「テツandトモ」地方営業で人気なのは「なんでだろ~」
テレビ局でレギュラー番組を複数本持っている芸能人ばかりが成功者なのではないと思いますよ。
実際、
ライブではちっともウケていない人もいますからね。
営業で儲けるなら、
子供に人気とか、
確実に場を盛りあげられるとか、
安定した集客効果とか、
そういうのがないと無理かも。
人気商売なのだからテレビなどで一時的に顔を売る必要はあるかもしれないが、
その後は自分の得意な環境で力を発揮すればいいと思いますよ。
そんな芸人の一人いやふたりが「テツandトモ」ではないだろうか。
この「テツandトモ」の地方営業で人気なのは「なんでだろ~」は、
どんな営業にも対応できるのが強みと思いますよ。
楽器と歌があるから簡単に盛り上げられるし、
パチンコの営業も商店街の出し物でも地元のお祭りでも結婚式でも対応可能で、
サービス精神に溢れ、
目の前のお客さんにきっちり向き合ったその積み重ねによって、
地方営業の分野において確固たる地位を得ることができたのでしょうね。
あなたがこのふたりをあまり知らないなら、
「テツ」はボケ担当で赤いジャージを着て踊るほうで、元々歌手志望だったみたいで、
「トモ」は青いジャージを着てギターを弾いている人で、のど自慢チャンピオン経験者という過去を持っているんです。
ちなみに、
ふたりが着ているジャージは1着10万円もする特注品だそうですよ。
最近は企業の会社設立記念パーティだったり、お客さまを招いての感謝の集いや、
地方自治体の仕事だったりと、
これは全国津々浦々にありますから仕事はなくならないかも。
一般の芸人の地方営業が15~30分というケースが多いのですが、
「テツandトモ」は1時間ステージの上で観客を楽しませることができるんです。
初対面の相手を1時間ものあいだ笑わせるために、
「テツandトモ」は営業先の担当と事前に楽屋で20~30分ヒアリングするそうなんですね。
たとえば、
いまイチオシの商品は何だったり、
社員のモットーとしていること、
毎年社員全員で社員旅行に出かける企業だったら社員旅行のエピソードや、
企業の中で知っていることや地方自治体だったらその場所の名産など聞き出して、
20分のヒアリングを通して完成したネタを、
ステージが始まる前に暗記して、
「会社の前のバス停の名前が最近変わったのなんでだろう~」とか、
「会社の最寄り駅はみんな利用するのに、急行止まらないのはなんでだろう~」とか、
「業績上がってるのにボーナスもらえないのなんでだろう」とか
なんかを入れて「なんで知ってんの!?」と盛り上がるみたいですよ。
同じネタを全国各地でやるコピペ的な手法ではなく、
毎回ローカライズして、
地元の人やその企業の人の「内輪ネタ」を意識的に入れ込むんですね。
また方言もなるべく使うようにしているみたいで、
このような方言を交えたパフォーマンスは、
小泉進次郎の地方演説と通底するところがあるかもしれないんです。
両者に共通するのは、
客に合わせたローカライズと内輪ネタを交えて相手を楽しませることですから、
どの場所でも、どの相手に対しても画一的な振る舞いをするよりも、
相手の印象に残るんでしょうね。
そんなイベントや営業に忙しい「テツandトモ」の1回のギャラの値段は?
噂では、
1本のギャラの値段は約50万円前後と言われているみたいで、
これが高いのか普通なのか色々調べてみると、
原口あきまさやコージー冨田が約100万円くらいで
大雑把に芸人としては中間どころみたいですね。
(渡辺直美やドブロックも同じ50万円ぐらいみたいです。)
ちなみに芸人として営業ギャラが凄いのは、
「コロッケ」や「綾小路きみまろ」の1本500万~600万円だそうですよ。
でも「テツandトモ」の凄いのは、
イベントの出演本数が年間150本くらいあることなんです。(1ヶ月24カ所営業もあったらしい)
これだけで単純計算で7000万円以上は行きますし、
他にもテレビやラジオの出演、音楽関係の印税などもありますから、
トータルでは完全に億を超えていますね。(「そんなの関係ねぇ」と言われそうですが)
いずれにしろ、
「テツandトモ」の仕事はまったく新たな分野を切り開いていますし、
既存の市場の中でパイを奪い合うのではなく、
自ら市場をつくり、
その中で最適なパフォーマンスを披露する。
まだまだピークは先ですね!「テツandトモ」