美ビルド・ネットの熊本はてな?

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「ディスポーザー」5250万円の部屋 悪臭と騒音には慣れることは無い?

案外不動産屋は売れたらおしまいで、買う方が悪いの考え方の業者もいます。
そもそもの設計に問題があるが、
こちらも設計完了したらあとは知らんの一点張りでは?

 

というのは、
マンション屋上にある生ごみ処理機(ディスポーザー)の排気口から出る悪臭が原因で、
部屋に住み続けられないとして、

大阪市城東区の会社員の男性(53)が売り主の不動産会社(神戸市)に対し、
約5800万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたんですね。

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この男性宅は城東区内にある分譲マンション最上階の角部屋で、
排気口は屋上の端に設置され、その真下に男性宅のバルコニーがあるんですね。

 

訴状によると、
男性は平成26年11月、約5250万円でこの部屋を購入し、
その際、不動産会社の担当者からは、
ディスポーザーの騒音や臭気について特に説明はなかったそうです。

 

しかし入居直後から、
ディスポーザー排気口から出る生ものが腐ったような悪臭や、
機器の騒音に悩まされるようになったそうで、

専門業者の測定によれば、
部屋の窓付近の臭気指数は大阪市の規制基準の約3倍に上ったそうです。

 

男性は改善を求めてマンション管理組合や管理会社と交渉し、
メンテナンスで騒音は解消したが、

目が痛くなるような臭いで、バルコニーと離れたベランダに洗濯物を干しても、
生ごみの臭いがついていることがあるそうで、

その悪臭で、
ストレスにより家族には胃潰瘍や頭痛、耳鳴り、めまいなどの症状が出るようになったそうです。

 

訴訟で男性側は、
ディスポーザー排気口からの悪臭により、住み続けることができない状態になっており、

契約を解除できると主張し、
購入代金相当額の賠償や慰謝料などを請求しているんです。

 

一方、会社側は、
「売買契約締結時、騒音や悪臭は一切生じていなかった」と反論し、

ディスポーザーのメンテナンスや使用方法に原因があり、
「専ら管理の問題で、不動産の瑕疵(かし)はない」として請求棄却を求めているんですが・・・。

 

住んでみないとわからない事があるけど、
5000万もの物件を買ってソレは可哀想すぎますね。
生ゴミとかの臭いは耐えられないし、よく数ヶ月だけでも住み続けられたと思いますよ。

 

会社側は、
その部屋に数日でも住んでみたらいいと思う。きっと気持ちが分かると思う。
私も同じ立場なら訴えてたと思います。

 

確かにマンションの最上階を買う方は、
暑さを気にする人もいますが、
暑さより人が上に住んでいることで間接的に足蹴にされる不快感や、

隠れてはいるが上の階の排泄物や汚水が通っている事実の方がおぞましいと思う人が、
最上階を選ぶと思うんですが、

   

実際「悪臭」の問題はこの物件だけでは無いみたいですよ。
あるサイトの投稿を引用すると、

 

「1年半前に新築マンションの最上階に住み始めましたが、住んで間もなく、
悪臭に悩まされ再三デベロッパーに問い合わせるも、変ですねぇ~で片づけられてきました。

 

3カ月前にある方から、私の部屋の上に、
なんと、ディスポーザー浄化槽の屋上臭突口があることを告げられ、愕然!、

デベロッパーにその旨を告げると、確かにありますが、関係無いですよとの回答。
その後、余りに臭く体調不良が続くので、

 

デベロッパーを説得し、
デベロッパーが雇った臭気測定会社と共に屋上に行き臭気測定した処、
とんでもない数値と有害物質がでました。

 

数値は詳しくは書きませんが、
20m離れた場所でもレベル4の程度です(最高の悪臭度がレベル5)、

有害物質は硫化水素とメルカプタン類で、
硫化水素に関しては、臭突口で0.5ppm、メルカプタン類は0.05ppmを計測しています。

 

これに対し、
管理組合及びデベロッパーに99%以上の脱臭効率を持つ脱臭装置を付ける様に書状で通知しましたが、
対処方としてはこの様な形が適切なのでしょうか?。

 

ちなみに、
マンションは700世帯を超える大規模マンションで臭突口が2か所ありますので、
単純計算で、350世帯分の臭いが私の部屋の上の臭突口からでていることとなります。

悪臭防止法はあくまでも事業を営んでいる工場又は飲食店等ということで、
悪臭防止法での規制外故、役所も対応不可との回答でした」・・・と。

 

普通マンションの最上階を買った場合でディスポーザーの臭気孔がある場合、
重要事項説明書にも「風向きによって匂うことがあります」と書かれているはずでは・・・。
 
重要事項には臭気孔のこと等は一切書かれていないなら、
重要事項として説明が必須の項目なのかどうか分からないから、
法律の無料相談とかに当ってみるのもいいかも。
 

それから、
今回の物件では「騒音」は解決されたみたいで良かったです。

あまり知られていませんが、
大規模高級マンションなどに設置されているディスポーザーによる騒音被害が発生しているんですね。

 

マンション内の地下には、
各戸のディスポーザーによって流れ出た生ごみはそのままだと公共下水道の排水基準を満たさないので、
処理槽で浄化しますが、処理槽でガスが発生するんですね。

通常このガスをパイプで持ち上げて、
屋上の臭突管からファンで強制的に空気中に排出しているんですが、

 

その際、屋上に設置してある強制排気用ファンが24時間稼動していて、
そのファンから発する低周波による騒音が構造体を介して、

最上階や1つ下の住居に伝搬して、住人が頭痛やめまい、
また低周波騒音による不眠症などの健康被害を受けているケースがあるんです。

 

空気伝搬では無く、構造体を伝搬するから厄介なんです。
これは、設計上、構造上の瑕疵であり、改善が困難であるから、
大手マンション販売会社でさえも事実を隠蔽しているケースがあるんですよ。

 

今回は「臭い」ですが、
普通はディスポーザー排気管に脱臭機が付いていると思うんですが、
脱臭機でとれない悪臭の方が多いのか?

 

やはり一般的に調理中に出る生ゴミの処理方法の、
三角コーナーで水切りをして、水切り後にビニール袋へ入れてゴミ箱へ捨てたり、
小さなビニール袋に入れてゴミ箱に捨てたりする方が良いかもですね。

 

今回の「ディスポーザー」の排気口から出る悪臭について、
日本下水道協会の規格では、
処理槽の悪臭対策として、密閉するか排気口を設けるなどの措置をとるとされているんですが、

 

国土交通省によると、
ディスポーザーを規制するような法律はなく、
排気口の設置方法や場所についても特に定めはないんですよ。

 

やはり排気口は高い煙突にしないと、

風向きによりいろんな方向へ臭気が拡散するでしょうね。