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クリスマス商戦を前にしたテロに要注意!

2015年度版の「世界テロ指数(GTI)」(豪シンクタンクの経済平和研究所)が発表され、
日本は最下位の124位となっていますね。

 

気になる上位の順位は1位イラク、2位アフガニスタン、3位ナイジェリア、4位パキスタン、5位シリアと
中東・アフリカが並んで、
テロのニュースが流れるのもこういった国々が多いですよね。

 

この報告書は、
テロに関するものとしては今日最も信頼できるデータソースであるみたいですよ。

 

でもこの結果は発生率が低いだけで安全ではないと思います。
テロリストにとっては、
パリだけではない。日本も潜在的に、イスラム国のターゲットになっているからですね。

 

そして今の世界でも、

クリスマス商戦を前にした、

・金融投資の今年1年の手仕舞い決算の前で、

・欧米の大企業の長期のクリスマス休暇が始まる時期。

テロを起こすには絶好の、要注意の期間かもしれませんよ。

 

フランスでも米国でも油断が出来ないと思いますし、
テロという行為・名称を利用した日本国への攻撃、
特に東京の繁華街はテロ注意・対策をする必要を感じます。

 

事件が起これば、

・大ニュースになる場所。

・世界中にニュース速報が直ぐに流れる機能・システムがある国。

・大きなインパクト・宣伝になる場所

がテロの犯人たちには美味しいのですよ。

だからターゲットとしての優先順位の低い安全な今だからこそ対策を練る方が良いと思いますよ。

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実際、日本でもさまざまな対策はしてあります。

たとえば地下鉄。

 

サリン事件をきっかけに、
日本では有毒ガスをスムーズに排気できるように、
電車の窓が外(ホーム側)から開けられる仕組みになったそうです。
万一の時は駅の換気能力を最大限にして、とにかくガスを屋外に放出するんだそうです。

 

でも諸外国の対策担当者たちは、まずサリンの製造プラントを分析したそうで、
未熟なプラントで極めて希釈されたサリンが製造されたことを知ったみたいですが、

現在の幾つかの国家やテロリストが保持しているといわれるサリンは高濃縮であり、
その対応方法は自ずと異なるんですね。

 

現代のテロリストが地下鉄内でサリンを散布したと仮定して、

日本は電車の窓を開けて、最大の力でホームを換気する。
そうなると、
被害者は幾何級数的に増えるのは間違いないですよね。

 

そのためたとえば、米国の地下鉄は、
(1)窓が開かない、
(2)緊急時以外は車両の間の行き来ができない。
構造なんです。

 

万一の場合、
その車両の乗客たち(仮に100人とする)の命をとるか、
換気でガスを拡散させて数十万人の命をとるのか、
という究極の選択をするしかなくなりますが、

 

米国では100人の乗客が犠牲になるが、その車両ごと隔離するというんですね。
窓は簡単には割れない。
ドア開閉もできない。

そうやって、
その密閉された空間にサリンを閉じ込める。

 

サリンはとても不安定で、
比重が重いという性質を踏まえて検討した上での結論らしいですよ。

 

またゴミ箱での対策は、
一時、日本では何か危険性が騒がれる度に、駅からゴミ箱が撤去されましたね。

オリンピック期間中もゴミ箱が撤去されるかもしれないが、
これは非常に不便ですが、
だからといって平時だけゴミ箱を設置していても、テロの危険性はありますね。

 

日本のゴミ箱はそのほとんどが半透明であり、
「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「ペットボトル」「びん・かん」
など細かく分別するようになっているのはあなたもご存じですが、

 

でもそこに威力の大きい爆発物が仕掛けられたら、
四方八方に爆風とガラス片などが飛び散るでしょうね。
大参事になるのは私たち素人でも容易に想像できます。

 

米国のごみ箱は、
上部からゴミを入れる大きな円筒型で、しかも頑丈なスチール製なんです。
円筒部分は二重構造になっていて、

中に爆発物があっても爆風は上にしか向かないし、
あとは頑丈な二重構造の円筒が多少歪むくらいです。

 

被害者は、
ゼロもしくは爆風の影響で周囲の数人が被害に遭うだけかもしれません。

 

また、
外国ではテロ行為を防止するためにゴミ箱は、
なるべく人通りの少ないところ、被害が最小限になる場所に設置されているんですが、

 

日本は違うんですね。
利用者の利便性向上を目的に、改札口付近にゴミ箱を設置しているんです。

 

