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警察犬不明女性発見  警察で1番真面目なのは警察犬?

人間が数人で6時間近く探して手がかりなし→出動10分で発見で任務完了。
凄いですね。

 

というのは、
埼玉県川島町の女性が寝間着姿で所在不明になっていると家族から届け出があり、
捜索したが夕方になっても見つからなかったため警察犬の出動を要請したんですね。

 

そして午後5時すぎ、新井寿美さんと警察犬「アルノルト・フォム・マイネ・ヴンシュ号」(雄、11歳)が、
不明者の自宅から追跡調査したところ、
約600メートル離れた病院敷地内の物置で寝ていた女性を発見したんですね。

 

出動からわずか10分だったそうですよ。
名前が長すぎるけど、でもお手柄ですね。

 

これは今GYAOのドラマで「REX」という刑事犬が活躍するのを放映してますが、
「アルノルト」は「REX」より賢いかも?

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人間の4000〜6000倍とされる嗅覚を生かして犯人追跡や証拠品の収集、
行方不明者の捜索などに協力する警察犬。

 

2005〜14年、警察の管理する「直轄犬」は138〜164頭、
民間で育成・訓練する「嘱託犬」は1194〜1326頭で推移しているみたいで、

シェパードやラブラドール・レトリバーなどの大型犬が一般的ですが、
最近はミニチュアダックスフントなどの小型犬が嘱託犬になることもあるんですね。

 

この警察犬が出動するのはどんな時かというと、
犯人の足取りが途絶えた時、誘拐された方の場合もありますが、
人間の力では探索不能な場合などでニオイによる「追跡」が必要な時だそうで、

 

最近は、
認知症などによる高齢者の行方不明事案が急増しているんですね。

 

警察庁によると、
警察犬の出動件数は05年は6949件だったんですが、
14年は9329件。

行方不明者の捜索が2倍以上の5324件に増えたことが主な原因だそうで、
背景には社会の超高齢化で認知症の徘徊などで行方不明になるみたいなんですね。

 

でも警察犬の数は減少傾向にあるんですよ。
指導手の減少で嘱託犬が減っていて、
09年末の1483頭をピークに14年末は1351頭に減ったんです。

 

警察犬の育成には1〜2年を要し、
この間、訓練業者に支払う費用や餌代は月5万〜7万円。

 

訓練を終え警察犬に認定された後も餌代などに月2万円程度必要ですが、
1回の出動に伴う謝礼金は平均7000円程度なんですね。

だから持ち出しになっているのが実情で、
「日本警察犬協会」の担当者は「指導手の高齢化もあり、制度の維持が難しくなっている」と語っているんです。

 

ちなみに九州の警察犬は、

県名  直轄   嘱託

福岡   4    4

佐賀   0    6

長崎   0   17

大分   0   28

熊本   3   20

宮崎   0   37

鹿児島  3   36

沖縄   4   28

 

やはり直轄犬は少ないようで、
現在活躍している警察犬が約1500頭いる中で、嘱託犬が約9割を占めると言われているんですね。

   

もしあなたの愛犬を嘱託犬にしたいと思うなら、
一番スタンダードな方法が、
各地にある警察犬の訓練学校に入学させる事なんです。

 

そこで初等の訓練からスタートさせていき、そして徐々に中等訓練、そして高等訓練へと進んでいくんです。
ちなみに、
初等及び中等訓練までは警察犬として特別な事をするわけではなく、

 

この段階でシッカリとした基礎を教えこんでもらい、
そこをクリアしてから改めて警察犬になる為の高等訓練へと進んでいくみたいです。

 

そして全ての訓練が終了した後に、
優秀とされたワンチャンだけが年に1回行われる各都道府県警察主催の審査会に出場できるんです。

 

審査会場では、
実際に起こりえる事件を想定した科目を出題され、
出場したワンチャン達は訓練の成果を競っていくことになり、

そして受験した中でも特に優秀な成績を収める事のできたワンチャンが選ばれて、
ようやく嘱託警察犬として認められるんですね。

 

ただし嘱託警察犬の任期は1年間のみで、
更新する為には任期満了後に再び審査会に出場しなくてはいけないんですよ。

 

どんな訓練をするのかというと、
訓練の主な流れは5段階ぐらいあり、

①その犬に適正があるのかを見極めるテスト期間をもうけます

②合格したら基本の躾や指導者やパートナーに対する服従訓練をします

③特定の人間の歩いた足跡を丹念に追い求めるようになれる為の足跡追及訓練をしていきます

④選別台に置かれた特定の臭いを嗅ぎ分ける為の臭気選別訓練を学びます

⑤抵抗する為に吠えたり相手の腕を噛みつかせたりする犯人警戒訓練を行います。
(この光景は警察犬を紹介する番組等でよく見ますよね)

 

①から⑤までの訓練をクリアしてから上級検定合格になれるんです。
そして期間は、
審査会に出場できるレベルまで達するには最低でも1年から2年間を必要とするみたいですね。

 

そして現在の日本では直轄の警察犬として指定されているのは、

ジャーマンシェパード

ラブラドールレトリバー         

ゴールデンリトリーバー

エアデールテリア

ボクサー

コリー

ドーベルマン

の7犬種とされていますが、

 

嘱託犬の場合だとトイ・プードルミニチュアダックスといった小型犬でも、
採用されている例がニュースでも観ますね。

 

そして警察犬として働ける適正年齢は体力面の関係から、
2歳から10歳までが理想と言われているみたいですよ。

今回活躍した警察犬「アルノルト・フォム・マイネ・ヴンシュ号」は11歳ですから、
もしかすると人間でいう定年間近なのか?

 

人間の警察官の中には稀に悪事を働いて新聞ネタになる人もいますが、
警察犬はある意味、
警察で1番真面目なのは警察犬かもしれませんよ。

 

そんな警察犬が減少傾向なら、
大事な担い手となる嘱託犬を増やすためにも各都道府県は、
報酬額の見直しや維持費の補助をしていくべきなのではないでしょうか?

 

それから、

今度、警察犬が活躍したら、

撫でるだけでなく、もっといいドックフード与えたらどうでしょうか・・・。