「日本国憲法」良くも悪くもアメリカあっての日本かも?
そろそろ公人の立場で本当の事を言っても良い頃だと判断したのかな?
アメリカの影の支配組織でも高位の階級だと言われている人物でもある、
バイデン米副大統領が8月15日に、
「私たちが(日本を)核武装させないための日本国憲法を書いた」
と語りましたね。
日本国憲法を「(米国が)起草した」と明言するのは極めて異例ということですが、
これは大体の人はそう思っていると思いますよ。
日本をコントロールするために作ったけど、
今になると自分たちの方が不都合を感じるようになったのかも。
あなたもすでにご存じのように、
現在の日本国憲法は、
GHQの要求を受けた形で、1947年5月3日に大日本帝国憲法を改正するという形で施行されましたね。
下敷きとして「マッカーサー草案」による草案を提示され、
それを大幅に改訂してできあがったのが、現在の日本国憲法なんですが、
世界に向けた「英語版」のほうが、
日本国民に向けた「日本語版」より厳しい制約となっているみたいですよ。
詳細はこの本を読んでくださいね。
そんな日本国憲法ですが、
護憲派と改憲派に別れてにぎやかに議論しているみたいですね。
この両者をわかりやすく言うと、
護憲派は、
立憲主義を守り、憲法改正に反対する立場の派閥で、
特に日本においては憲法第9条を護るという立場を指す言葉なんです。
この憲法9条の条文は、
パリ不戦条約第1条をモデルにしているらしく、
第9条第1項の
「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
これを「日本が平和なのは第9条のおかげ」とか言って、
日本が憲法第9条を改正して武装し、
「アメリカとともに戦う国」になる可能性はどうしても許せないみたいで、
日本の政党においては、
民進党、社民党、共産党がこの立場を取るみたいですよ。
一方の改憲派は、
現日本国憲法が今の時代にそぐわなくなったものは条文を改めようと考える人達みたいで、
やはり第9条なんですが、
第9条第2項の、
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
という条文で、
自衛のための軍隊が必要だと考えるなら、
やはりこの第9条第2項だけはどうしても変更して、
「小学生が読んでも自衛隊が合憲になるようにしたい」というのが悲願みたいですね。
日本の政党においては、
自民党、公明党、維新の党などがこの立場を取るみたいですよ。
そんな両者なんですが、
護憲派と改憲派がそろって議論したのを見たことないですよね。
内輪の集まりの中だけで各々の主張をして、
両者がきちんと向き合ってお互いの意見を戦わせることはなかったと思いますよ。
だから結論が出るまで議論しあったらと思います。
これに関しては、
私は我が日本国を他国から守るためには自衛隊は必要と感じます。
そもそも世界の主要国の人々が、
日本国憲法のレベルにたどりつくまでには革命、内乱、デモ、選挙、政争、というような、
多くの時間や、優秀な人命、政治的コストが必要だったと思うんです。
たとえば、
日本国憲法の第18条に「奴隷的拘束及び苦役からの自由」という条文がありますが、
これはつまり「奴隷制度禁止」ということなんですが、
憲法を学習しているときには、
とくに論点も少ないので一読するだけで終わることが多い条文ですよね。
でもアメリカ合衆国がこの「奴隷制度禁止」にたどりつくためには、
南北戦争という犠牲が必要だったんですね。
あしかけ5年にわたって、アメリカ合衆国が2つに割れた内戦ですね。
この戦争でアメリカ合衆国は50万人の戦死者を出しました。
これはアメリカ合衆国の戦争犠牲者としては、
いまだに破られていない最悪の戦死者数みたいで、
50万人分の生命、
5年間の内戦という犠牲のうえに、
「奴隷制度禁止」という憲法の条文が獲得されたんです。
また憲法20条1項「信教の自由」という条文がありますが、
