同じような1年目1億円、2年目1億5000万円という年俸でも、
総額は3億5000万円になります。
昨年、宣言して残留した金子千尋投手の場合は、
4年総額20億円+出来高、だったそうです。
もっともこの条件だと、他球団も出して不思議はありませんが。
③ FA宣言せず残留、という場合はさらに2パターンに分かれます。
まず、1年契約の場合は、選手が権利を翌年に持ち越した形になります。
複数年契約の場合は、実質的に球団がその期間の権利を拘束する形になります。
再契約金はありませんが、その分は年俸、出来高などに反映されます。
ただ、球団側では、残留してほしい選手の場合、
権利を得る前年の段階で複数年契約を選手に持ちかけ、実質的にその権利を拘束する、
という選択もあります。
前年に球団が複数年契約を持ちかけても、選手側が応じなかった場合、
選手側にFAの意向がある、ということは確認できます。
FA宣言をして複数球団が獲得に名乗りを上げれば、
マネーゲームになるんですね。
旧所属球団は契約金や複数年にまたがる年俸で同等か、
それを上回る条件を提示する必要が出てきます。
もちろん、
選手は1度権利を行使すると次は4年後です。
「権利行使せず残留し1年契約」などという選手の場合、
FAという武器を使わないことで好条件を引き出す、ということもありえるんですね。
やはり、FA宣言は基本、お金の話みたいですね。
プロ野球選手の場合、
お金を稼げる時間は決して長くはないと思います。
藤吉 優が中日に入団した時、
将来の目標は?と聞かれ、
「将来、谷繁さんのような長い野球生活を送れるような選手になりたいと思います。」
と答えました。
藤井淳志選手もどこの球団に行こうとも、
本当に長い野球生活を送ってもらいたいですね。
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