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藤井聡太四段 善玉菌が1日ごとに増殖している?

たったひとつの指し手で、攻守が逆転するのが将棋の醍醐味かもしれませんね。
アプリゲームなんか・・・足元にも及ばない、
楽しさ 面白さ 怖さ…それが将棋にはあると思います。

 

そんな将棋界で、
中学生のプロ棋士である藤井聡太四段(14)の連勝が継続中ですね。

 

この連勝街道の5戦目に敗戦を喫した北浜健介八段(41)は、
その後の快進撃を「モンスター級の進化」と表現するほど、
その能力が短期間で急成長していると感じているそうですが、

 

これは「善玉菌が1日ごとに増殖する」感じが藤井聡太の能力の成長ぶりを表現するには近いかも。

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プロ棋士として初めての1勝をしたのは、去年のクリスマスイブなんですね。
それから、ほんの半年が経過した今の藤井聡太は、まったく別人の強さだと感じます。

 

たった半年で人間が、
ここまで強くなるというのは今までの人類には起こらなかったことではないでしょうか。

 

その証拠に最近に行われた1回目に苦戦した強豪相手との再戦では、
まったく相手を寄せ付けないほどの圧勝ぶりだったようで、対戦するごとに、大きな学びと進化をしていますね。

 

もともと能力の片鱗を見せていたのは詰将棋なんです。
藤井聡太は小3の時から「詰将棋解答選手権」に出場していたんですが、

小学生で5手詰、7手詰が正解できたらなかなかすごいね、というレベルで、
手詰が解けたら「すごいねー!」なんですよ。

 

ところが、
藤井聡太は小1の時に20手台の詰将棋の問題を解いていたらしく、
ちょっと常識では考えられない「解く力」を備えていたようですよ。

 

そして北浜健介八段が対戦した時、
将棋の世界では指してみて「あ、大したことないな」と思ったら自分と同じくらいで、

「ちょっと強いな」くらいに感じたら、それは自分より相当強い、というものなんです。
だから、
「フツーに強い」と直感したときにはもう「相当強い」と覚悟をしたそうですよ。

 

なんでもプロの将棋は、
500手先、1000手先を読むのは普通だそうですが、

 

でも問題は、
自分が読んだ無数の手の中から、ダメな手を瞬間的に捨てて行く能力。
これに勝敗が懸かっているみたいですよ。

 

彼は、
勝負の前半には相手の手の「思惑」「方向性」が分かり、その裏をかく芸当も出来るようなんですね。

 

相手に、

・ 勝ったと思わせて、

・ 相手に勝利の筋書き手しか見えなくさせて置いて、

・ 相手に他の選択肢を無くして置いて、

 

その最後に「意表を突く一刺し」で大逆転も2度ほどあったようで、
その手は、名人でも「なんで?」と意表を突くもののようだったそうですよ。

 

プロの世界で負けたと見せて勝つ芸当は、
本当に老獪な者しか出来ない能力なんですが、

 

藤井聡太が、
対戦相手をチラチラと見るハブ睨み(羽生名人が若い時に、将棋の読みに集中を極めた時にした、相手を睨むような仕草)

が出た時は、
すでに彼の中での読みの完成が出来た時のようですよ。

 

藤井聡太のハブ睨みが出た時は、

「もう勝負は付いたから、早く指してね」

という余裕のから、相手を見るのかも知れませんね。

 

また、
中学生でプロデビューした羽生善治三冠も、渡辺竜王も、谷川浩司九段も、
デビュー当時は荒削りで「将棋が若い」って感じで「能力の高さだけで勝つ」戦い方をしていたそうで、

序盤、中盤は無頓着というか大らかな指し方で、劣勢に立つことも多い将棋なんですが、
藤井聡太は序盤から正確で隙がないと言われるんですね。

 

羽生三冠の中学時代がデコボコ道を走るクルマだとしたら、
藤井聡太は高速道路を静かに走っているクルマという感じだそうですよ。

   

そんな藤井聡太の将棋方法は、
「守備」と「攻め」のバランスが非常に良い、完成されている、と言われてるんですね。

 

外見はおっとりとした優しい少年ですが、内に秘めた闘志には非常に激しいものを持っているかも。
これが普通ではなく歴史に登場するクラス・・・とも。

 

今の流行りのパソコンを駆使した練習・鍛錬では無くて、
詰将棋」を脳内だけで繰り返す鍛錬により創造されたんでしょう。

脳内だけの「詰将棋」が、
今の無限の強さを生み出したのでは無いかと予想されるんです。

 

脳内での「詰将棋の習慣」が飛躍を生んだんでしょうね。

 

そういえば、
東大の理三(医学科)へ、4兄弟の全員を現役で合格させた母親が話題になりましたが、
これも「有り得ない」「奇跡的」だと思いましたが、

藤井聡太はこれを超える可能性を秘めているかも知れませんよ。

 

理三の合格は、
頭の良さだけでは無理であり、何拍子もそろう「素直さ」、学力のバランスの良さが必要みたいですから、

 

彼には、数字の羅列への無限の興味も感じますので、
東大の数理研究などに進学して、将棋プロとしても大成すれば良いなとも思いますが、
天才の選択とは常人の予想を超えるものがありますからね。

 

小学生時代は天才、成人後は凡才。というパターンも社会では多いのですが、
彼の「守備も強い」という面が伸びれば、人生も大成することでしょうね。

 

最後に、
藤井聡太のインタビューなどを聞くと、

 

とにかく「幸運でした」という、若者らしくない発言が多発することなんです。

 

ここに、彼の強さの「領域」と、秘密があるかもしれませんよ。

 

先日も勝利インタビューにおいても彼は、

「(勝てたのは)僥倖(ぎょうこう)としか言いようがない」

と発言しているんですね。

これを聞いた学校の先生が、思わず?となって、
辞書を引き直したというエピソードもあるんです。

 

「僥倖(ぎょうこう)=思いがけない幸い。偶然に得る幸運のこと」

つまり、若者にありがちな、理論で勝ったなどとは言わずに、どの勝利でも彼の感想には、

「幸運」「運」

についての言葉があるんです。
ここに、彼の強さの秘密と、そのレベルと、奥深さの秘密があるのかもしれませんね。

 

この領域の秘密に気付いた人間は、
とにかく無敵で、普通の努力で押す相手は勝てないんです。

 

ある有名な無敗の麻雀師も、
とにかく「運気を読むこと」「運の流れが読めること」が勝負師の運命を分けると示唆しているんです。

 

だからあなたに置き換えると運が無くても良いんです。

他人との間の運の「流れ」を読めれば、それに合った手を打てる訳ですからね。

 

でも大切なことは、幸運も運も、偶然では起こらないんです。ここがポイントですよ。

運気は、

・ 基本の努力は、当然にあるべき。

・ その上で、他人への思いやり心、

・ 相手の立場を思いやる心、

・ 感謝する気持ち。

 

これで運気が「起こる」「分かる」ことが始まります。
自分の運気を冷静に見られるようになれば、あなたも失敗し難い人間となるんです。

 

それにしても、

藤井聡太四段にはいろいろと学ばせられますね。