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「残価率」クルマの真の価値は売る時にわかるの?

あなたがクルマを買って数年経って売る時、
「ナニ~こんなに安いのか」とか、
「意外に高かったな~」と、
思うことがあると思うんです。

 

そうなんなんです。
この売る時につく値段がまさにクルマの「価値」なんですよ。

 

新車の価格はメーカーの利益率や競合車との関係などで決まりますから、
そこのそのクルマの「真の価値」という要素はあまりないみたいですよ。
「メーカー希望価格」という呼び名がそれを示していますね。

 

こういうメーカーの思惑に関係なく、
純粋に市場原理で決まるんです。

価値が高く人気のあるクルマは新車からの値落ちが少なく、
そうではないクルマは買い叩かれてしまうんです。

 

そもそもこの「残価率」とは、
買い取りや下取りにつく値段が新車価格からどれだけ残っているかを示すものなんですね。

たとえば、
新車価格100万円のクルマに60万円の値段がつけば残価率は60%。
もちろん、高いほど「価値」がありますよね。

 

この「残価率」のデータになるのが業界用語で「赤本」と呼ばれる、
「オートガイド自動車価格月報2017年1月号」みたいですよ。

これはクルマを売り買いするプロたちが肌身離さずに持っているとされる、
重要参考書みたいです。

 

そういう参考書を参考してみると、
まだ新しいクルマなのにできる少しの差も、
実は「大きな違い」かもですよ。

感覚的には3ポイントの差がついていれば、
「市場価値」はかなり差があるみたいです。

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ここからあなたも乗っているかもしれないクルマを比較してみますね。
ベストカーを参考にしています)
(新車価格→下取り価格 残価率)

 

アルファードハイブリッドVSガソリン車(2年落ち2015年式で比較)

アルファードハイブリッドG  442、2万円→315万円 (71、2%)

アルファード3,5SA    383、8万円→273万円 (71、1%) 

アルファード2,5S     331,4万円→231万円 (69,7%)

ハイブリットとV6価値は同等という結果ですね。
ハイブリッドだったらなんでも勝てるというわけでもないみたいですよ。

 

ハイエースワゴンVSNV350キャラバン(3年落ち2014年式で比較)

ハイエースワゴンGL  262,2万円→177万円 (67,5%)

NV350キャラバンGXロング 271,5万円→154万円 (56,7%)

これはもはや「勝負にならず」というレベルかも。
しかも登場年はハイエースが04年、NV350が12年なのにですね。
これがクルマの価値の差というものですね。

 

③86VSBRZ(3年落ち2014年式で比較)

86GT(MT)  269万円→190万円 (70,6%)

BRZ S(MT)  271万円→190万円 (70,1%)

1ポイント以内の差は「ほぼ同じ)と考えていいでしょうね。
ちなみに、
登場年の12年式、5年落ちの残価率は86が56,8%、
BRZが55,6%と1ポイント以上の差がついていますよ。

 

ヴォクシーVSステップワゴン(2年落ち2015年式で比較)

ヴォクシーハイブリッドX  271,4万円→188万円 (61,9%)

ステップワゴンスパーダ1,5クールスプリット  267,3万円→185万円 (69,2%)

ステップワゴンは販売苦戦のようですが、市場価値は負けていませんね。
ただし、
登場時期はステップワゴンのほうが2年以上も後なのに、
「価値が同じ」というのは喜んでいい話ではないかも。

 

⑤フィットVSシャトル(2年落ち2015年式で比較)

フィットハイブリッド1,5Fパッケージ  166,3万円→103万円 (61,9%)

シャトルハイブリッド1,5Z  220,4万円→143万円 (64,9%)

けっこう差がありますね。
シャトルのほうが2年近く新しいモデルという理由があるかもしれませんが、
室内の広さなどの利便性が高いのもこの差になったのかも。

 

⑥コンパクトカー4台(3年落ち2014年式で比較)

ヴィッツ1,3F  134,3万円→67万円 (49,9%)

マーチ1,2X Vセレクション  125,9万円→46万円 (38,1%)

フィット13G Fパッケージ  131,5万円→69万円 (52.5%)

デミオ15XDツーリング  180万円→103万円 (57,2%)

