美ビルド・ネットの熊本はてな?

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熱中症対策を積極的にする企業は安心だ!

最近の異常気象で中高生が緊急搬送されたり、高齢者が亡くなったりなど、
熱中症が急増中ですね。

 

屋外だけではなく、室内でも発症する可能性がありますから、
あなたも注意してください。

 

そうした中、
熱中症対策を積極的に講じる企業が我が郷土熊本にもあるんです。

 

熊本市西区の移動棚メーカー「金剛」だ。
2012年に熱中症対策専用の自動販売機を設置して、

7月1日から9月末までミネラルウオーターとスポーツドリンクに限り、
料金なしでペットボトルを手にできるようにしたんです。
代金は全て同社の負担だ。(これはいいですね)

 

工場内は厚く、積極的な水分補給を促すのが狙いで、
1日に1人2,3本を消費しているそうで、
各休憩所には塩あめも置いているそうです。

「従業員から経済的に助かるといった声が出ている」と同社。
(私も清涼飲料水代を毎日400~500円使っていましたよ)

「従業員の健康は何物にも替え難い」
とその意義を強調されています。

 

また、
熊本市中央区の建設会社SYSKEN(シスケン)では、
毎月の従業員向けセミナーの7月は熱中症対策に充てたそうです。

 

消防署の担当者を招き、
熱中症にならない環境づくり、
なった際の対処法を学んだそうです。

現場事務所には、
ミネラルウオーターや塩あめなどをまとめて置き、
現場で働く協力会社の従業員にも提供しているそうです。

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また、
熱中症対策飲料の定番の「ポカリスエット」などを販売する大塚製薬では、
熱中症事故防止で企業・職場を対象とした取り組みをしています。

 

たとえば、
ブリヂストン東京工場とテクニカルセンターでは、

 「熱中症対策セミナー」「熱中症の疑い例も含めた対処方法
 「初期段階での職長への報告」など具体的な対応方法と、
 睡眠、朝食、飲酒など日常生活の注意を喚起し予防につながる内容。

 

日野自動車株式会社では、

 熱中症対策の基本的な知識に加え、昨年までの熱中症が発生した部門
 年齢や経験年数などのデータ分析の結果を資料中に盛込み、現場に即した構成にした。

 

トヨタ自動車株式会社では、

 熱中症と診断された方の多くは「水分・塩分補給」の問題だけでなく、
 「睡眠不足、朝食の欠食、飲酒、生活習慣病など」も大きく関係していることや、
 熱中症と診断されないまでも「夏場の体調不良」を訴える方が多く発生していることから、
 
 本年度からは新たに「熱中症予防も毎日の体調管理が重要」という視点で、
 「熱中症ミニ講話」の内容を更新し、加えて「健康ミニ講話」も積極的に実施しながら、
 引き続きトヨタ自動車従業員のみなさまの健康づくりを総合的に応援する教育を実施しています

 

日本通運株式会社 福山支店では、 

 毎年、社内の勉強会や社外の講習会などで基本的なセミナーの構成を学びますが、
 これに、広島県の気温と湿度の変化データや
 受講される方が興味を持たれているトレンド情報などを盛り込み、
 すぐ近くにある切実な問題として感じていただけるよう資料を工夫。
 
 気化熱や汗の成分とポカリスエットの成分を分かりやすく
 数値データ化しエビデンスとして解説し、
 熱中症の発生原因と予防対策を具体的に理解していただくためのアレンジもしています。

 

そのほかの企業でもいろいろやっている会社はあると思いますが、
こういう熱中症対策を積極的にする企業は本人はもちろんのこと、家族も安心ですね。

 

ところで、
こういう会社に入社する前、
つまり就活生には企業が「熱中症」に配慮する義務はあるのかと、
疑問に思ったので調べてみると、

 

労働契約法5条は、
『使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ
労働することができるよう、必要な配慮をするものとする』として、
企業が負うべき安全配慮義務について規定していますが、

 

弁護士は、
「この安全配慮義務は、あくまで労働契約が伴っている労働者に対するもので、
いまだ労働契約を結んでいない就活生は対象とならないのが原則です。

 

そのため、企業側が、就活中の学生に対して
『半袖で来てください』
『健康に配慮して涼しい格好で来てください』
などと積極的に告知する法的な義務があるとまではいえません。
また、
熱中症対策として、交通費や飲料代の支払いを行うことも、企業の義務ではありません」

 

とはいえ、
これからますます暑さが厳しくなるなか、
少しくらい就活生に配慮してくれてもいいのではないかと思ったりもしますが、

 

「たしかに、就活中の学生は、将来その企業にとって、
労働者となりうる存在であると同時に、お客さんにもなりうる人たちです。

そこで、企業イメージの向上などを一つの目的として、
就活生に対して、熱中症にならない服装で来社するように積極的に告知したり、
熱中症対策として交通費や飲料代を支給したりすること自体は、
企業戦略としては、望ましいと言える場合も多いでしょう」
ということでした。

 

もうしばらくは続くこの暑さ、
あなたはご存知とは思いますが熱中症の予防のために対策をお知らせしますね。

 

熱中症を引き起こす要因は3つなんですね。

健康面
 脱水、睡眠不足、欠食、疲労蓄積、持病がある(高血圧、腎疾患、糖尿病など)

行動面
 ・屋外での長時間の活動
 ・エアコンや扇風機を使わない
 ・汗が蒸発しにくい服装
 ・前日の深酒 など

環境面
 ・梅雨明け直後
 ・高温多湿・風がない
 ・熱を持ったコンクリート壁やアスファルトなどから放射される熱

 

それから、
高齢者、子ども、肥満の人はとくに注意が必要ですよ。

暑さを感じにくくなる高齢者、
汗をかきやすく腎機能が未熟な乳幼児は要注意です。

 

また、
肥満の人はもともと体内の水分の割合が少ない上に、
皮下脂肪で熱が放散がしにくい、汗をかきやすいというリスクが・・・。

 

ほかにも、
「夜トイレが近いから」
と就寝前の水分摂取を極力控える高齢者が多いですが、
寝ている間に脱水になる可能性があるので注意してくださいね。

 

とにかく、

熱中症水分補給睡眠がカギです。

 


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