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「熊本地震」神戸山口組大門会ボランティア活動は超一流?

今、被災地で空き巣などをしている人等とは雲泥の差だ!

 

こういう事があるから、日本人はヤクザを全否定出来ないのかもしれない…。
というのは、

 

山口組から分裂した「神戸山口組」直参で若中で、
組長秘書をやっている清崎達也四代目大門会会長(46歳)だ。

 

大門会は熊本市中心部に事務所があり被災し、
清崎会長の自宅も被害に遭ったうえ、
自宅が倒壊して帰ることができない組員もいるという中で、

事務所前に「飲み水 無料配布します」と手書きで書かれた段ボールの看板を掛かげ、
それを見て次々に被災者が訪れているそうです。

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各地から届けられる物資は多岐に及んでいて、
水はもちろん缶詰、カップ麺、缶コーヒー、ジュース、おむつ、ミルク、衣類……。

(過去に本部から買わされた物資が役にたったかもしれませんが)

 

やはり組織力はあらためて凄いと思うし、
全国の組が直接トラックで運んでくるため迅速なんです。

 

被災者の立場になって考えると、相手が誰であっても感謝すべき善行であると思います。
ルールを捨て現状を踏まえた素晴らしい行為ですね。

 

元々6代目山口組、神戸山口組を問わず山口組には義侠心を重んじる伝統があるんですね。
戦前の人手が足りなかった頃は積極的に港湾事業に取り組み、
戦後の混乱で警察や行政が弱体化していた時代は“自警団”を結成し、
神戸の闇市を警備した歴史があるからです。

 

“混乱期こそ自分たちの腕の見せどころ”という自覚があるので、
反射的に被災地に向かうのでしょうね。

 

長年にわたり培われてきた彼らの支援技術は、きめ細かく丁寧なんです。
阪神大震災の時は糞尿にまみれた仮設トイレをピカピカに磨き上げ、
炊き出し料理の味はプロの料理人も顔負けだったそうですよ。

 

今回の熊本地震でも、
阪神・淡路大震災のとき山口組5代目と一緒にボランティア活動をした経験が生きて、
ただ物資を並べるだけではなく、

震災時にバイクが役立つというのを知って、
自らリュックに物資を詰め込み、バイクで避難した知人へ届けたりしているみたいです。

   

こうした“極道ボランティア”は別の側面もあるという人もいるんですね。
復興支援を通じて地元に溶け込むことで、
がれき処理事業などに参入する狙いがあると。

 

また支援活動を通じて何らかの見返り、
つまりシノギを求めるのもまた山口組の伝統だ、とも言うんですね。

 

震災直後の窮地に炊き出しなどでお世話になった人たちにすれば、
何らかの形でお礼のひとつでもしたくなるし、
それが人情というもの。

 

役所が直接、ヤクザに公共工事を依頼することはありませんが、
下請け、孫請けなどの工事を受注することは十分あると。

 

だからヤクザの被災地支援が一番偽善としかいいようがないと・・・。

 

ただ良い悪いとかではなしに、
実際こういう大災害があって即座に現地にいって支援ができる人というのは、
ニート、無職の人とかヤクザ、自由業の人だと思うんですね。
 
東日本大震災のときも多くの無業の人がボランティアに行かれました。
会社勤めや学校がある人はたとえ、その気持ちがあっても行けやしないですから、

 

だから無職の人やヤクザを馬鹿にするわけにはいかないし、
偽善者と言うわけにもいけないですよね。

 

いろいろ批判もあると思いますが、
批判している人たちは、
こういう震災も経験したことがない他人事と考えている人たちが多いと思うんですよね。

 

実際、震度7を2回体験した私たち被災者は、
今でも水が出ないで困っている人がたくさんいます(私もその一人ですが)

 

戸山口組大門会ボランティア活動に対しては、

人間が困ってたら助けるという気持ちに一般人もヤクザも関係無いですし、

善意には素直に「ありがとう」と言える感謝の気持ちを持つべきだと思いますよ。

 

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