美ビルド・ネットの熊本はてな?

「美ビルド・ネットの熊本はてな?」は我が郷土熊本県を中心にお役に立つ情報をあなたにお伝えします。

「週刊文春」は新聞やテレビよりも世の役に立っているの?

週刊文春」が無ければ舛添要一はまだ知事やってると思うとゾッとすると、
思った人は少なからずいるように感じますが、

 

最近の「週刊文春」のスクープだけを上げてみると、

 

ベッキー

既婚の男性歌手との不倫疑惑で、すべてのレギュラー番組から降板。

 

SMAP

所属する有力芸能事務所、ジャニーズ事務所メリー喜多川副社長と同誌との独占インタビューによって、
一時は解散の危機に陥った。

 

AKB48峯岸みなみ

所属事務所の規則を破り恋人と一夜を過ごしたことが同誌に報道され、髪をそって謝罪した場面が物議を醸した。

 

ASKA

薬物使用を暴露された結果、覚せい剤を所持、使用した罪で執行猶予付き懲役3年の刑を言い渡された。

 

清原和博

薬物使用を暴かれて逮捕された。本人も容疑を認め、その後保釈された。

 

・宮崎謙介元議員

妻が出産する1週間前の不倫現場を報道され、辞職に追い込まれた。

 

・「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上

ハーバード大学経営学修士MBA)を取得などとしていた学歴がうそだったことを同誌に暴かれた。
昔の手違いだと主張したが、レギュラー番組への出演は全て取りやめた。

 

舛添要一

あなたもご存じのように高額外遊や公私混同疑惑など東京都知事を辞職した。

 

思い浮かぶだけでもこんなにあるんですね。

 

報道をきっかけに閣僚や議員が辞職したりタレントが休養に入ったりと、
週刊文春」の影響かどうかわかりませんが、
影響力が増しているのは確かかもしれませんね。

f:id:ky4490:20160622161028j:plain

一方でそういったプライバシーを暴く報道への批判もあるんですね。
たとえばこんな意見もあるんです。

 

・ここでは公人や反社会的勢力など、一応大義名分のあるケースを取り上げているけど、
 芸能人の男女の関係においてLINEが流出とか、法的には問題はないんだろうけど、
 モラル的にはちょっとやりすぎでは?という部分が、
 読者の好奇心や劣情をそそるというくらいの理由で何となく肯定されうやむやにされているのが少し気持ち悪い。

 

・文春が能力が高いのは認めるけど、生殺与奪の権利まで許しちゃっていいのかっていう疑問は常にある。
 本当にリスクのありそうなとこには触らないし。
 文春礼賛とか程度が低いし品がないし気持ち悪い。

 

・ガス抜きにはなるけど
 景気回復にも国益にもなんにも繋がらないよね
 民進党のことを叩かないのはここでしたっけ?

 

・文春はすごいと思うが、それがジャーナリズムなのかとも思うが、
 人の人生を崩壊させる危険や家族を巻き込むのは事実。

 

・「文春には頑張ってもらいたい」とか書いてる人大勢いるけど
 一方でストーカーさながらの尾行劇をおこなってることを忘れてはならない

 

・ん~それでいいのかな?本当に切り込まなければいけないところには行かず、
 裁判でも勝てそうなところの弱い者いじめの感も否めないな。
 週刊誌なんてそもそも下衆なもので、ジャーナリズムなどと定義しない方がいい。
 タブロイドとそうは変わらないし、何よりもチクリ文化に傾倒していく世間の認識を助長している気がする。

 

・本当なら何を言ってもやっても良いという風潮がこうして作られていくわけだよな。
 そもそもが訴訟に勝てる記事作りじゃなくて訴訟にならない記事作りが必要じゃないのか?

 

・裁判で負けたって、その人の信頼はもう回復できない。
 雑誌やテレビで報道されたらもうその人の人生は終わり。
 それを楽しんで何が嬉しいのかがわからない。自分の子どもには絶対になって欲しくない職業だ。

 

・違法はものはもちろんいい、
 違法かもしれないものについて一石を投じるのも新聞雑誌の責務かもしれない。
 しかし、人のプライバシーを暴いてメシを食わせてもらってる。
 「儲ければなんでもいい」って思っているようにも見える。
 『ゲス週刊誌』と言われないよう頑張ってください。

 

・というか名誉棄損で訴訟されても最高200万だから、
 ねつ造であっても「完売」できれば何でもアリなんだよねこの業界は

 

