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「博多駅前道路陥没」日本一来店の難しいセブンイレブンになった?

今年はなんか想像をはるかに超える出来事が多いですね。

 

最初中国のニュースかと思ったら、まさか日本で?って感じ。 
ニュースでの映像を見る度これって現実なの・・・と思うくらい怖いですよね。

 

陥没の範囲や仕方がエグすぎますが、
落ちた人がいなかったのが不幸中の幸い。本当に良かった。

 

というのは、
11月8日午前5時15分ごろ、福岡市博多区博多駅前2丁目の市営地下鉄七隈線延伸工事現場で、
地上を通っている市道(はかた駅前通り)が陥没したんですね。

 

なんでも午前5時ごろ、
掘削現場に大量の水が流れ込んだため避難し、作業員が110番したんですね。

 

当初は路上の両端に穴が2カ所開いていたんですが、
徐々に広がり、道路全体が陥没し、大きな1つの穴になったとみたいで、
下水道管が損傷し、大量の水が流れ込んで、陥没箇所にたまっているみたいです。

 

水が出た時点で迅速に通行止めしてたから人的被害が防げたんですね。
ナイス判断ですよ。

 

午後1時現在で縦横約30メートル、深さ約15メートルと確認されているみたいで、
福岡市交通局は、
掘削工事中のトンネル内に土砂が流れ込み、地上部の道路が陥没したらしいですよ。

 

停電に伴い、近隣のビルで70代女性が転倒し、けがをしたみたいですが、
ケガ人がその転倒した人だけっていうのが奇跡だと思いますよ。

 

私も博多に行ったときは、
この道路を何回か通ったことがありますが、

地元の人はセブンイレブンに行けなくて困っている人もいるかもしれませんけど、
日本一来店の難しいセブンイレブンになっていますよ。

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でも、
博多の人の行いが良いからこの被害で済んだんでしょうね。
良くはないけど良かったですよ。

 

そういえば、
2014年の10月27日も博多区祇園町キャナルシティ博多の近くで、
市道が約3メートル四方にわたり陥没しましたね。

 

この時も市道の地下では、
市営地下鉄七隈線の延伸工事に伴う雨水管の移設作業が行われていたみたいで、

やはり現場近くの地下約14メートルで作業員が土砂の流入に気付き、
警察などに連絡して通行規制した後だったので、
けが人が出ませんでしたね。

 

原因は、
道路地下に空洞が発生したことが原因だったですね。

 

また、
2000年6月には同じ七隈線の建設工事で中央区薬院3丁目の市道が、
長さ約10メートル、幅約5メートル、深さ約8メートルにわたって陥没しましたが、

 

この時は、
土砂流入を防ぐ防壁に穴が開いたことが原因で土砂が流入したとみられたんですが、

市交通局は、
防壁の鋼材が設計よりも傾斜して埋め込まれる施工不良などの影響で穴が開いたと結論づけているんですよ。

 

こういう過去より大きい事故なんですけど、
再発防止策が機能していなかったんでしょうか?

   

どうも今回の陥没事故の場所は、
ナトム工法とシールド工法の境目の箇所のようなんですね。

 

ナトム工法(新オーストリアトンネル工法)とは、
主に山岳部におけるトンネル工法のひとつみたいで、

 

まず穴を掘り、急速硬化モルタルを吹き付けて固め、
ロックボルト(岩盤とコンクリートとを固定する特殊なボルト)を岩盤奥深くにまで打ち込むことにより、

地山自体の保持力を利用してトンネルを保持する工法みたいなんですが、
掘ってから固定するまでは地盤が自立(地盤そのものの強度で崩れない)することが大前提になるんです。

 

崩壊前に地下水が出ていたというのは、
ナトム工法の適用条件を満たしていないことになるのかな?

 

シールド工法とは、
シールドマシンで掘られ、
トンネル本体が分割されたブロック(セグメント)を組み上げることによって構築されるそうで、

 

軟弱地盤でも掘り進むことができ、
またセグメントを工場で大量製作することによりコスト削減が図れ、

最近の地下鉄、道路(主に都市内)、共同溝、下水道、地下水路、地下河川などの、
トンネル工事ではシールドトンネルが多く採用されているんですね。

 

今回の工事は、
大成・佐藤・森本・三軌・西光JVが落札し、

工区の位置図・平面図・縦断図や、
ナトム工法・開削・アンダーピニング工法が混在する難工事みたいで、

 

ナトム工法とシールド工法の境目で、
空洞を掘り当てて圧縮空気がそこから漏れ出して陥没したのかも。

 

二度ある事は、三度目もあった訳ですが、
今回の博多駅前道路陥没事故を今後どうやって直すものか手順を調べてみると、

 

①陥没の原因を確認する。

②上流のマンホールから下水をポンプで汲みげて他の路線のマンホールに流す。

③現在たまっている下水を下流に流す。
(周辺ビルの基礎の確認)

④土を投入する。30m×30m×15mくらいの穴ですから大型ダンプ2000台分くらい

⑤下水道管の高さまで来たら下水道管を接続する。
 (②の作業を解除し下水道を流す)

⑥路面の60cmくらい下まで土が来たら、電気、ガス、水道、電話などの整備。

⑦砕石、アスファルト混合物で舗装。

⑧標識や信号、路面標示を設置して通行開始。

 

という感じになりそうですが、
修復工事の方々は安全対策と二次災害に気をつけてくださいね。

 

あと建築会社は保険に入っているはずですが、
トンネルの再構築、道路の復旧、インフラ関係、テナントの休業補償・・・・・
数億で終わればいいかもですね。

 

また周辺のビルは基礎工事で杭を打ってあるから大丈夫だと思いますが、
 
我が郷土で起きた熊本地震みたいな大震災級の大規模地震が、

今来たらと考えると、

正直、精神衛生上は良くないですよね。