「アイドリングストップ」のせいで「一時停止違反」が増えている?
燃料の節約と排出ガスによる大気汚染防止という環境保護を主な目的で装着されている「アイドリングストップ」
アイドリングストップを、
1日1時間行うと年間2~4万円の燃料代を節約できると言われているんですが、
1日当たり1時間のアイドリングストップを実行するドライバーがどれだけいるでしょうかね?
そんな「アイドリングストップ」なんですが、
生活道路の交差点などで一時停止が必要なところで、アイドリングストップを装着しているクルマが、
一時停止しないで、
ソロソロと動いて他のクルマや歩行者とぶつかりそうになることが多くなっているみたいですよ。
注意をすると、そのドライバー曰く、
「エンジンが止まるのが面倒だ!」と。
確かに家の周りの道路がせまくて、一時停止で左右確認が多い場合なんか、
その度にアイドリングストップすると、スピーディーに動けないし、イライラするし、
周りもイラついていそうな感じで面倒ですよね。
そして、たまたま一時停止しないで進んだときに限って、
その場所に警察官がいて、「一時停止違反」で捕まったりとかするもんです。
あなたもそんな経験なかったですか?
ちなみに、
警察庁の資料によると、平成28年中における車両等の道路交通法違反(罰則付違反)の取締り件数は673万9199件で、
内訳は、
1位:最高速度違反:161万1238件
2位:一時停止違反:133万89件
3位:携帯電話使用違反:96万6542件
4位:通行禁止違反:75万7252件
5位:信号無視:74万1048件
と一時停止違反は堂々の2位なんですよ。
もしかすると、
アイドリングストップを作動させたくなくての、一時停止違反もかなりあるような感じもします。
クルマによっては、
深くブレーキを踏み込まなければアイドリングストップが働かないのもあるようで、
一時停止でアイドリングストップすることはあまり無いからいいかもしれませんが、
一般的に、
エンジン再始動にアイドリング約5秒間分の燃料を消費するといわれていますので、
停止時間が5秒以内の頻繁な再始動は燃費の悪化を招くんですね。
また、
エンジンの再始動はセルモーターとバッテリーに多少なりとも負荷が掛かりますので、
頻繁な再始動はなるべく避けた方が良いと思いますが、
アイドリングストップを有効にしたり無効にしたりするのも面倒なので、
渋滞している場合に限って無効ボタンを押す人も多いと思います。
ただ、これは一時的なものなんですね。
というのも、
このボタンを押してキャンセルしても一度エンジンを切ってしまうと、
次にエンジンをかけた時にはまた自動アイドリングストップ機能はオンになってしまうんです。
もしあなたが、エンジンをかけるたびにボタンを押すのが面倒くさいと思うなら、
アイドリングストップキャンセルキットというのを取り付ければ、
一度オフボタンを押せば、「次にオフボタンを押すまで、キャンセル状態を記憶させる」ものですから、
アイドリングストップキャンセルキットを導入すれば、エンジンをかけるたびにボタンを押す必要がなくなりますし、
アイドリングストップ機能を使いたくなった場合には、もう一度ボタンを押せばオンにすることができます。
↓こんな商品です(車種別もあるみたいですよ)
ついでに書いておくと、
一時停止無視の違反点数は「2点」で「反則金」は7,000円です。
一時停止無視はよくもめることの多い違反で、
止まった止まってないの言い争いを警察としている人を見たことがある人もいると思いますが、
確かに、安全だとわかっている場合には、
つい一時停止で止まらずに行きたくなる気持ちもわからなくはありませんが、
きっちり違反点数もある違反ですので、違反とならないように気を付けないといけませんよ。
アイドリングストップ車に乗っている方で「面倒くさい」と思っても、
このような違反で免停になってももったいないですし、仕事で車を使う人は死活問題ですので、
「つい」「うっかり」違反を犯さないように注意するのが賢明ですよ。