秀岳館対早実 9回2死無走者から敬遠で清宮と勝負「遊ばれちゃった」
サービスも多少あるけど練習試合なんだから、
清宮幸太郎との対戦を一度でも多くするのは間違いじゃないでしょうね。
夏の甲子園で当たる可能性もあるし、清宮を討ち取れば投手は自信になって夏の県予選につながるし・・・。
秀岳館側も、
清宮クラスとの対戦は投手にとって貴重な経験と判断したんでしょうね。
プロ野球じゃないんだからそういう采配も大切かも。
でも2番打者が出汁に使われて可哀想・・・?
というのは、
5月14日に我が郷土熊本市の藤崎台県営野球場で行われたRKK招待野球大会での早実対秀岳館での練習試合で、
1―5と4点を追う9回で、
2死から秀岳館・鍛治舎監督が伝令を出して2番・雪山を敬遠して清宮と勝負したんですが、
清宮は秀岳館の背番号1・田浦の直球に一ゴロに倒れて試合終了となったんですね。
この9回2死走者なしからの敬遠で早実・清宮と勝負した理由について、
秀岳館・鍛治舎監督は、
「早実は(夏の)甲子園で当たるかもしれない相手」と再戦を視野に入れ、
「(先発した)川端は(清宮と)対戦したけど(2枚看板の一角の)田浦は対戦していなかった。
田浦も試合前から対戦したいと言っていたし、勝負させてあげようと思った」
と両投手に清宮との対戦を経験させたみたいです。
そして、
「熊本のファンの方も生で清宮君を見るのは初めてだと思う。真剣勝負だけど、せっかく見に来てくれたので」
と語ったんですね。
さすが秀岳館。二枚看板がいいですね。
気を使った上でぶっ倒してるのがいいかも。
やはり秀岳館は大阪桐蔭と紙一重のチームですからね。
全国制覇も狙えるチームだし結果は順当かな。
早実の和泉監督の「遊ばれちゃった」が全てかも。
早実も強いと思いますけど、(東京では)
実際に都大会で上まで勝ち上がってますからね。
ただはっきり言って打撃でなんとかしてきてるだけで防御率が悪いみたいで、
投手は都でも中堅エースレベルでそれでは全国で勝てないかもですね。
それにして清宮幸太郎は強いんだろうけど、
清宮を見れば見るほど、清原や松井がいかに規格外だったのかを実感しますね。
秀岳館・鍛治舎監督といえば、
3年で日本一を目標に監督に就任し、
大阪・枚方ボーイズの監督を務めていた関係から、大量に教え子が入学したんですね。
ベンチ入り18人すべてが県外選手という異例のチームでもあったです。
この日のスタメンも6人が枚方ボーイズ出身の選手で、
もちろん熊本では批判の声もあるんですが、
それも鍛治舎監督は百も承知。
部員には県出身者もいるが、勝つための選択としての18人だったんです。
「熊本の中学生はね、甲子園に出たいと思う選手は熊本に残る。
でも甲子園で勝ちたいという(優秀な)子は県外に出ていってしまうんです」と。
そして監督就任初日に言ったことは、「長靴を買いなさい」と。
専用グラウンドがなく、雨が降れば2日近く何もできない校庭が野球部の主戦場だったから、
「雨でも外でやる。そういう試合だってあるかもしれない」と。
また、
「少年野球では試合前日、メンバー一人一人にメールしていた。今の子はメールに慣れているから、
返事が来る。1対1でコミュニケーションができる」と。
秀岳館は140人の部員を抱える大所帯ですが、
1対1で選手と接する考えの積み重ねで今の強さが出来上がったんでしょうね。
これまで熊本工、済々黌、九州学院などが熊本の野球をけん引してきたんですが、
近年は低迷し、
甲子園に出ても顕著な成績は収められずにいたんです。
この現状に鍛治舎監督は、
“悪者”になってでも一石を投じる役目を果たしているようですよ。