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藤井六段と杉本七段の師弟対決 対等に真剣勝負になるところが将棋はおもしろい?

師匠に勝つのも恩返し。
弟子にはまだまだ負けられない師匠の意地。

 

いい対局になると思うが、
師匠は勝って、お前はまだまだ、とコメント出して頂きたい!

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今日王将戦(タイトル料金300万円)で、
藤井聡太六段と師匠である杉本昌隆七段との公式戦初対局があってますね。
持ち時間はそれぞれ3時間で、夕方には決着がつく見込みみたいですよ。

 

果たしてどちらが勝つでしょうか?

 

本将棋道場で指しているような良い試合が出来れば、どちらが勝っても納得します。
弟子の成長を、ほんの少し距離をおいて慈しんでいる杉本七段にはいつも感心しているし、
成長著しい藤井六段が思い切って師匠にぶつかって行く情景も楽しみですね。

 

そして将棋は忖度が入り込む余地がない世界。
政治は忖度ばかりで将棋は見ていて清々しいですよね。

また対等に真剣勝負になるところが将棋はおもしろいです。

 

藤井六段は小学1年生の時杉本七段と出会い、小学4年生で弟子入りしたんです。
出会いから8年で初めて公式戦での師弟対決が実現したみたいですよ。

 

この将棋界の師弟制度は、
プロ養成機関の奨励会に入る小、中学生の段階で、
保証人のような形でプロ棋士に師匠になってもらうよう依頼するんですね。

 

教室で直接教わったり、地元が近いなど、縁のある棋士にお願いするケースが多く、
師弟関係の深さは千差万別で、

杉本と藤井のように何度も盤を挟んで稽古を重ねる関係で、
何かほのぼのとしていて微笑ましい師弟関係なんですが、
直接指導は一切しないというケースもあるですよ。

 

力士なら、負けそうだったら、ゴルフクラブで曲がるまで殴られる?

 

そういえば、
この前、国民栄誉賞を貰った羽生善治名人は弟子をとらないですね。

 

その理由を本人は、
「私、弟子をとっていないんです。とるなら全員とってあげないと可哀想じゃないですか。
でも地元から毎年5人ずつぐらいプロの棋士を目指して来るので、
それをやるとあっという間に何十人とか100人とかになってしまうので」と。

 

確かに羽生名人が弟子をとる方針だったら、弟子になりたいという人が多くいそうな気がします。
というより、そのお子さんの親御さんが弟子にしたがるのかもしれないですね。

 

羽生名人優しい?

   

ところで、藤井聡太といえば、
外見はおっとりとした優しい少年ですが、内に秘めた闘志には非常に激しいものを感じますね。

これは尋常ではなく、歴史に登場するクラスかもしれません。

 

藤井聡太の将棋方法は、
今の流行りのパソコンを駆使した練習・鍛錬では無くて、
詰将棋」を脳内だけで繰り返す鍛錬により創造されたんでしょうね。

パソコン相手の練習では、
相手が最善の手で動いてくれるので、既に詰将棋の半分の楽さでしょう。

 

そしてたまに負けると、その後に特に短期間で急成長していますね。
負けた時の、学習能力が凄いです。

 

また小学生の時、師匠である杉本昌隆七段が語るには、
将棋大会で負ければ、会場の床に仰向けに寝っ転がり異常に泣いたそうです。
そんな生徒は、今までにも彼一人だけだったとのことですよ。

 

この負けず嫌いの性格に加えて、杉本昌隆七段の教えもあるんです。

 

将棋教室では今でも大会の前日に全員に、ブルース・リーの格闘場面を何回も見せるそうですよ。
杉本昌隆七段は、

・将棋は格闘技だ。闘争心を忘れるな。

・最後の一撃でも逆転することを忘れるな。

・油断は命取り。

と何度も教えたとのことです。

 

負けず嫌いと、格闘技の根性を兼ね備えたものが、今の藤井聡太の根底にありそうですよ。

 

そんな藤井六段と杉本七段の師弟対決。

 

嫌味が一切感じられない両者。

 

どっちが勝っても応援したいですね。

 

(111手で藤井聡太六段が勝利を収めました)