山中慎介倒した新王者のネリ、薬物検査で陽性 タイトルはどうなるの?
あれだけ強けりゃ薬物はいらないと思うけど、やっぱりその強さが薬物なのかなぁ・・・。
無効試合にして、
王者空位にするのか、山中慎介をチャンピオンのまま次回を防衛戦にするのかどっちなのだろか。
WBC世界ボクシング評議会は23日に、
8月15日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(34)=帝拳=を破り、
新王者となったルイス・ネリ(22)=メキシコ=が、
試合前に行ったドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したと発表したんです。
禁止薬物は筋肉増強剤クレンブテロールに似た性質を持つジルパテロールみたいで、
日本ボクシングコミッションには既に連絡があり、
B検体や試合後に採取した検体の検査結果を受けてWBCと対応を協議する方針だそうです。
まだ日本での認識は浅いから仕方ない部分もあるかもしれないけど、
薬が抜けても使った効果は体に残るそうです。
だから引退して何年かして薬が抜けてから復帰する選手だっています。
どれほど悪質な事をしているのか理解しないと真面目に頑張ってる選手だけが痛い目に遭う。
今回の山中選手の件で日本でも大きく認識が変わるといいですが・・・。
それにしても、
結果的にタオルを早めに投げ込んで終わらせたのは正解だったかもしれません。
ドーピングで強化された相手と無理して続行してたら、
取り返しつかないダメージを負ってたかもしれないからですね。
いろいろ文句言われてた山中陣営だけど、
今はすばらしい判断をしたことに感謝ですね。
WBCの今回の薬物検査ですが、
もともとボクシング界の浄化を目的とする「クリーン・ボクシング・プログラム」を促進しているんですね。
全階級のチャンピオンと各クラスのランキング上位15人を対象にする薬物検査を抜き打ちで実行して、
そこで今回、ジルパテロールという物質がネリから検出されたんですね。
この検査は年に1回ぐらいの頻度で実施されているみたいで、
近々タイトルに挑戦する選手に関してはかなり高い頻度でテストが行われているようで、
世界王座初挑戦のネリにも試合前、何度か試験が行われたんですね。
テストはWBCから全面的に委託を受けるVADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)が行い、
WBCから違反物質と指摘されたジルパテロールはクレンブテロールという物質とかなり似通っているそうで、
その差異は詳しくはわかりませんが、
家畜、特に牛のサイズを大きくする作用があるといわれているんです。
人間には頭痛をやわらげる効用があり、
WBCの本部があるメキシコではアスリートたちの間で支障なく使用されているそうですよ。
どうもネリの場合、
アメリカで飼育されたジルパテロール混入の牛肉をアメリカ国境に接する町ティファナに住むネリが食べたから、
とも言われているんですが、
WBCのマウリシオ・スライマン会長はBサンプル(再検査)の分析を即時実施すると通達し、
“シロ”となるケースがあると同時に最悪、
王座剥奪処置が取られることも予測可能で、その場合、山中戦は無効試合に変更されるでしょうね。
無効試合となれば、山中の王座はおそらく安泰で防衛記録は継続されるでしょうが、
現役引退の選択肢もある山中慎介が、
ここでもう一度モチベーションを高揚させてネリとの再戦に臨むならいいのですが・・・。