美ビルド・ネットの熊本はてな?

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37職種があと10年で「消える職業」「なくなる仕事」って本当なの?

『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、
いま世界中で話題となっているそうです。

 

これは、
イギリスのオックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授と、
カール・ベネディクト・フライ研究員とともに著したものらしく、

702の職種すべてについて、
コンピューターに取って代わられる確率を仔細に試算したんですね。

 

言うなれば、
これから「消える職業」「なくなる仕事」を示したに等しいらしく、
これが産業界に衝撃を与えているそうですよ。

 

その中で37職種が「消える、なくなる」可能性の高い主な仕事で、
いずれもコンピューターに代わられる確率は90%以上だそうですよ。

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その37職種は、

1、銀行の融資担当者

2、スポーツの審判

3、不動産ブローカー

4、レストランの案内係

5、保険の審査担当者

6、動物のブリーダー

7、電話オペレーター

8、給与・福利厚生担当者

9、レジ係

10、娯楽施設の案内係、チケットもぎり係

11、カジノのディーラー

12、ネイリスト

13、クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員

14、集金人

15、パラリーガル、弁護士助手

16、ホテルの受付係

17、電話販売員

18、仕立屋(手縫い)

19、時計修理工

20、税務申告書代行者

21、図書館員の補助員

22、データ入力作業員

23、彫刻師

24、苦情の処理・調査担当者

25、簿記、会計、監査の事務員

26、検査、分類、見本採取、測定を行う作業員

27、映写技師

28、カメラ、撮影機器の修理工

29、金融機関のクレジットアナリスト

30、メガネ、コンタクトレンズの技術者

31、殺虫剤の混合、散布の技術者

32、義歯制作技術者

33、測量技術者、地図作成技術者

34、造園・用地管理の作業員

35、建設機器のオペレーター

36、訪問販売員、路上新聞売り、露店商人

37、塗装工、壁紙張り職人


という職種で「あなたの仕事は将来なくなる」と言われると、
不安度はかなり高くなりますよね。

 

その仕事が好きで、
これまで人生を賭けてきた人にとっては絶望的な気持ちになるかもしれませんが、

 

「消える」「なくなる」のと「減る」「少なくなる」との意味はよく考えなくていけないかも。

 だから「減る」というだけなら希望は持てますね。
付加価値の高い仕事ができるよう努力しようと考えられるますよね。

 

この37職種がなくなってしまうだろう仕事や作業の共通項はというと、
やはり、
誰がやっても同じようになる「単純作業」みたいですよ。

 

最近では「機械学習」によって可能な作業であれば、
もう「単純作業」と言っていいみたいで、

あらかじめシナリオ化されているものはもちろん、
過去の膨大なデータ、パターンによって将来を予測する処理装置があれば、
できてしまう仕事も「単純作業」なんですね。

 

たとえば、
法律事務所において、
判例のピックアップ作業は経験の浅い弁護士がしますし、

 

税理士業界でも、
経費計上可否、税務リスクの可能性などのアドバイスは若手の税理士たちの仕事なんですが、
これらは「機械学習」するコンピュータがあれば「単純作業」になるんですね。

 

また「スポーツの審判」も、
相手によって臨機応変に態度を変えてはいけない仕事でしょうから、
高度なパターン認識技術を搭載したロボットのほうが向いているのかもしれませんね。

 

このように作業の相手が、
「モノ」であったり、
「情報」であったり、
「数字」であったり、

 

また、自分自身を感情にとらわれない「モノ化」すべき仕事であれば、
AIやロボット技術の進展とともに「消える」「なくなる」はあり得るかもしれませんよ。
 

でも相手が「人間」であったらどうかというと、
人間はモノと異なり、
その行動や思考のパターンを予測することは極めて困難な存在ですよね。

 

こちらが人間なら「なんとなく」予測できるかもしれませんが、
こちらがコンピューターであれば非常に難しいですね。

 

現時点の技術レベルであれば、
その環境における、その人間の思考パターンを予測することは難しいでしょうし、

さらに、
こちらが受動的な仕事ならともかく、人間に対して能動的に何かをするというのであれば、
さらに困難みたいですよ。

   

それから、
あなたもご存じと思いますが、

 

人間のスキルは、

「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」

の3つあるとロバート・カッツという人が言ったらしいですが、

 

「テクニカルスキル」と「ヒューマンスキル」は、
それぞれ業務を執り行うための知識や技術、そして人間関係を構築する能力のことですね。

 

「コンセプチュアルスキル」とは、
本質を見極め、現状を分析し問題を解決するためのスキルを言うみたいで、

 

AIやロボットで、
そう簡単に補えないのは3つのスキルの中で「ヒューマンスキル」なんです。

 

杓子定規な対応で可能な仕事ならともかく、

相手が持っている先入観を取り除いたり、

潜在的なニーズを聞き出したり、

心を開くよう働きかけるようにする技術は、

「人間」しか持ちえませんよね。

 

次の「コンセプチュアルスキル」も同様で、
どこかの教科書に載っているような知識を使い過去データを繋ぎ合わせれば、

コンピュータでも概念的に問題の箇所を特定し、解決するための仮説を導き出すことはできるでしょうが、
だいたいが「机上の空論」となるのではと思うんですね。

 

あなたも経験があると思いますが、
ビジネスの問題は必ず現場で起きていますよね。

 

五感をフル活用し、研ぎ澄まされた感覚で現場を歩いたり、
それこそ「ヒューマンスキル」を使って関係者に聞いて回るなどを重ねることで、
物事を俯瞰し、解決の糸口をたぐり寄せることができるんです。

 

ですから、
「テクニカルスキル」に頼った作業は、
ドンドンAIやロボットなどの技術にとって代わる可能性がありますが、

 

「ヒューマンスキル」や「コンセプチュアルスキル」が必要な仕事、
または、
今のテクニカルな仕事に「ヒューマンスキル」や「コンセプチュアルスキル」
という付加価値をつけることで残っていくかもしれませんよ。

 

あなたも、
このことを頭に入れ、気になる職業や仕事はどうなのか、
再検証してみる必要があるかもですね。

 

やはり、

お客様とのコミュニケーションが必要な業種はなくならないでしょうね。

 

AIやコンピューターにできる事は限られていると思いますし、

人と人とのつながりは決してなくならないですよね。