クラウンは還暦だが若い人にアピール?
フランス・パリで警官がクラウンを「どこで売っているの?」とたずねると、
豊川悦司扮するビジネスマンは、
「これ、日本でしか売ってないんですよ」と告げる内容となっている新しいCM。
日本では当たり前の高級車クラウンが、
海外だと驚きうらやむ存在だとアピールするのが狙いだそうですが、
豊川悦司もフランス語をかなり勉強したでしょうね。
そして「若草色のクラウン」篇の動画で聞こえてくる、
「あの素晴しい愛をもう一度」を英語版で唄うヒュー・ジャックマン、
なんか見てて気持ち良くなれる動画ですね。
加藤和彦と北山修もきっと喜んでいるでしょうね。
そのトヨタ・クラウンは、
トヨタ自動車が1955年から製造・販売をしている乗用車で60年、
もちろん日本製の自動車の名称の中で最長寿なんです。
人間でいえば還暦なんですね。
人間の還暦は生まれた時に戻ってくるということで第二の人生の始まりとされ、
還暦で仕事を引退、定年ということが多いんですが、
このクラウンは、
「いつかはクラウン」が「いつまでもクラウン」という存在であり続けているし、
引退、定年どころか先進装備はいつもクラウンから出ていますね。
そして悪いものを寄せつけない、魔除けの赤いちゃんちゃんこしか着ませんが、
クラウンには12色もあるんです。
「ときの移り変わりを表す日本の色」をコンセプトにした、
天空(ソラ)、茜色(アカネイロ)、紺碧(アオ)など新色も出て、
選択肢が増えましたね。
色といえば、
衝撃的なピンク色で、業界関係者や自動車愛好家の度肝を抜いたことがありましたね。
熊本市内でも今でもたまに見かけますが、
「物好きか、金持ちか、クラウンマニアしか買いませんわ。ピンクにすれば女性は買う、という発想が笑えますね」
と皮肉まじりに話す人もいましたが、
トヨタ側は「女性も格好良く乗れる色が出てきた」と自信をみせるだけあって、
それなりに売れましたね。
そもそもクラウンの車名の由来はあなたもご存じと思いますが、
「クラウン CROWN」とは、英語で「王冠」という意味。
「クラウンロイヤル ROYAL」 ロイヤルは「国王の」「王室の」という意味。
「クラウンアスリート ATHLETE」 アスリートは、英語の「競技者」の意味。
「クラウンマジェスタ MAJESTA」英語で「威厳」「尊厳」という意味のMAJESTYをもとに作った言葉。
という意味で大きさは、
全長=4,895mm、全幅=1,800mmと切りの良い数値に収められていますね。
クラウンの属するEセグメント車の全幅は世界的に見れば軒並み1,850mm以上、
下手すると格下のDセグメント車ですら全幅1,800mmオーバーの車があるくらいで、
日本特有の細長いデザインとなってしまっていますが、
これは銀座にある旧式の立体駐車場に収まるサイズが全幅1,800mm以下であり、
この駐車場のスペースにクラウンのサイズを合わせて造ることが不文律となっていることや、
日本市場がメインの車種であるゆえに日本特有の狭い道路を、
それなりに取り回し良く走れるサイズが求められているなどの制約が課されているという
理由だそうですよ。
またクラウンといえば、
交通取締用の覆面パトカーを思い浮かべますが、
今の最新型の覆面パトカーは、
先代クラウン(200系ロイヤルサルーン後期型・V6/3L)だそうです。
普通の市販型のクラウンとの見分け方は、
フロント側は、
フロントエンブレムの両サイド(グリル内)にシルバー色ものが入っていますが、
これが、LED仕様の前面赤色警告灯です。
これこそが、交通取締に従事する覆面パトカーならではの装備なんです。
以前であれば外部につけていたのですが、現在はこれが主流となっています。
それとサイドミラーがダブルミラー構造になっています。
リアにスモークが入っていない限りは、後ろからでも十分確認できます。
たまたま、ルーフに赤色灯のフタが見えていますが、普段は見えないものと思ってください。
リアの特徴は、
1、テールランプは、最上段がウインカーレンズ。(前期型は中央)
2、アンテナはユーロアンテナではなく、ドルフィンアンテナ。(前期型はユーロアンテナ)
3、トランク右側にグレードエンブレムあり(前期型も同様。この場合はroyalsaloon)
アンテナはドルフィンアンテナなのに、覆面は定番のユーロアンテナを採用しています。
覆面パトカーといえば、
高速道路や一般道の幹線道路での速度の取締をするのが確かにメインといえますが、
秘匿性の高さを活かし、実際は何でもやります。
一時停止、信号無視、携帯電話、シートベルトなどなど…。
季節柄、雪の少ない場所へわざわざ出向いて測定をやる傾向にはあるみたいですけど。
それから、
あなたがクラウンの購入を検討しているなら、
新車・中古車の購入で営業マンから教わった、たった一つの方法をご紹介します。
まず、
メーカーとの取り決めで値引き額の上限は決まっています。
下取りは、
年式と走行距離を基本に「レッドブック」という査定本で価格を決めているみたいで、
これによると買取額はかなり低めの設定で、
古い車や距離が多いだけでゼロになってしまいます。(私も経験がありますが)
ですから車をディーラーへ下取りに出す前に、
例えば ガリバーとかの全国チェーンで有名な買取り会社に無料査定をした方がいいみたいです。
ここに大きなカラクリがあり
ディーラーでの買取りはマニュアルに従った価格の決定、
買取り業者は上記プラス車種によっての人気も加味されるので、
高額買取りが可能という事なのです。
いくら新車といえども少しでも安く買いたいですよね。
さて今回2ℓターボも出てアスリートだけでも3グレードになりましたが、
還暦どころかますます若返りしているクラウン。
あなたはどれを選びますか?
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