美ビルド・ネットの熊本はてな?

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「ゆあさいどくまもと」性暴力による被害相談が減っていると言うが・・・?

「性暴力が起こるのは仕方がないことだ」

「別に減るものじゃない」

「あれこれ言い立てる人のほうがおかしい」

「我慢できない被害者のほうが悪い」

なんて日本社会で暮らす私たちはそんな声をよく聞きますよね。

 

でも実際、性的な被害を受けた女性は、
傷ついて汚れていて恥ずかしくて、生きている価値がない人間だと思いながらも、命をつなぐ。

このような思いを感じながら日々暮らすことは、
生きることをとても難しくするかもしれませんね。

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そんな性暴力による被害を専門に受け付ける相談機関である、
我が郷土熊本の「ゆあさいどくまもと」が開設されて2年たったそうで、
昨年度の相談件数は開設時より大幅に減少していることがわかったそうです。

 

「ゆあさいどくまもと」はそれまでの「くまもと被害者支援センター」が対応してきた相談のうち、
「性暴力による被害」を独立させる形で2年前に運用がスタートし、
 

1年目の相談件数は795件で開設前と比べると5.3倍の相談が寄せられたんですが、
昨年度は588件と前の年より200件近く減ったそうですが、

まだまだ熊本に600人近くの性暴力者がいるとはゾッとしますね。(本当はもっといるかも)

 

相談内容の内訳は、
性的暴行が285件・力づくで胸を触るなどの強制わいせつが220件などとなっているようで、
 
「ゆあさいどくまもと」は性暴力被害への相談に特化して養成された相談スタッフが、
24時間いつでも電話で対応し、
 身元を明かさずに相談することができ、病院や警察などへの付き添いも可能だということです。
 

「ゆあさいどくまもと」24時間ホットライン096-386-5555

(あなたの自治体にもありますから調べてくださいね)

 

ところで、
熊本の場合の「性暴力による被害」の相談は減っているようですが、
全国的には「性暴力による被害」はどうなんでしょうね。

 

「実は過去に性暴力を受けたことがある?」※サンプル数:2,822人(4月15日現在)
というアンケートをウートピ世論調査がやったみたいで、

 

そのアンケート結果は、

「ある」・・・・・34%

「ない」・・・・・66%

 

と3割の女性が「性暴力を受けたことがある」と言っているんですが、
「ない」と回答した人も「被害ゼロ」というわけではないんです。

「ない」と回答した人の中には、
未遂だったり、友人が被害者だったりと、決して他人事ではないと捉えている人が多くいたんです。

 

またコメントもありますので引用すると、

   

痴漢の場合は、

・ないに入れたけど痴漢ならたくさんある

・小学1年の時に、後ろから走って来た中学生にお尻を触られた

・満員電車の痴漢。犯人は分かってたけど、面接に行く途中で急いでいたから、そのまま電車を降りてしまった。
 今思えば、遅刻してもいいから通報すればよかった。痴漢犯罪者は心の病気の一つだから必ず繰り返す。
 次の被害者を出したと思うと更に悔しい

・夜の帰宅途中にいきなり後ろから抱きつかれて股に手入れられた。
 その後彼氏に相談したら、お前が悪いって言われた

 

痴漢は悪質な性暴力のひとつですね。
通勤・通学時の電車やバス、路上などで狙われ、小さな子供も被害に遭っているんです。

未成年者に対する痴漢や性犯罪は「いたずら」と表現されることがありますが、
「いたずら」ではなく「犯罪」ですよね。

 

性的行為の性暴力では、

・飲み屋の店員にレイプされた事があります。当時は死にたいと思ったけど、今となっては他人事のようで、
 そのときの事もうまく思い出せません。
 あんな事があったのに忘れてるって、変な話ですけどね(笑)

・なかったことと自己暗示をかけてる

・初体験が無理矢理されて、当時はレイプと認識できてなかった。
 その後も誰と付き合っても「早く終われ」と思うほど、あたたかい関係が築けない。吐き気がする

・付き合っていた人から。今は性的に見られたり触られたりすると吐くようになった

・つらい。このコメント欄は心底つらい。私も被害を言えないでしまい込んで、
 自分を責めたり相手を憎んだりしながら必死で生きている。そんな人がきっと私の周りにも居るのだろう

 

あまりに辛い体験をしてしまうと、
人はその出来事を忘れることによって精神の回復を図ろうとしますよね。

また、
性的な行為に嫌悪感を覚え、他者と信頼関係を築くことが困難になってしまうこともありますね。

 

加害者が「身近な人」では、

・母の再婚相手(義父)に、1月にレイプされ初体験になってしまいました……生理も来ません。
 警察に相談しても後ろで笑い声が聞こえ、『そのお父さんと一緒に来てください』と。
 どうすればいいのかわかりません。もう死にたい……

・3つ上の兄から。幼稚園のころに。ずっと自分が汚いと思っていた

父親から。幼すぎてわけがわからなかったが自分の性意識の歪みはそこからきているということがわかった。
 男性が嫌いになってしまった

 

家庭内で起こる性暴力に声を上げて抵抗することは、
生活の拠点を失うことに等しく、生きるために黙って受け入れるケースが少なくありませんね。

 

夫婦間においての性暴力では、

・夫がずっと膣外射精で、嫌だと言うと不機嫌に。
 ピルを飲んでいましたが不倫相手に出会い、男性がさっさと終わらないセックス、
 気持ち良くなる寸前にバンッと離されるセックス以外を経験。今思えば夫のやり方は性暴力に近かったのかも

・30歳頃ようやく結婚したが、結婚したら急にモラハラ、モノ扱い。
 レスになっていたにも関わらず無理やりやられた。最低。その後暴力もあり離婚

 

このほか会社の上司やバイト先の店長、学校の先輩など、
上下関係をたてに被害に遭ったという声もたくさん寄せられたそうですよ。

 

やはり性暴力の事実は伝えられても、
性暴力はとても言いにくく、その影響を語ることも難しいから語られず、
性暴力が実際にどのような被害であるのかを見えにくくしていることにもつながっていると思います。

 

そして性暴力を受けた方は、
人類の半分である男はケモノで悪魔で、世界は敵意に満ちていると感じながら過ごしたり、

些細な出来事にも過敏に反応し、緊張状態になってしまう身体を抱えながら、
いつ何が起こるかわからないという恐怖にさいなまされて生きているかもしれませんし、

被害者に偏見や誤解の目が向けられることも多く、
その精神的・肉体的な被害は甚大ですよね。

 

そんな「性暴力をなくす」ために全国の自治体でも、
女性に対する暴力は決して許されないものであるという社会的な認識を確立するため、
さまざまな啓発活動が行われています。

 

被害者だけが一人で苦しむ世の中ではないはずだと思いますので、

性暴力で悩んだときは、
いつでも熊本の「ゆあさいどくまもと」みたいな専門の窓口に相談して、
「自分の身を守っていいんだ」ということを啓発していきましょうね。

 

そして、
あなたの心の神様に気付くことは、今のままでも、誰もが可能ですから、
自分なりに求めて見ましょうね。

あなたの良心が、その実践が自分に教え、先行きを導きます。