「ピエロ恐怖症」マックのドナルドとどっちが怖い?
遠くから見ると、笑っているように見えるが、近くだと笑っていない。
これが怖いピエロ。
そんな不気味なピエロが全米各地に出没してヒステリーになっているそうですよ。
最初に確認されたのは8月に、
サウスカロライナ州でピエロの格好をした男たちが子どもを森の中に誘おうとしていたとの通報があり、
その後、
同様の目撃情報が十数の州で報告され、
学校や会社の外でピエロが待ち伏せしている、
武器を持ったピエロが車を乗り回している、
ピエロが近所をうろついている、
などの通報が相次いでFBIや国土安全保障省が対応に当たっているそうです。
でもこのピエロ騒動で悪質な目撃情報を通報をした10名以上が逮捕されたようで、
ピエロ自体の犯行は無いのに、通報者だけが逮捕されているんですね。
この現象は国外にも広がり、
イギリス、オーストラリア、 ニュージーランド、オランダなどでも、
恐怖のピエロが目撃されるようになったらしいんですね。
これを受けてマクドナルドは、
混同を避けるためにマスコットのピエロより怖い?「ドナルド」の使用を一部自粛したそうですよ。
ピエロってサーカスの中ならともかく、
日常生活の中に現れると「素顔を隠してる覆面男」でしかないから、
不安を感じさせるのは当たり前かもですね。
アメリカだったら護身用に拳銃持ち歩いてる奴にやったら、
確実に撃ち殺されるでしょうね。
この「ピエロ」と言う言葉は、
サーカスなどで、派手な衣装とメイクをし、滑稽なしぐさで人 を笑わせる道化役者と、
私たちは普通解釈しますが、
ピエロの語源はフランス語「pierrot」からの外来語だそうですよ。
またイタリア語圏の男性名に「ピエロ」は多いみたいで、
たとえば、
・ピエロ・デ・パルマ ( イタリアのテノール歌手)
・ピエロ・ドロゴ(イタリアのレーシングドライバー)
・ピエロ・ディ・ロレンツォ・デ・メディチ (メディチ家の当主)
・ピエロ・デラ・フランチェスカ (イタリアの画家)
・ピエロ・ラルディ・フェラーリ(イタリアの実業家)
・マギステル・ピエーロ (イタリアの音楽家)
・アレッサンドロ・デル・ピエロ (イタリアのサッカー選手)
とかですね。
この「ピエロ恐怖症」はアメリカのみならず日本にもいるらしく、
ピエロ恐怖症を抱える人の中には、
人間が扮したピエロのみならず、ピエロの置き物があるだけでも恐怖を覚え、震え上がり、体が硬直し、
中には気絶までしてしまうことがあるそうですよ。
顔に白塗を施した化粧と、独特の容姿に恐怖を覚えてしまうところから、
恐怖心が生まれるようで、
ハリウッド俳優で有名なあのジョニー・デップもピエロ恐怖症に悩んだひとりであるそうですよ。
確かに以前観た動画で、
踊っているピエロに楽しそうなBGMがある場合とない場合では印象が全く違っていましたね。
この「ピエロ恐怖症」を抱える人が恐怖症を克服するためには、
「ピエロの見た目は怖いかもしれないけど、自分を襲ってはこない」
その事実を繰り返し認識することで、
徐々に恐怖心が薄れていくそうですよ。
でも、
学校や会社の外でピエロに待ち伏せされたらやはり怖いですよね。
そういえば、
ホラー映画の「IT-イット-」という邪悪なピエロが子供たちを襲うという怖い映画がありましたね。
この映画で観て以来、
ピエロのイメージが怖いものになったと言う人が結構出たらしく、
過剰に笑ったメイクなのに目が怖かったそうですよ。
ところで、
日本では上場企業を脱サラし、ピエロとして活動する豊田 淳さんという人がいるみたいですね。
「ピエロというのは、常識を逸脱した存在であり一種の概念なので、ピエロ毎にそのスタイルは違います。
その中でも私はやはり笑いという軸を持っています。
いるだけで場の空気を和らげることができる存在で、
かつ、自分自身が最高に楽しみ、それが周りにも伝播して、周りも楽しくなれる存在。
そんな姿を目指しています」
と語っているんですが、
今の「ピエロ恐怖症」はハタ迷惑かもしれませんね。
今回のピエロ騒動、
「ピエロ恐怖症の方がヒステリックになっているだけではないか?」
という意見もあるんです。
やはりピエロは、
「人を笑わせ、笑顔にしたい」が本分ですよね。