このゴミ箱は、「中身が見える透明ゴミ箱」として再設置され、
不審物を入れられても視認しやすく、

駅員が常時監視できる改札口付近に設置することで、
防犯対策に配慮しているとのことだそうです。

 

ゴミ箱が半透明なのは、
回収時に分別状況を確認するためだと思ったら、
「爆発物が投入されたかどうか判別するため」らしいんですが、

 

わざわざテロリストが、「これは爆発物です」
と誰もが分かるような青色や赤色の導線やタイマーがむき出しになった爆弾を放り込むわけがないですよね。

それなら、
せめてビニール袋の中に入れ、一目では分からないようにするでしょうね。

 

諸外国ではなるべく人通りの少ないにゴミ箱を設置するのに、
日本は改札口付近に設置している。

中身が透け透けのゴミ箱を駅員が常時監視するというが、
ただでさえ多忙な改札口でいったい何人の駅員がゴミ箱を監視できるのでしょうか?

 

仮にできたとしても、
テロリストは不審物とは悟られない様に投入するはずですよ。

 

こんな感じで日本人は「内部犯罪を“防ぐ方法”を検討」します。
しかし、
国際的には「内部犯罪が“発生した場合にどう対処すべきか”」を考えるんですね。

 

この違いはとても大きいんです。

 

だから日本人は、内部犯罪が発生すると右往左往し、狼狽してしまうし、
“発生した時の対処”のシミュレーションが全くできていないからですね。

 

テロ対策でも同じことが言えるんです。

「不審物を入れさせない様に監視する」のではなく、

「不審物が入れられ、爆発が起きても被害を極小化できる対策」

が国際的な知恵みたいですよ。

   

またコインロッカーに爆発物を入れて爆発させるのは、比較的簡単でしょうね。
日本には大抵の駅の便利な場所にコインロッカーが設置されています。

 

でも諸外国ではコインロッカーがほとんどないんです。
ないこともないが、

 

どこに設置しているか。
実は駅の通路より1階下のコインロッカー専用フロアなんですよ。

 

たくさんの人が行き来している場所では被害が大きくなります。
専用フロアなら、
万一の場合でもコインロッカーだけを利用する人が数人程度であり、
被害も極小化されるという発想なんですよ。

 

日本ではたくさんの人が行き来する通路に堂々と設置されていますし、
それどころか、
最近ではゴミ箱と同様に、その利便性を考慮したためか、
改札口付近に設置しているケースも多くなっているんです。

 

こうして見てみると、
諸外国から「日本は平和ボケをしている」と皮肉を言われるのは当たり前かも。

 

「100人の命を救うために数十万人の命を危険に晒すのか?」
と疑問を感じざるを得ないのでしょうね。

 

もし、新宿駅の全ての改札口のゴミ箱で爆発物が爆破したらどうなるか、
乗客の逃げ場はないし、ホームは人で溢れかえり、
線路に下りる人たちがたくさんいるし、電車も止まる。

そこにコインロッカーから爆発が起きれば……。
もう想像するまでもないですよね。

 

テロという卑劣な行為を絶対に阻止するための方法を考えるには、
いつまでも“ガラパゴス”ではいけないのかもしれません。

 

そして野党の議員や、テレビに出る評論家、特にニュース・キャスターがテロ対策の話になると、

「話し合いで」

「とにかく、話し合いを」

とバカみたいな繰り返しです。(誰とは言いませんが)

 

このような無策・無能のコメントをするだけで高収入を得ているのに、
あなたも違和感を覚えませんか?

 

彼らは何の策も提示していません。
テレビや国会で話す資格が本当にあるのでしょうか?

 

もし日本の繁華街で爆弾テロが発生して、
子供たちや主婦たち、働く人間の手足がバラバラにされましても、

「話し合いを」

「政府が悪い」

「本当に許せないですね」

で済ませるのでしょうか。

まさに悪趣味なコミック映画を見ているような錯覚をしてしまいそうですね。

 

だからもっと入国管理局の人員、場所・設備を増強して、
警察と自衛隊との直の連携で動ける一体化を図るべきだと思いますし、

 

テロが発生しても、
何人もの管理者の了解・組織間の確認を取る間に、十分な対策ができず被害が拡大してしまいます。

 

平時にこそ、

起こりうる重大事態に対する想像力を働かせて、

国民の安全と自由を真に守れる制度を検討しなければならないと思うのは私だけ?

 

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