美ビルド・ネットの熊本はてな?

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「電気料金大幅値上げ」値上げは100円単位、値下げは1円単位?

きっと値上がりしたら売れるのかとか考えなくてもいいから、迷いなく値上げができるんでしょうね。

冷房も暖房も使わない時期で節約できると思ったのに・・・。

 

それにしても原発が再稼働しても電気料金は安くならないですね。
取ってつけたように「燃料代」とか「再エネ負担」とか言ってるけど、
原発事故の負担で値上げするんじゃないの? と思ったりもします。

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というのは、
大手電力10社の5月の電気料金が標準家庭で月150~210円程度の値上げとなるみたいですよ。

 

再生可能エネルギーを普及させるために料金に上乗せする「賦課金」が、
5月から増額されることが主因みたいで、

火力発電の燃料となる原油液化天然ガスLNG)価格も上昇しているから、
その分を消費者に負担させるようです。

 

値上げ幅が最も大きいのは、
石油火力発電の比率が高い沖縄電力で210円程度高い7150円強となる見込み。
東京電力も200円近く値上げし、6600円程度になるみたいです。

 

東京電力の高額給料を社会一般の水準にすれば逆に電気料金を下げられるのでは、
という意見もある中、
値上げの対応だけは随分早いもんですよ。

 

この再生可能エネルギーを普及させるために料金に上乗せする「賦課金」というのは、

再生可能エネルギーで発電した電気(「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス)を、
電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度で、

 

電力会社が買い取る費用を電気を利用している人から「賦課金」という形で集め、
今はまだコストの高い再生可能エネルギーの導入を支えていこの制度により、
発電設備の高い建設コストも回収の見通しが立ちやすくなり、より普及が進むそうです。

・再エネ賦課金の算定方法(平成28年5月分の電気料金から適用される単価)

再エネ賦課金=自分が使用した電気の量(kWh)×2.25円/kWh

 

この制度は「森友学園問題」なんかよりよっぽど問題では?

太陽光発電を自宅の屋根に上げられる人だけが得する制度かも。
簡単に言えば金持ち優遇策。

マンションや借家住まいの人には迷惑でしかないですよね。
再エネの普及は結構ですが、
なんで他人のための利益を利用者が負担するのだろうか、とも思いますよ。

 

オール電化に設備投資している方などは、
「右肩上がりに電気料金上げていくってナメてんのか?」という声も聞こえますよ。

   

ところで、
電力会社の合理化努力はどんな感じなんでしょうね。

 

我が郷土熊本にある九州電力では平成25~27年度の3か年平均で、
マイナス1,100億円規模の効率化努力を今回の申請原価に織り込んでいるそうで、

 

具体的には、
点検周期の繰延べや工事件名の中止・規模縮小等による修繕費や設備投資の削減・繰延べ、
年収水準の引下げや福利厚生の見直し等による人的経費の削減などに取り組み、

 

重点的な取組みとして、
競争原理を活用した資機材調達コストの低減や、

燃料コストの低減、市場を通じた安価な電力調達など、需給関係費の削減、
グループ一体となったコスト削減への取組みだそうですが、

 

電力業界に公正な自由競争は無いのでは?
そして競争入札すらない無いですよね。
だから地域独占と総括原価方式によりコストダウンの必要も無いですね。

 

競争が無いなら、
電力会社は民間企業ではなく実質的には公務員と同じかも。

国民の電気代で成り立つ”公務員”が、
民間企業よりもはるかに高い給与水準になっているのはおかしいのでは?

電気代を上げる前に、
少なくとも給与水準を民間並みにすべきではないでしょうか。

 

そして競争が無いのに、
広告費を毎年2000億円以上していますが、
電気代を上げる前に不要な広告費をゼロにすべきではないのかとも思いますよ。

 

地域独占を許さずに、
電力自由化を行い民間企業に新規参入をさせれば、電力会社の代わりなど幾らでもあると思うし、
 
民間からの新規参入発電会社が需要電力を全て賄えば、
人件費の削減は新規参入発電会社が民間企業としての採算の合う水準に設定すると思いますよ。

(せめて国民の平均収入まで全社員が減収をして資産の無駄を是正してほしい)

 

やはり競争相手がいない中で独占した言い値販売が出来ますからね。

これは強みであり、失う訳にはいかない「うま味」なんでしょうね。

 

電気利用者のほとんどは、
節電で量を減らすことは出来ても、使わないという選択は出来ませんから、

赤字と言っても、
通常は電力会社は儲からないなどということはありませんよね。

 

と、なんだかんだ言っても、
熊本地震」の際に停電して復旧した時の電気の大事さというのには、
つくづく感謝したんです。

 

電力は人命にも直接関わる最重要の基幹インフラです。
確実に電力が足りるようにしておかないとダメですし、ギリギリ足りるでもダメですね。

発電所や変電所で1ヶ所や2ヶ所で事故・故障が起こるのは日常茶飯事で、
十分なマージン、冗長性の確保が不可欠というのはわかります。

 

今回の電気料金値上げは(頭の片隅では)やむなしと思う半面で、

独占体制を打破し、電力供給の自由化をもっと進めて、

「ある程度の」競争原理が働く仕組みづくりが必要だと思いますよ。