美ビルド・ネットの熊本はてな?

「美ビルド・ネットの熊本はてな?」は我が郷土熊本県を中心にお役に立つ情報をあなたにお伝えします。

札幌 杉本綾看護師自殺「命はたった一つ」こんな働き方でいいのか?

もっと大きなニュースにしてほしい。

 

自殺するくらいなら仕事を辞めれば良いのにと他人は思うけど、
病気になってしまったらその判断すら出来なくなってしまうから怖いです。

 

病院で勤務していたのに周りが対処してあげられなかったのが残念です。
たくさんの人の命を救うはずの人の命が失われるなんて。
やりきれない・・・。
 

というのは、
札幌市の新人看護師の杉本綾さんが自殺したのは、
長時間労働などで、うつ病を発症したことが原因だとして、

母親が国に、
労災認定を求めた裁判の初弁論が2月3日開かれ、国側は争う構えを示したんですね。

 

訴状では、
杉本綾さんは2012年4月からKKR札幌医療センターに勤めていましたが、
月に65時間から91時間の時間外労働など、

肉体的、精神的に追い詰められ、
うつ病を発症して自殺したとして、杉本綾さんの母親が、国に労災認定を求めているんです。

 

看護師になって、
わずか一か月後の2012年5月の時間外勤務は、91時間に及んでいるそうで、

一日の流れをみると、
午前4時30分に起床し、午前6時のJRで出勤。
受け持ち患者の記録を見るため、定時の1時間前には出勤していたそうで、

5人の患者の対応をし、
その日のまとめを先輩看護師としたうえで、午前0時ごろ帰宅。
足りない知識を補うため勉強し、また出勤するという毎日だったそうです。

 

一人暮らしのアパートで、
遺体で発見された杉本綾さんの遺書には、こう記されていました。

 

「自分が大嫌いで、何を考えて、何をしたいのか、何ができるのかわからなくて。
苦しくて、誰に助けを求めればいいのか、助けてもらえるのか、全然わからなくて。
考えなくていいと思ったら、幸せになりました。甘ったれでごめんなさい」と。

 

母親は、綾さんは過労により、うつ病を発症したとして、
労災認定を求めましたが、労働基準監督署は認めなかったんですよ。

 

北海道労働局 労働基準部 信田薫弘課長のその判断基準は、

「(精神障害発症までの)6か月間を基本的に評価する。ひとつの目安として100時間、
できごとの前後に、
100時間くらいの時間外労働があれば、(精神的な)負荷を強める、という判断もしています」と。

 

でも機械や医学が進歩したり情報量が増えるにしたがって、時間内の密度が濃くなりますよね。
昔の100時間と今の100時間では受けるストレスは全くの別物と思いますよ。

結局はお役所仕事で心が入ってないし、
自分の身内なら違うと思いますよ。

 

日本医労連の調査では、
慢性疲労があるという看護師は、全体の7割に達するそうで、

特に、重い責任と判断力が求められる、
月に4回ほどの夜勤が、新人看護師にとって大きな負担になっているそうです。

f:id:ky4490:20170204172137j:plain

この記事に対するコメント(3133件)のうち現役看護師の働き方のコメントを引用すると、

 

・「命をなんだと思ってる」…これは、最近患者の家族から言われた言葉です。
 私は、看護師になって30年、いつも、いろいろな命と向き合ってきました。
 患者家族から言われた言葉は、私が、今までやってきた看護を、全否定されたようでした。

 私たち、看護師は、けして命を、雑に思っていません。
 むしろ、逆に命に向き合いすぎて、自分たちを責める時もあります。
 精神的にも肉体的にも、かなりきつい仕事です。

 白衣を脱いでも、まだ患者さんの事や、自分がしたことがまちがってなかったかなど、
 気が休まる時がないのも事実です。命と向き合う仕事であることはわかってほしい。

 

・自分のところもそうだけど、とにかくやることが多すぎて、時間も無い、人も足りないが慢性化している。
 昔なら「できません」「明日でいいですか」「来週になります」「時間下さい」が言えたことでも、
 何でも便利になった分、「すぐに」「今」「今日中」「急いで」が普通になっている。
 
 便利でなかった時代のほうが幸せだったのかもしれない。
 一生懸命、真面目な人が損する世の中は間違っている。
 一生懸命だったんだろう・・・若いのに本当に惜しい・・・

 

・私も看護師です。自分が新人だった頃を思い出して涙がでました。

 

