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安倍首相の真珠湾訪問 歴史上の記憶は財産でもある?

戦後、71年目にして「ようやく」というところですね。
むしろ今までなかったのが不思議ですよね。

 

色々意見はあると思いますが(それも、これも、ひっくるめて)議論することで一層お互いの理解が進むでしょうね。
民進党のハトポッポがどっかで土下座してたけど、それに比べると何か嬉しい行動ですよね。

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というのは、
安倍晋三首相が12月26~27日、アメリカ・ハワイを訪問し、
オバマ大統領とともに真珠湾パール・ハーバー)を訪問するのが決まりましたね。
謝罪ではなく、慰霊のためみたいで、

 

65年前の1951年9月12日に真珠湾を訪れた吉田茂首相以来で、
現職の首相が「真珠湾のアリゾナ記念館を訪問して慰霊をするのが初めて」だそうです。

 

それにしても吉田茂首相の場合戦後6年で、
訪れたのはすごい事かも。
反日感情すごかったんじゃないかな?と思ったりもします。

 

次期大統領のトランプは、

「不名誉な記憶として残る75年前に、真珠湾で犠牲となった米国人の英雄に思いをはせる」

「米国の敵は75年間で変わったが、平和の追求には、勝利に代わるものはない」

なんて訴えてるみたいですね。

 

そんな安倍首相の真珠湾訪問をやはり反対する人がいます。
たとえば、

 

オバマは広島で非戦闘員に対する慰霊をしたのであって、
真珠湾いってアメリカ兵の慰霊をするのは日本の総理がやってはいけないことです 」
   
「日本が生き残るための先制攻撃だったはずなのに、なぜ『反省』なのか?
その前に戦没者の遺骨収集が先だろ!安倍総理の行動に対し一気に冷めた。残念だ!」
   
「広島と長崎の原発投下に殆どのアメリカ人が謝罪する気ないのに、真珠湾ごときの犠牲に謝罪するのか」

 

確かに真珠湾は軍港で広島は市街地だったですね。
使った武器も犠牲者数も段違いですし、同じとは言えませんね。

 

でも、
そこをはき違えないようにしてくれれば、
今の同盟の象徴としての慰霊は評価には値すると思うんですね。

 

真珠湾攻撃があった当時、
沈没した戦艦「アリゾナ」の近くで任務に当たっていた元海軍のリチャード・ヤングさん(94)は、

「(訪問の)理由は償いのためだと思う。それが本当ならば素晴らしい。
(謝罪は)悪くないだろう。でも、私たちは日本に原爆を落としている。謝罪をし始めたらきりがない」

と語っているんです。

 

また案の定、中国は、
「なぜ南京には謝罪に来ないのだ」なんていう意見もあったし、

 

中国外務省の報道局長は、
南京大虐殺記念館のほか、満州事変の発端となった柳条湖事件を記念した博物館や731部隊跡地を挙げ、

「日本が深刻に反省し本当に謝罪したいなら、中国には多くの弔うべき場所がある」

 

なんて言っていますが、
そういうのは要求するものではないですよね。

まったく中国には関係ない話ですよ。

 

韓国ではソウル新聞が、
「第2次大戦で激しい戦いを繰り広げた両国の歴史的和解を象徴している」と伝え、

「安倍首相は戦後史に区切りを付け、米日同盟関係をさらに高い段階に引き上げる主役となる」
と指摘したみたいで、

 

さらに、トランプ次期米大統領も安倍首相の真珠湾訪問を求めており、
次期政権との円滑な関係を望む日本側の意向も込められていると分析しているんですが、

 

韓国の場合、
朴槿恵の問題で大騒ぎしているし、経済問題もあまりよくないみたいで、

最近は日本に媚びを売っているところが見えますが、
これまた韓国もまったく関係のない話ですよね。

   

そういえば、
チケットを求める人が朝早くから行列ができるほど、
アメリカ人にとっては人気がある真珠湾のアリゾナ記念館には、
安倍晋三首相の奥さんの昭恵夫人が8月22日に訪問していますね。

 

なんでも、
昭恵夫人が「パールハーバーに行ってきます」と伝えたら、
安倍晋三首相は神妙な面持ちだったそうで、
「夫は夫、私は私ですから、行ったほうがいい」なんて進言したりはしていないそうです。

 

そして、
実際にアリゾナ記念館を訪れて、どんなことを感じたかというと、

 

真珠湾攻撃が、どれだけ痛ましいものであったかを、改めて知りました。
またアリゾナ記念館の下に眠る戦艦アリゾナからは、いまも少しずつ海中に石油が漏れていることを知り、
75年経っても戦争の跡が生々しく残っていることに心が痛みました」と。

 

一方で想像していた以上に、
アメリカが冷静に歴史を振り返っていることも感じたそうで、

 

展示された資料を見ていると、

「日本軍が残忍だった、というようなことが書かれているわけではありません。
正直に言うと、
来る前はもっと″怒り″が全面に出された施設なのかと思っていました」

 

「ところが、展示物を見ると、日本には日本の経済的な事情、国際社会の中での苦しみがあった、
というような説明書きが随所にありました。

『リメンバー・パールハーバー』という言葉が、怒りや憎しみの代名詞ではないと気づくとともに、
アメリカが成熟した民主主義の国であり、
そして日本とアメリカがそうした歴史を踏まえたうえで成熟した関係を築いている」

ということをあらためて実感したそうです。

 

もう一つ印象的だったのは、

「戦前の日本とアメリカの文化やスポーツなどの交流についての展示があったことです。
そうした豊かな交流があっても、悲惨な戦争が起きることがあり、
そして戦争が起こればそのつながりは一瞬で消えてしまう。私たちは、その過ちを繰り返してはならない」

とその決意を強くしたそうです。

 

今回の安倍首相の真珠湾訪問は、
オバマ現政権に対して、
ニューヨークで行われた“異例”の「トランプ・安倍会談」に対する“お詫び”、
とも言われていますが、

 

やはり昭恵夫人が、
平和な世界を築くために、私にできることは何かを考え、動き続けたからこそ、

 

夫である安倍首相も、

実際にふれて学んだものと、教科書で習ったものとでは、伝えられるものがまったく違いますから、

 

次の世代に歴史の記憶を財産として託していく義務感から訪問を決意させたんでは・・・。

と私は思いますよ。