花粉症は多くの人が苦しむ公害なの?
花粉症の人はこんな記事を目にしただけで気が重くなるかもしれませんが・・・。
1月31日に東京都と神奈川、千葉、茨城、大分、宮崎各県が花粉シーズンに入ったと発表しましたね。
近畿や愛知県など中部の一部では2月中旬、
東北では2月下旬~3月中旬にシーズン入りする見通しだそうで、
今年のスギとヒノキの花粉飛散量の予想は、
全国平均で平年の1・2倍、昨年の4・4倍みたいで、
飛散のピークは、
関東や近畿のスギで3月上旬~中旬、
ヒノキは関東が3月終わり~4月上旬で近畿は4月上旬~中旬とみているみたいですよ。
花粉の飛散情報を確認するにはポータルサイト「花粉ナビ」が参考になるみたいで、
スギ・ヒノキの花粉の飛散開始・終息時期や、予想される飛散量、
さらに環境省の調査に基づくリアルタイムの花粉飛散量の情報など
花粉症の方に役立つ情報が掲載されています。http://s.n-kishou.co.jp/w/charge/kafun/kafun_top.html
こういうニュースは花粉症の人には本当に嫌なニュースですね。
花粉が少なかろうが多かろうが、
花粉症の人達にとっては憂鬱な時期が始まるのは言うまでもないんですが・・・。
そもそもこのスギ花粉症は1964年に発見された日本特有の病気で、
今や国民の約4分の1が悩まされていると言われているんですね。
なぜ日本特有の病気かと言うと、
太平洋戦争中、軍の建物や防空濠、船、鉄道、紙などが作るため、多くの木々が伐採され、
戦後も、空襲で焼けた家の再建、燃料となる薪、炭などに使われ、
山々は裸となってしまったんです。
裸山になってから、雪崩などの災害防止や、環境保全の目的から、
林野庁を中心とした植林が始まったんですが、
植林された木々の多くが、
生長が早く、まっすぐ伸び、軟らかくて軽いため加工がしやすいスギだったんです。
さらに、1960~70年代になると、
建築ブームが起き、国有林の森林は次々と姿を消し、加工しやすいスギなどが植えられて、
また、
民間の人が持っている民有林でも、国の計画によってスギなどが植林されたんですね。
民有林には国から多くの補助金が支給されたので、
多くの山が一度にスギなどの人工林に変わってしまったんですよ。
スギやヒノキなどの針葉樹は植林から伐採のサイクルが約50年なんですが、
担い手の高齢化による人手不足と需要の低迷で、
「50年周期の林業」は維持が難しく、
手入れが行き届かず、あちこちで森が荒廃してきたんです。
植えたはいいものの、
国内の木材価格の低迷により林業従事者は採算上厳しい立場に置かれ、
外国から値段の安い材木が輸入されるようになると、
国産は安い値段でしか売れなくなってしまったんです。
木材は高値で売れず、伐採やその後の植林にもコストがかかるため、
放置された挙句に花粉を増大させているスギは少なくありませんよ。
そのため、山の持ち主は、
林業に見切りをつけて、ゴルフ場にしたり、森を売り払ったりしたんですね。
枝を落としたり、多く生えすぎないように切る間伐などの手入れがされなくなり、
その結果、
春になると、スギがたくさんの花粉をまきちらして花粉症の問題を起こすようになったんです。
こういうスギ林は個人所有なので、
林野庁などの役所は手を出せないというのが花粉症が放置されている理由とも言われているみたいで、
中には花粉症は明らかに「公害」である。
という人もいるんです、
公害だとすれば行政の責任だから、
直接に花粉を出すスギを伐採したり、花を咲かせる枝を払うとかの、
原因除去を徹底する事業を展開しなければならないと思う人もいるみたいです。
仮に花粉症の人たちが集団訴訟とかして、
国の政策の不当性を訴えるなら、
国の政策がなければ花粉症が発症しなかったことを証明しないといけないですし、
スギの所有者を訴えるなら、
そのスギによって花粉症が発症したことを証明しないといけませんよ。
さらに、
花粉症が発症原因がスギの花粉のみによることを証明する必要もあるんですね。
(一部の学説では、杉の花粉に排ガスの成分が付着しないと花粉症を発症しないとも言われてます。)
だから、
自然および人の体質によるものに見えるので、「公害扱い」されていないんですよ。
花粉症は人為的に作り出された病気かもしれませんが、
甚大な被害になるまで「公害扱い」されないでしょうね。
確かに花粉症の人は深刻と思いますが、
私個人は花粉症の辛さがまだ分からないんですよ。
(平気でいる私のことを憎らしいと思わないでくださいね)
昔は「花粉症」などは話題にもならなかったんですが、
日本人の体質が少しづつ変わってきたのかもしれません。
ネットで花粉症対策を検索すると色々な方法が出てきますが、
これは自己防衛しかないみたいですよ。
もしかすると、
病気が流行るとか花粉がとか医療会社などの策略かもしれませんよ。
花粉が多いとかCMで花粉が散乱する絵を見せられれば、
ならない人でも花粉症だと勘違いして症状が出そうな気がするんですが・・・。