・今の看護師の世界があまりにもおかしすぎる。
 患者相手じゃなくて記録記録で時間を使ってるわ。
 病院とかの責任やなくて国の制度でそうなってる気がする。

 

・私も新人の頃は日勤終わりが夜中の2時とかありました。
 夜8時に終わると、「今日は早く終わったんだね」って師長さんに言われましたっけ。
 心身ともにボロボロで三年で辞めました。
 そういう所って、上も先輩もキツイ人が多い。残業だけど、残業じゃない。それが当たり前。

 看護師になるまでも大変だったけど、看護師になってからも大変な日々でした。
 仕事終わってからのレポートの山は地獄。プリセプターもキツイ人だったしなぁ。
 後輩も何人心療内科通いになったことか。
 でも、結局は弱いからダメなんだ…で片付けられて、何も変わらない。

 

・20年近く前、自分が新人看護師だった頃もこんな感じだった。
 今は医療ももっと高度になっているから、真面目な子ほどもっともっと辛い。
 しっかり休むことも仕事のうち。新人教育も時代に合わせて変えて欲しいですね。

 

・新人のときもそうでしたが、今でも私は死にたくなることがあります。
 陰口にもビクビクして新人さんは精神的、肉体的に追い込まれると思います。
 真面目な新人さんだったからこそこうなってしまったと思うと本当に悲しいです。

 

・私も2年目の看護師なので辛さがわかりますが、朝7〜20時までだいたい勤務しています。
 看護師になってから 生理不順となり、偏頭痛がよく起きるようになりました。
 この先、ずっと病棟勤めはできないかもと思う日もあります。
 1人の女性として結婚や子供を育てていきたい気持ちがあります。

 

・なんか自分の新人時代を思いだした。
 日勤を終えて家に帰ると夜10時半 その2時間後には夜勤が始まる。
 次の日の昼12時まで仕事とかあったな。。。ぼーっとするしミスも連発。
 
 死にたいとまでは思わなかったけど
 ミスする自分を責めたりこの現場からいなくなるほうがいんじゃないかと、
 いつやめようか そればかり考えてたな。。

 結局は同期入社の同僚達や先輩たちに助けられて低空飛行でもなんとか頑張った。
 今はあの時があって今があるって感謝もしてるけど正直あのツライ時代には戻りたくないな。。
 人が相手の仕事って公務員みたいにカチカチ時間区切って終われない。。これが現実。。
 これからの時代はライフワークバランスを医療の現場にこそ取り入れてほしいと切に願います。

 

・私も看護師だからこの子の気持ちが凄いわかる。どんな職場だったのかも想像がつく。
 厳しいプリセプターだったんだろうね。
 時間外をさせなくて良いように業務改善をする必要があったように思います。

 ここの師長や看護部長は何をしていたのか?
 このような職場はリスク管理も出来てないだろうか患者にとっても安心して療養ができませんね!

   

・残念だがこれが医療現場の現実。
 昔と違い、看護協会あたりのノルマや職場の仕事のノルマが増えて、
 それをこなさないといけないから休みでも出勤して仕事しないという現実がある。
 それが嫌なら上はやめるしかない言われるしな。

 

・自分も、月に400時間近く働いて、過労で倒れた事がありますが、
 家族が止めてくれなかったら今は生きていなかったと思います。
 死ぬくらいなら仕事を辞めてしまえばよい、などと言われますが、
 過労の状態の時はとてもじゃないけど正常な判断なんてできません。

 仕事は辛いけど、投げ出すのはもっと辛い。
 でも、もうどうしようもできないから…そんな心境だったのでしょうか…
 この方は本当に真面目で一生懸命な方だったのでしょう。
 他人事に思えなく、本人はもちろん、ご家族の気持ちを考えると胸が張り裂けそうです…

 

・自分が新人の頃を思い出しますね。
 ご飯もお風呂も後回しにして、今日注意されたこと、明日はもっと出来るようにならないと、
 って勉強して...。

 立ち直れないくらいのミスをしても、仕事を辞める勇気もなく、
 誰にも分かってもらえないと思い込んで。
 1年目の頃の記憶なんて、ただただ辛かったってことしか思い出せないくらい、
 自分の人生最低の一年でした。

 5年経った今は、新人の頃とはまた違う辛さがあります。
 後輩の育成、勉強会の実施、委員会の仕事、看護業務以外にもどんどん責任ある仕事が回ってきます。
 もちろん手当なんて付きません。

