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万田抗・三角西港、世界遺産確実に!

もうあなたもご存知と思いますが、
「明治日本の産業革命遺産」(熊本など8県)の世界文化遺産登録をめぐって
対立してきた日韓両国が6月21日の外相会談で
一転して歩み寄りしましたね。

 

韓国の推薦条件は「百済の歴史地区」とともに登録されるよう、
両国が協力することが条件だったみたいですが・・・
(ゴネ得ですね)

 

いずれにせよ8県23施設に関わる人たちに限らず、
日本にとっても世界文化遺産の登録に一歩前進ですね。

この中には熊本県では、
荒尾市の万田抗、宇城市三角西港の2施設があります。

 

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万田抗(熊本県荒尾市原万田200-2)は、
日本の産業革命を支え、近代日本の礎を築く源となったエネルギーである
石炭を採掘する炭鉱として、
荒尾市と隣接する福岡県大牟田市にまたがって隆盛を極めた

三池炭鉱のその中心的存在が、
明治の頃の技術の粋を集めて建造された
日本最大規模の2つの竪坑を持つ「万田坑」だったのです。

世界のエネルギーの主役が石炭から石油に移行したこともあり、
1951年に採炭が終了し、
1997年、ついに万田坑は閉山となってしまいました。

 

炭鉱が閉山となったのち万田坑は、
日本の近代化を支えた場所の一つとして国の重要文化財と史跡に指定され、
現存する施設や機械は今も大切に保存されています。

万田坑施設の構成は、
「旧万田坑(有料区域)」「広場」「駐車場(普通車72台)」
の3区域で構成されていて
大型バスについては別の場所に駐車場(無料)が用意されています。

 

アクセスは荒尾駅から万田中・倉掛方面行きバスに乗車。万田坑前バス停下車後、徒歩で。
車の場合は国道208号線を福岡方面に向かいますと、
荒尾市万田西」交差点付近の左手にナフコ

右手前方にマルハンの看板が確認できます。


収容人数は200名以上で、
見学時間午前9時30分から午後5時まで
万田坑(有料区域)の入場料
大人410円(団体320円)、高校生300円(団体240円)、

小・中学生200円(団体160円)です。

 

そういえば同じ6月21日には、この万田抗で、
小学生のスケッチ大会があり、
荒尾市内の約250人が明治時代建設のレンガ造りの
建物を描いたそうです。

 

荒尾青年会議所が、郷土愛を養おうと毎年催して5回目だそうです。
子どもたちは芝生や木陰など思い思いの場所に座り、
万田抗のシンボル・第2立て抗や抗やぐらや巻上げ機室を
楽しく描いたそうですよ。
(大人になっても意外と記憶に残ると思います)

 

また三角西港宇城市三角町三角浦)は、
明治20年に明治政府の国内統一殖産振興の政策に基づいて、
オランダ人水理工師のローウェンホルスト・ムルドルの設計で建設され、
当時の最新の技術が盛り込まれ、
近代国家の威信を懸けた明治三大築港の一つです。

756メートルにもおよぶ石積みの埠頭や水路、
建造物などは築港後1世紀の歴史を持ちながら
今なお厳然としてたたずまいを見せています。

当時の都市計画がほとんど無傷のままで残っているのは全国的にも珍しく、
文化財的にも国際的にも価値ある生きた港として、
平成14年12月、国重要文化財に指定され、
港町三角のシンボルとなっています。

 

駐車場は約30台ぐらいでき、
アクセスとして松橋ICから車で約50分、熊本市内から国道57号線を西へ約60分
JR利用の場合は、JR三角駅で下車した場合バスで(所要時間:約15分、料金:220円)
タクシーは(所要時間:約5分、料金:1,000円)ぐらいです。

 

こちらの三角西港でも同じく6月21日にイベントがありました。
宇城市観光物産協会などが、
地元ハワイアンバンドや和太鼓チームに呼び掛けて開いたんですね。

 

これには同じく遺産を構成する万田抗を応援する
総勢18人のメンバーの「炭鉱ガールズ」も友情出演したんです。

 

炭鉱労働を象徴するスコップが小道具で、
昭和歌謡曲のメドレーに乗せた炭鉱の歴史や過酷な労働を紹介する
替え歌とダンスを披露したり、
歌謡ショーのバックダンサーを務めたりと大活躍でした。

 

また特産品やカレーなどの出店にも出向いて、
マイク片手に商品を紹介し、会場をおおいに沸かせたんです。

 

炭鉱ガールズのリーダーは、
「あまり交流はなかったけど、
これを機に宇城市民の方とも一緒になって盛り上げたい」と。

 

本当にそうですね。
あなたもしっかり世界遺産登録を応援してくださいね。