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「くまモン電車」が脱線 ふなっしーにボディアタックされた?

テヘッ、やってもうた。そんな感じに見えるが、
くまモンは悪くないから大丈夫だよ。
なんて笑いごとでは済まされませんが、

 

22日午後9時25分ごろ、我が郷土熊本の熊本電鉄の下り列車が、
始発の藤崎宮前駅(熊本市中央区)を出た直後に脱線したんです。

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脱線したのは「くまモン」のイラストをあしらった「くまモン電車」(2両編成)で、
列車は藤崎宮前駅から約100メートルの地点で脱線し、
先頭車両が進行方向に向かって右側に傾いた状態になったみたいですよ。

 

熊本電鉄の説明では、
乗客約50人と乗員にけがはなく、乗客は現場で列車を降り職員が最寄りのバス停へ誘導したそうです。

 

ただ今現在では脱線の原因は分かっていないみたいですが、
この電車は20年前まで都営地下鉄三田線で走っていた車輛みたいで、
ふなっしーボディアタックされたから脱線したなんて言われているみたい?(これはウソですが)

 

でもくまモンのお陰で横転の惨事を防いだかも。さすがくまモン

 

この「くまモン電車」の脱線は夜で良かったと思いますよ。
街中で交通量の多い所だから昼間だったら接触事故になってたかもしれないし大渋滞になってたかも。

 

なんでも、
川崎重工が開発した新型のカーボン台車の試験車だったみたいで、
台車の異常ならエライ事になるかも。

 

そういえば、
23日午前4時ごろには北海道洞爺湖町のJR室蘭線洞爺-有珠間で、
隅田川(東京)発札幌貨物ターミナル行き貨物列車(19両編成)も脱線しましたね。

JR北海道によると、
脱線の原因はこちらも不明で復旧のメドは立っていないそうですよ。

 

また
22日午前11時ごろには和歌山県御坊市内を走る紀州鉄道の御坊―学門駅間で、
御坊発 西御坊行きの列車(1両編成)も脱線しましたね。
乗客5人にけがはなかったみたいで良かったですが、

 

そもそも鉄道の脱線ってどうして起こるんでしょうね?

原因はいくつかあるらしく、

 

まず車輪のフランジ(線路から外れないようにする出っ張り)が線路に当たるとき、
大きな負荷がかかり、
それが一定以上になると外れることにより脱線するそうです。

あなたも覚えているかもしれませんが、
福知山線脱線事故は、これで発生したそうなんですね。

 

また線路が何らかの原因で規定以上に広がることにより、
車輪が隙間に落ちることがあり、JR北海道の貨物列車脱線事故はこのタイプだったそうです。

 

また線路への置石による脱線事故もあり、
こちらは列車往来危険罪で罪に問われ、死者が出た場合は死刑にもなるそうですよ。

 

また地震により車体が浮くことにより脱線することもあり、
新潟県中越地震により上越新幹線がこれで脱線しましたね。

 

さらには土砂崩れに巻き込まれての脱線、保線車両をしまう線路の収納を忘れての脱線と、
ヒューマンエラーなら意図的なスピード超過などがあり、
脱線事故といっても様々なパターンがあるみたいですよ。

   

ところで、
あなたも「ハインリッヒの法則」ってご存知と思いますが、

 

ハインリッヒの法則」とは、
アメリカのハーバート・ウィリアム・ハインリッヒという人物が1929年に初めて発表した内容なんですが、

 

「不注意によるヒヤリとしたミスの積み重ねが 軽微な事故の原因となっており、
軽微な事故の積み重ねが 重大事故の原因になっている」
というものなんですね。

 

具体的には、

•1件の重大な事故・災害(=重傷者が出る程)が発生した場合、

•29件の軽微な事故・災害(=軽傷者が出る程)が既に発生しており、

•300件のヒヤリ・ハット(=怪我人は出ないものの、ヒヤリとした出来事)が既に発生している。

ということになるんです。

 

表立ってマスコミを賑わせるような重大事故が1件発生した場合、
実はその裏では 29件の軽微な事故が発生しており、

さらにその裏では、
300件もの些細なミスが発生しているという恐ろしい法則なんですよ。

 

たとえば、
2005年に発生したJR福知山線脱線事故ですね。

 

多くの死傷者を出しマスコミを賑わせた大事故でしたが、
その後の調査によれば、
停止線にきっちりと止まれなかったオーバーラン・減速するはずのカーブでのスピード超過が、
脱線事故前に300件以上も発生していたそうですよ。

 

これらオーバーラン&スピード超過は、
「電車の運転手がヒヤリ」とする程度の些細なミス(=ヒヤリ・ハット)でしかなく、
後々の事故調査によって初めて明らかになったものなんですね。

報告さえもされておらず、
脱線事故が発生しない限りは「運転手のみが把握していたミス」だったそうですが、

 

そういったヒヤリ・ハットを積み重ねていった結果、
脱線事故という大事故に繋がってしまったというわけなんです。

 

くまモン電車」の脱線事故が 
ハインリッヒの法則」にあてはまらないといいんですが、

 

さっそく国の運輸安全委員会鉄道事故調査官2人が23日午前に事故現場で調査を始めたみたいで、

原因が、

くまモン電車」だから車輪も「ゆるかった」で終わらないようにしてほしいですね。