美ビルド・ネットの熊本はてな?

「美ビルド・ネットの熊本はてな?」は我が郷土熊本県を中心にお役に立つ情報をあなたにお伝えします。

熊本市でも弾道ミサイル発射避難訓練 ミサイルが落ちてくるまで実感なんてない?

どこにいても、ダメな時はダメ、そうじゃない時はOK。
経験則から、ジタバタしても大差ないってことを、多くの日本人、
特に熊本地震を体験した熊本県人は知っているのではないでしょうか?

 

そんな中、
熊本県内で熊本市がこの秋に弾道ミサイルの発射を念頭に置いた避難訓練が実施されるようですよ。

 

北朝鮮による弾道ミサイルの発射を念頭に置いた避難訓練は、
沖合の排他的経済水域に落下した秋田県男鹿市で今年3月に全国で初めて実施されて以来、
5つの自治体が政府と連携した訓練を行っていますが、
 

熊本市は台風シーズンの後、
今年11月頃に防災行政無線を使った情報発信の訓練の他、
一部の地区では市民も交えて屋内への避難訓練をする予定だということです。

f:id:ky4490:20170618110110j:plain

確かに北朝鮮は、
アメリカによる先制攻撃の兆候があればアメリカに核攻撃すると警告しています。

 

「わが革命的に強力な軍は、敵部隊のあらゆる動きに目を光らせており、
われわれの核の照準は韓国と太平洋区域の米国の侵略的基地だけでなく、米国本土にも向いている」
なんて言っているんですが、

 

もしアメリカ軍が北朝鮮を攻撃した場合、
在日米軍基地が出撃や後方支援の拠点となりますから、日本は報復対象になる可能性がありますね。

 

そして北朝鮮が日本に核爆弾を投下するなら、
やはり東京を中心とした関東圏が狙い目かもしれませんが、
ここに届くミサイルは今の北朝鮮の技術では不安定であり、数が知れているかもしれません。

 

そこで心配するのは距離感から我が郷土熊本もある九州方面ではないか言われるんです。

ここが射程圏のミサイルが非常に多い感じがするんです。

 

データ上は日本は全て射程圏内でしょうが、
実際の性能は射程距離が短いのではないでしょうか。

 

仮に核ミサイルが投下されたら、
あなたもご存じの原爆のトレードマークといえるキノコ型の雲が地平線上に広がり、
爆心地から10マイル(16Km)圏内にいる場合、一瞬にして火傷を負うんですね。

 

避難しようにも日本は、
ほとんどの家屋や平屋の小規模建物は木造なので、
放射性降下物から身を守る必要があるときはあまり意味をなさないようですよ。

 

ですから、
できるだけ高密度の建築資材でできている建造物の中に身を隠すことが良いみたいです。
この場合、頑丈なほど良いんです。

 

たとえば、
頑丈なレンガかコンクリートでできている窓の無い建造物や地下貯蔵室、地下室、半地下室に隠れると、
放射能被ばく量は屋外にいるときの200分の1になります。

防空壕が理想的なんですが、
たいていの場合、近くには無いし知らないですよね。

 

そういう意味では、
11月頃にある熊本市の弾道ミサイル発射避難訓練は役に立つかもしれませんよ。

   

それにして、
北朝鮮のミサイルを怖がって疎開する人はまずいないでしょうね。

 

日本周域での危険性が格段に高まった時期は、
4月20日の北朝鮮の軍事パレードと、同月25日の朝鮮人民軍創建85年の記念日の前後だったんですが、
あなたも日々の暮らしは何の変哲もなく続けたと思いますよ。

 

たとえば東京は標的のひとつと警告されながらも、
通勤電車はいつものように混雑し、
またコンビニでも水や食料の買い占めが起こることなく、普通に商品が並んでいたし、

 

またミサイルの試射に対して東京メトロが一時運転見合わせるなどの対応もみられたんですが、
それをむしろ過剰反応とする非難がネット上や韓国では盛り上がりましたよね。

 

東日本大震災熊本地震での災害の数十回分を超える被害がかなりの確率で予測されたにもかかわらず、
あなたも少なくとも表面上は日々の生活を続けたと思うんです。

学校や企業が休みとなったことなど聞かないし、
多くの学校や会社は「戦後最大の危機」のなかでも通常業務を続けたんですね。

 

そして多くの人びとは大都市(熊本市も)に留まり続けているんです。
これはそこでの暮らしが魅力的だからだけではなく、

そこでくり広げられる激しい競争に取り残されないためにも、
あなたも大都市を容易に離れることができないのかもしれませんし、

 

またどうせ何も起きないとたかをくくっていただけかもしれないですね。

 

これは大都市が与えてくれるささやかな「ゆたかさ」の代償に、
それが滅亡したら仕方がないとする諦念も隠されていたのかもしれないし、
ともに生き死ぬという運命を受け入れているのかもしれませんよ。

 

これは戦後日本のシステムなんでしょうね。

たとえば学校・企業の大都市への集中的な配置は、
経済発展を推進し、快適な消費社会をつくりだすことに貢献してきたんですが、

同時にそれは大都市の外で暮らすという想像力を奪い、
その先に自分で自分の命を守ることさえむずかしい「社会」をつくりだしたんです。

 

健康や美容、子供の教育などにあなたも強い関心を払うにもかかわらず、
そのすべてを台無しにするかもしれない命の危険に関しては早々に諦めているのかも。

と言うより、
いちいち反応して普段の生活に支障が出るのは合理的でないと思っているのかもしれませんね。

 

やはり小松左京の「日本沈没」のようなことでも無い限り、
日本人は逃げないし逃げられないでしょうね。

日本語という孤立語しか使えない人が大半ですし、
日本で英語教育が機能するようになった時が、日本棄国の始まりかもしれませんよ。

 

いずれにしても、

ミサイルが頭の上に落ちてくるまで実感なんてないかもしれません。

 

平和ボケというか、自分は大丈夫と思ってるというか。
皆が逃げてないから逃げないだけで皆が逃げだせば逃げるかもしれませんが、
そんな調子だと本当の危機が訪れた時は手遅れですけどね。

 

戦時中も兵隊に取られてそこかしこで葬式がありましたが、結局それもこれも日常になって、

熊本で大空襲ですって、あらやだわ、

ところで大根売り切れ?みたいな会話が繰り広げられていくでしょうね。