マーチの市場評価の低さはけっこう悲惨ですね。
ヴィッツのビッグマイナーとハイブリッドの新設定でデミオに追いつけるかどうかですね。

 

レガシィB4VSレガシィアウトバック(3年落ち2014年式で比較)

レガシィB4 2,5  265万円→157万円 (59,2%)

レガシィアウトバック2,5  290万円→183万円 (63,1%)

ダンSUVかの戦いですが、
予想通りアウトバックが高いですね。
やはり多機能性は価値に繋がるみたいですよ。
ちなみにアテンザワゴン2,2XDは60.8%です。

 

⑧コンパクトSUV3台(2年落ち2015年式で比較)

ジューク16GT 2WD  216,5万円→118万円 (54,5%)

ヴェゼルハイブリッドZ 2WD  238,9万円→162万円 (67,8%)

CX-3 XDツーリング 2WD  240万円→156万円 (65,0%)

ジュークは年内にもフルモデルチェンジという不利な状況みたいですね。

   

レクサスIS VSスカイライン(3年落ち2014年式で比較)

レクサスIS300h  482,9万円→277万円 (59,8%)

スカイライン350GT  428,2万円→230万円 (53,7%)

登場年はスカイラインのほうが1年後なんですが、
「市場評価」って怖いですね。

 

⑩クラウンVSフーガ(3年落ち2014年式で比較)

クラウンハイブリッドロイヤルサルーン  446,7万円→242万円 (54,2%)

フーガハイブリッド3,5  554,8万円→229万円 (41,3%)

どう考えてもクラウンが勝ちでしょうとあなたも思った通りですね。
フーガのほうが新車価格では100万円以上高いのに下取り価格は安いなんて・・・。

 

⑪86VSロードスター(2年落ち2015年式で比較)

86GT(MT)  269万円→190万円 (70,6%)

ロードスターRS(MT)  296万円→212万円 (71,6%)

86が12年、ロードスターは15年と登場時期の差を考えると、
86が健闘していますね。

 

WRX STI VS S4(3年落ち2014年式で比較)

WRX STI 269万円→190万円 (70,6%)

WRX S4 2,0T-Sアイサイト  330万円→219万円 (66,4%)

趣味性の高いクルマだけに順当な結果かも。

 

⑬レクサスRC F VS GT-R(3年落ち2014年式で比較)

レクサスRC F  882,4万円→612万円 (69,4%)

GT-Rピュアエディション  877,5万円→628万円 (71,6%)

3年落ちでも70%越えという高い残価率のGT-Rは凄いかも。

 

⑭S660VSコペン(2年落ち2015年で比較)

S660 a(MT)  201,9万円→150万円 (74,3%)

コペンロープS(MT)  187万円→132万円 (70,6%)

大差がついていますが、コペンも70%以上を維持しているのは立派ですね。

 

ハスラーVSキャスト(2年落ち2015年式で比較)

ハスラーXターボ 2WD  138,4万円→92万円 (66,5%)

キャストアクティバGターボ 2WD  140,5万円→94万円 (66,9%)

キャストがハスラーを際どく上回っていますが、
ハスラーが13年、キャストが15年のデビューであることを考えると、
市場価値は逆にハスラーのほうが高いみたいですよ。

 

それから、
最新モデルは下取り価格が予想されていないんですが、
残価設定ローンの残価設定額で市場価値が参考になるみたいです。

販売店がそのクルマに対してどの程度の市場価値を見込んでいるのか、
どのくらいの期待値をもっているのかが数字となって出てきているようですよ。

 

ランキングしてみると、

1位 プリウスA  59,4%

   セレナハイウェイスター プロパイロットエンディション  59,4%

3位 CH-R S(2WD)  54,9% 

4位 タンクG  51,8%

5位 フリードハイブリッドG ホンダセンシング  51,6%

6位 インプレッサスポーツ2,0GL アイサイト(4WD)  51,0%

7位 ノートeーPOWER X  42,1%

8位 スイフトハイブリッドRS  40,5%

9位 イグニスハイブリッドMZ  40、0%

   バレーノXG  40,0%

   ソリオバンディットハイブリッドSV  40,0%

12位パッソXLパッケージ  32,4%

 

こうやって見てみると、

クルマは新車価格ではなく、売る時の値段が価値を示しますね。

調べてみたら、その真理がよくわかりますよね。