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「医療費」病院の窓口で差し出された「言い値」で払っていませんか?(通院編)

どんなに丈夫で健康な人でも一度はなにがしの病院に行った人はいると思います。
中には、
スーパーやコンビニに行く頻度ぐらいに多くの病気を抱える高齢者は、
病院で財布を開けるかもしれませんが、

 

実は決定的に違う点があるんですね。
それはそこで支払う金額に対する意識なんです。

 

あなたが商品を買う時は慎重に吟味したりすると思うんですが、
こと「医療」に関しては、
その金額の内訳や根拠を深く考えず、
窓口で提示された「言い値」でそのまま支払っていると思いますよ。

 

「自己負担は3割だから」といって、
医療費を軽視している面の人が大多数と思うんですね。

 

でも、医療費にかかる費用は、
がんで100万円、
急性心筋梗塞脳出血で200万円といわれ、

治療が長期にわたる糖尿病なんかは、
年間25万円程度の出費がずっと続くんですね。

 

ひとたび病気になれば一気に出費がかさみ、
生活を追い詰めるんです。

 

この医療費は、
医療機関や制度の使い方を変えるだけで減らせるんですが、
「儲け」を奪われたくない病院はそのカラクリは教えてはくれないんですよ。

 

日本には様々な患者優遇制度があるんですが、
国や病院に告知義務がなく原則「申告制」なんです。

 

だから、
せっかくの制度を知らない人がほとんどなんですね。
ということは、
制度を知っていると得するんです。

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病院が教えてくれない「医療費」のカラクリにはどんなものがあるんでしょうね?

 

まず、あなたが「通院」する場合、
大きな病院ほど医療費がかかると思いますよね。
でも、
大病院の方が小さな病院より安くなるケースもあるんです。

 

糖尿病や高血圧症、不整脈などの生活習慣病では、
連続2ヵ月以降、
治療の際に「特定疾患療養管理料」、
処方の際に「特定疾患処方管理加算」が加えられますね。

 

特に「特定疾患療養管理料」は医療機関の規模によって細かく金額が分けられているんですね。
その金額は、
実は小規模な病院ほど加算される額が多いんですよ。

 

19床以下の「診療所」が最も高くなり、
200床以上の大病院には加算されないんです。

 

そのため、
大病院に通院するほど医療費が安くなるんです。

 

糖尿病で実際にかかる費用を計算すると、
特定疾患療養管理料」が加算される2ヵ月以降、

月2回の通院で、
大病院の費用(再診料、処方箋料など)が月840円(3割負担の自己負担額)
であるのに対して、
診療所は月2620円なんですね。

 

大病院のほうが診療所より月額1780円も安いんですよ。

 

なぜ、
大病院の費用のほうが小規模な医療機関より安くなるんでしょうかね?

 

これは現在の厚生行政では、
急を要する患者や先進医療を受ける患者は大病院。
それ以外の患者は中規模の病院や町の診療所という役割分担を進めているんですね。

 

そのために、
長期の通院が必要な慢性疾患の患者を中規模病院や診療所が積極的に引き受けるようにしているんです。

これは行政と医療機関の都合によって、
患者の負担額が変えられているんですよ。

   

また、
大病院に通院しようする患者が注意すべきなのは、
紹介状」の有無なんです。

 

大病院を初めて受診する場合、
医師の紹介状がないと、
「選定療養費」(保険外併用療養費)というのが取られるんです。

 

この金額は病院が自由に決められ、
高いところでは5000~1万円かかるんですね。

 

かかりつけの病院では750円の診療情報提供料で紹介状を書いてもらえるので、
紹介状の有無が大きな差になるんですよ。

 

もしあなたにかかりつけの病院がなくても、
数回通った病院なら、
「念のため、大病院でも診てもらいたい」
と頼めば紹介状を書いてもらえるでしょうね。

 

それから、
年を重ねれば体の不調が至るところに現れてきますよね。

 

複数の病気が心配な場合、
同じ病院でまとめて診てもらうと得になるんです。

 

同じ病院での診療なら、
2科目の初診料が半額になり、
3科目以降は無料になるんです。

一般的な初診料は846円なので、
異なる2つの病院を受診すると1692円になりますね。

 

ところが、
同じ病院での診察だと初診料は1269円と423円安くなるんです。

ただし、
同じ受診日であることが条件ですが・・・。

 

さらに、
同じ病院で同じ受診日の場合、

2科目以降の診断が1科目で判明した疾病と関連していたら、
初診料は1科目分で済んでしまうんですね。

 

たとえば、
糖尿病で内科を受診し、糖尿病網膜症で眼科にかかるケースでは、
いずれも糖尿病に関連する病気なので眼科の初診料は発生しないんです。

 

それと、
あなたが平日の日中にはなかなか時間がとれず、
夜間や休日しか通院できない場合もありますよね。

その場合は「休日加算」が請求されますね。

 

日曜・祝日に診療すると、
「休日加算」(初診750円、再診570円)、

午後6~8時に診療すると、
「時間外加算」(初診255円、再診195円)、

が加えられるんですが、
病院によってはそれが無料になるんですよ。

 

たとえば、
開業したばかりの医療機関は患者を集める目的で、

休日でも「通常診察を行っている」と掲げているところもあると思いますが、
その場合は休日加算は無いようですよ。

 

時間外診療も、
同じくその時間帯に「通常診療をやっている」と掲げてあれば、
請求されませんよ。

 

事前に休日の通常診療を行っている医療機関を調べておけば、
初診で750円が浮くんです

(金額が小さいようですが、これで何が買えるかを考えると貴重な金額かも)

   

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