この信教の自由も、
歴史的に非常に多くの人命を犠牲にした条文なんです。
ヨーロッパでは少なくとも中世には信教の自由は全くなかったので、
カトリック以外の宗教を信じた者は火あぶりで殺されましたよね。
またドイツの三十年戦争で400万人の犠牲が出た言われています。
日本で歴史上最大の合戦は関が原の戦いですが、
関が原の戦いの戦死者は6000人程度とされることを考えると、
その600倍以上の死者が出たということなんです。
そのことを考えれば、
憲法20条1項「信教の自由」を、
人類が獲得するために必要であった犠牲は400万人以上の人命だったとも言えるんです。
戦争は政治の一部です。
世界の主要国の政治は、戦争、革命、内乱、デモ、政争、というような、
政治的な犠牲を出しながら現在まで進化してきたんです。
そのような世界中の人々の貴い犠牲のうえに成立している日本国憲法は、
人類が到達した精華であるともいえるでしょうね。
憲法の条文のひとつひとつの条文の背景には、
何万人、何十万人の努力、奮闘、人生、人命が必要だったんです。
それを考えるなら、
日本国憲法は世界最高の憲法のひとつといえるでしょうね。
ただ一つ改正が必要と思うのは、
不逮捕特権と言って、
憲法上、国会議員は原則として国会の会期中逮捕されず、
会期前に逮捕された議員は、
その議院の要求があれば会期中これを釈放しなければならないという特権(日本国憲法第50条)です。
もしも簡単に逮捕できることになったら、
政権を握っている勢力が警察と協力し反対勢力の議員たちをまとめて逮捕なんてことができてしまいます。
本当の不正だけでなく、
偽装される可能性すらあることを考えると、議会で自由に発言をすることができなくなる。
そのために不逮捕特権というものが存在するみたいですが、
私利私欲のために国民の血税を使う政治家など、
本人たちが不逮捕特権の上に胡坐をかいているような気がしてなりませんから、
これは改正すべきでしょうね。
それから小学館の漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」が、
7月4日発売の32号(特別定価360円/税込)で
「日本国憲法全文」のとじ込み冊子をA5判44ページで憲法条文とイラストを交互に掲載して、
特別付録にして発売しているみたいです。
最後に、
戦後の日本国憲法ができた当初のアメリカと現在のアメリカでは、
日本に求める方向性が全く違うと思うんです。
戦後のアメリカは日本にもう二度と戦争を起こさせない。
下手をすればアメリカは第二次世界大戦以上の被害をこうむるかもしれない。
よし、軍の保持を禁止し、憲法でがちがちに固めよう。
こういった理由で、
日本の軍隊保持を認めませんでしたね。
でも、
現在のアメリカは不景気で軍隊を動かすのにも一苦労。
だが最強であり続けるためには、最新兵器の開発、更新はぬからずにやらねばならない。
でも最近中国が力を伸ばし、太平洋に進出しようとしている。
太平洋の利権は我々アメリカの物だ。
ならば地理的に中国の蓋となれる日本の軍事力が強化されれば我々は出費を抑えて中国を封じられるじゃないか。
という感じと思うんです。
アメリカは現在、日本の軍事力強化を望んでいるみたいです。
なぜなら日本の強化がアジア圏の国々(主にロシア、中国)への牽制となり、
しかもアメリカ自身はお金を出さなくていいからですね。
確か少し前のニュースで、
「アメリカが現在日本の武装強化、憲法改正をもとめていることに対し、ケリー国務長官が懸念」
というニュースがありましたが、
ケリー氏は疑問を抱えているみたいですが、
アメリカとしては日本の武装強化、憲法改正を促しているみたいですよ。
武装強化をしてほしくなかったら、
イージス艦やAWACS、空中給油機の輸出だってしないし、F-35の販売の決定もしないでしょうね。
いずれにしても、
「日本国憲法」を改正するにしても護持するにしても、
良くも悪くもアメリカ次第ということか?