 こういうのちゃんとやってる先輩たちはすごいと思いますが、私には無理です。
 六年我慢したし、そろそろ転職しようかと。
 
 親に辞めようと思うと報告したら、「もったいない、無責任、甘えるな」って言われました。
 そういうところなんだと思います。
 わからない人には、看護師の辛さなんてわからないんですよ。

 

・急性期病棟の看護師ですけど、
 仕事に余裕を持てるようになってきたのは3〜4年目くらいになってから。
 その後も責任は増えるし一方で夜勤は体力的に辛くなるし。

 夜勤なんて16時間勤務で急患があれば休憩時間もないです。
 病棟内を動き回って、ミスなんて許されないから頭はフル回転。

 医療従事者は自分の体を大切に出来ない残酷な仕事です。
 それでも、患者さんがいるからみんな頑張っちゃう。
 本当に人手を増やして欲しいですね。

 

・物凄く気持ちが分かる。自分も1年目が一番辛かった。
 でも看護師の1年目ってだいたいどこも同じ感じだと思う。
 知識を増やして当たり前、一回経験したら次から一人で出来て当たり前。

 学生の時の知識なんて実際、病棟じゃほとんど使い物ならないから、
 いくら勉強してもし足りない。
 なりたくてなった職業だけど、もう復帰は出来ないと思う。
 人の命を預かるプレッシャーに堪える自信がない。

 

・新人の頃は毎日業務終了後に振り返りと自己勉学。休日は勉強会や研修。
 中堅になった今でも委員会や病棟会、勉強会を無償でする日々。
 これが当たり前となっていること自体が危険ですね。
 患者さんのモンスター化や認知症、重症者の多さで心身ともにすり減っていく気もします。

 

・私も看護師1年目。今も勉強の合間にyahoo!見て、人ごととは思えない。
 命を扱う仕事だから、間違いは許されない。
 新人をフォローする立場の先輩ナースもギリギリで仕事してる。

 今日「それってリーダーの私が確認するべきだったんだよね。でも、私もそこまで見てられないよ」
 って言われた。

 

・最初に勤務した病院は、1年目で同期の半分以上辞めた。
 2年目終わった時に私が辞めた時、残ってたのは数人。

 プリセプターがいたけど、
 もっともっと勉強しろこんな事もわからないのかって言われ続けたし、
 夜勤も1番多く入れられ、3ヶ月連休がなかった。

 

・1年目は本当に大変。
 私も大きなミスをしたこともあったし、毎日その日が終わってくれることだけを考えてました。
 結局一年で辞めてしまいましたが。

 でも次に働いた病院で、気にかけてくれる先輩に出会え、
 自分の居場所を見つけることが出来ました。
 周りに手を差し伸べてくれる先輩や同僚がいたら何か変わっていたかも知れないな。。

 

と、ほんの一部なんですけど、
これが現実の看護師の働き方なんでしょうね。

 

もしかすると、
声をあげられずに、今日も苦しんでいる看護師がいるかも・・・。 

 

やはりこんなにやりがいのある仕事がブラック並みに労働環境が悪いっておかしいですね。
看護師の心身状態が健やかでなければ、良い看護なんてできないと思いますよ。   

 

なんの商売にしろ新人の時は毎日が勉強ですね。
特に、
新人看護師だけに毎日が勉強だったと思いますよ。

 

分からない。知らないでは現場に立たてないし、判断ミスで簡単に人は死にます。
優しすぎたり、気持ちが入りやすい人ほど自分の無力さを感じて責任を負ってしまうから、
優しい方には向かないのかもしれません。

 

ある医療従事者の方は、
看護師は神経が図太い人が向いてると言います。
特に急性期病棟などはそんな人が集まってるそうです。

 

今回の杉本綾さんの自殺。
自殺をすれば、自分の本心を納得させることは無理だったかもしれません。
どんなに言い訳しても難しいことだと感じますが、

 

肉体の限界ギリギリまでされて、
出来ることをすべて本当にやり切ったのではないかと思いますから、
後悔は無いと感じます。

 

こういうレベルだと、
もう個人の責任を超えて、その社会と国家の問題に移行していると思いますよ。

 

今日も仕事はホントしんどいと思いながら行かれている現役の看護師さんへ。

「命はたった一つ」です。

 

自分自身を懸命に活かそうとすることは、他人も生かすことに必ず繋がりますから、

白衣の天使ならぬ白衣着た悪魔だけはならないように願っています。