・そうは言っても、アイドルやタレントの熱愛・不倫報道ばかりで社会正義を気取られてもねぇ。
 もっと他に追うべきスクープがあるでしょうに。

 

数あるコメントの中のほんの一部ですが、
週刊文春」に対してこのように感じている人もいるんですね。   
 
こんな意見に対してかどうかはわかりませんが、
週刊文春」の新谷編集長という人はこんなことを言っています。
  
「我々の仕事は『事実の提示』であって誰かを裁くことではない。報じる意義がある、
と考える事実を提示していくことが役割だと思っています。

甘利さんに大臣を辞めろと書いた覚えはないし、
ベッキーさんに休養した方がいいと書いてもいない。

 

ベッキーさんの場合、
好感度タレントといわれている彼女が意外にもこういう禁断の道ならぬ恋に身を焦がしているんだ、
というところに人間的な興味を覚えるわけです。

 

私は編集部でずっと『弱い者いじめは絶対にやめよう』と言い続けてきた。
報じるべきは権力者の不都合な真実であり、『へえっ』と思えるような公衆の関心事です。
根底にあるのは人間への興味ですね。

 

人間って愚かで醜くてくだらない面もある一方で、
美しかったりかわいらしかったり、すばらしかったりするわけで、ものすごく面白い。
そういう人間のいろんな顔を伝えていきたい」と。

 

もしかすると、
週刊文春」のやっている仕事は本来新聞社やテレビ局がすべきことかもしれないです。

でも時の権力者に迎合してやらなくなったから、
今は文春が報道トップの取材力になっているのかもしれませんね。

   

こんな話も聞きます。

左派リベラルのマスコミは口を開けば「権力の監視が任務」と言っているが、
大半の記者は記者クラブにべったりで、とてもじゃないが独自にスキャンダルを発掘するような余裕もなく、
そんな取材体制にもなっていないそうです。

 

クラブ詰めの記者がやっているのは毎日の記者発表や事実上、
談合の懇談取材をこなしているにすぎないみたいで、

はっきり言えば、
権力の監視ではなくクラブのソファで昼寝である・・・と。

 

その結果、
記者会見は肝心の質問よりも相手の発言をひたすらキーボードに打ち込む記者ばかりという状態だと。

 

そういわれてみると、
今回の舛添要一のテレビ画面で多くの記者たちが発言内容をキーボードに打ち込んでいる姿を見ましたね。

 

これだから新聞が「週刊文春」に勝てないのは当たり前か?

 

それと新聞やテレビ局の記者は終身雇用が保証されているみたいで、
そう頑張らなくても、身分は安泰ですが、

 

週刊文春」は違うらしいですね。
文春に限らず週刊誌の現場で取材活動をしているのは契約記者みたいで、

 

この人たちは成果を上げなければ、たちまち将来が危うくなるそうです。
ダメな記者はだいたい40歳過ぎくらいでお払い箱になるそうなんですね。

 

だから、
それまでに名を上げて、たとえ契約が更新されなくても、
食っていけるだけの実力と評判を勝ち取らなければならないから必死で仕事をするんですね。

 

その必死さが如実に表れるのが、
主流メディアの記者らが所属することになっている「記者クラブ」というのがありますが、

記者クラブのメンバーは政府当局者や記者会見から情報を得られるが、
多くの記者クラブではBBCを含む外国メディアやフリーのジャーナリストの加入が認めていないらしく、

 

週刊誌の記者たちは加われないから、
情報入手の面では不利な立場にあるが、
一方でより自由に書きたいことを必死に書くそうです。

 

「何より毎週スクープを狙っている」という「週刊文春」。

きっと資料を集めたり、地取りをしたり、ブツ読みしたり、張り込みをしたり…
そういう基本動作が日常になっているのかも。

 

でも、
セブンイレブンの記事だけは、いくら文春でも報道できないかも。
実際に鈴木会長の騒動のときは沈黙していたようですね。

 

いずれにしても、

最近の「週刊文春」の発信力は凄いと思いますし、
他の三大紙の新聞、テレビなどとは全く違うレベルですし、

 

逆にいえば、
他メディアの権力やリスクに立ち向かえていない事なかれ主義が目立ちますから、

週刊文春」は世のためになっていると思いますが、

芸能人の不倫を報じて一般人の不倫が減るのかなぁとも感じます。

 

ちなみに、

私は普段週刊誌はあまり読まないのですが、

お金を払って週刊誌を買う時はなぜか「週刊新潮」なんですよ。