美ビルド・ネットの熊本はてな?

「美ビルド・ネットの熊本はてな?」は我が郷土熊本県を中心にお役に立つ情報をあなたにお伝えします。

「カシミア100%」は「偽装表示」って今でもあるの?

マリナーズマイナー契約を結んだ岩隈久志投手は、
打者に対して前に投げた同じボールのように偽装してしまうという球種を覆い隠す素晴らしい手法を、
持っているためマリナーズ関係者は「クマとの婚姻関係を永遠なものにしたい」と語っています。

 

こういう野球選手の偽装のテクニックは褒められるんですけど、
神戸製鋼の強度品質表示の偽装やマンションの耐震偽装などは信用と命を落としますよね。

f:id:ky4490:20171210113431j:plain

そんななか、
海外製の通販商材などで「カシミヤ100%」と謳っておきながら実際にはアクリルしか入っていなかった、
なんてこともあるみたいですよ。

 

実際どの程度カシミヤが入っているかといった混率を正確に調べるのは案外難しく、
検査機関が人力で行い、費用も数万円かかるところが多いから、

 

「言ったもん勝ち」な状況になっているのが実態みたいですよ。

 

「証明書」をつけて販売しているカシミアのコートなどの場合、
その証明書も然るべき検査機関に発行を依頼していますから、その費用は定価に含まれています。

 

ブランド側としては、
当然価格の訴求力が落ちるため、そこまでして証明書をつける意味はないんです。

カネをかけて証明書をつけるよりは価格を抑えて利益が出るほうを選びますからね。
だから偽装を防止することもできないという構造みたいですよ。

 

そういえば、
10年ほど前に中国産のカシミヤ製品のほとんどで、カシミア100%や50%のはずが、

3割未満だったセーターや70%のはずが数%だったストールなどが次々と見つかったりして、
カシミヤが使われていなかったことが発覚し大きな問題となったんですが、

 

今でも中国産は、
羊毛や、顕微鏡による判別難易度が高いヤクの毛などが混入するケースが横行しているそうですよ。

 

死んだカシミヤヤギから採取されたうぶ毛まで混入し、
繊維表面の形状や手触りを偽装する引っ張り加工や薬品加工の技術開発が高度化しているんです。

 

そして
死がい毛は虫喰い被害を受けやすいため化学薬剤を使用したり、繊維を引っ張ったりして加工処理し、
原毛を洗いの工程でも毒性の強い有害物質が使われることも多いらしいですよ。

さすが中国ですね。

 

そんな中国産の偽装が横行していることを受け、最近ではモンゴル産カシミヤが注目され始めたんです。
流通経路がシンプルで他の獣毛などが混入する可能性が低いからだそうですよ。

 

(私も最近、通販でモンゴル産の「カシミヤ100%」マフラーを買いましたがホンモノだろうか?)

   

あなたもご存じのように、
「カシミア」とは中国奥地(内モンゴル)、モンゴル、イランなどの山岳地帯に生息する、
カシミヤヤギから採取した毛を言いますね。

 

柔軟で保温性、吸湿性に富んだ毛は上品な光沢感と独特なヌメリ感があり、
1頭から200グラム程度しか取れないため、セーター1着を作るには2頭分のうぶ毛が必要になるから、
「繊維の宝石」なんて言われているみたいです。

 

そんな「カシミア」をどのようにして検査しているのでしょうか?

どのような検査でカシミヤ100%実は・・・横行する“偽物”見分けるにはだと断定するのでしょうね?

 

日本の場合は、
日本紡績検査協会という公的機関が検査をするらしく、

カシミヤの毛を顕微鏡でみながら、カシミヤとそうでないものを右左のカウンターでカウントし、
最終的な集計をするそうです。

 

紅白歌合戦の最後の野鳥の会のカウントみたいですが、
カシミヤとそうでないものの違いは明確だそうですよ。

 

ある一定の範囲をカウントしてその割合で算出するというかなりアナログな計測ですが、
最近ではDNA鑑定などの手法もでてきているようですが、主流はまだアナログパターンのようです。

 

ただこのような検査は出来上がった製品を調べるいわゆる事後の確認でしかありませんよ。

 

そんな「カシミア」を世間で言う『偽装』というのは、
カシミヤ山羊の毛が高価なため、コストを下げるために意図的に他の動物の毛を代わりに使うことを言うんですね。

 

その際に使われるのがウール(羊毛)、綿羊絨(羊の一種)、ヤク(ウシ科の動物)などの動物で、
一般的にはあなたには手触りだけで、
「カシミヤ100%なのか」、或いは 「ウールが混入してるのか」 などの判別は不可能ですよ。

 

この背景には

・カシミヤの原毛価格の高騰

・日本のメーカーやアパレルから中国の現地工場に対して、カシミヤの市場価格を下回る価格要求をしているから?

 

などがあげられて、
中国の現地工場が価格要求に応えるため、
製造の過程で上記のような素材をカシミヤ原毛の代わりに混入していると言われているんですね。

 

ユーチューブに「カシミヤ100%実は・・・横行する“偽物”見分けるには」を参考にどうぞ。

 


あと偽装とまでは言わないですが、
同じブランドでも大きく品質が異なる展示会品と期中企画品の違いは知っておいたほうがいいみたいです。

 

展示会品とは、
そのシーズンのメインとなるアイテムで、発売する数か月前から企画し丹念に準備をしてリリースするもので、

 

期中企画品は、
シーズン途中の売れ行きを見て追加する商品のことなんですが、

期中企画の場合は急ごしらえで作らざるを得ず、
空いている縫製工場などをあわてて手配したりするため作りに粗が出る場合も少なくありませんよ。

 

また、
同じブランドでもアウトレットモールで販売されている商品、セール品には、

もともと安価で販売するために生産された商品もあるので、
同じブランドの商品でもクオリティは大きく異なることが多いみたいです。

 

いずれにしても、

ブランド品でなくても高品質な製品がいくらでも手に入ります。

「カシミヤ100%」にしてもブランド名に惑わされて粗悪な商品を買うのは避けてくださいね。