美ビルド・ネットの熊本はてな?

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「日焼け止め」は本当に紫外線対策になるの?

「日焼けを防いで肌ダメージを抑える」と「日焼け止め自体が結構肌に負担でダメージ」
を考えると、

ひと夏で結構な出費とくまなく塗りたくる手間と洗い落とす手間(大変)を掛けてまでやる必要は、
あなたもそんなにあるんだろうかと思ったりたりしませんか?

 

どうせ歳取りゃ多かれ少なかれしわくちゃになるし・・・。

 

と思うんですが、
平成27年の日焼け止め市場は前年比4・3%増の337億円なんですね。

女性の間で美白意識が高まり、
紫外線による肌のダメージを気にする人が増えたことで、
最近は、
夏場に限らず日常的に使う消費者が増えている上に男性や子供にも利用者が広がっているというんですね。

 

実は私も初めて「日焼け止め」を通販で買ったんですよ。

というのは、
「脂漏性角化症」といって顔や頭に直径1cmほどの黒褐色の腫瘍が目立つようになったので、
皮膚科で液体窒素を含ませた綿球を腫瘍にあてる凍結療法を行っていますが、

 

その際、
「脂漏性角化症はどうしてなるんですか?」と聞いたところ、
「若いころの紫外線の影響でしょう」と。

対策は「日焼け止め」を塗るといいでしょうとのことだったんで、
早速ネットで調べて買った次第なんですよ。

私が買ったのは「SPF50」の「PA++++」と表示してある商品なんですが、
たった30gで2000円以上もするんですね。

 

この「日焼け止め」は果たして効果があるんでしょうかね?

 

そこで「日焼け止め」について色々調べてみると、

まず、
超強力な「SPF50+」「PA++++」との表示がある日焼け止めがたくさん薬局やネットでも出ていますが、

 

この「SPF」(Sun Protection Factor)とは、
主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値らしく、
数字が大きいほど効果が高くなるそうです。

 

紫外線が当たりだしてから日焼けしてしまう(=紅斑といって赤い斑点が出て炎症を起こしている状態)まで、
人によって個人差がありますがだいたい15分~20分と言われているんですね。

だからSPF30なら、
「30倍遅らせることができる」という意味だそうです。

 

また「PA」(Protection Grade of UVA)は、
UV-A(紫外線A波)の防止効果を表す目安の数値で、
+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示すそうです。

 

++++、+++、++、+の4段階が設定されていて、

PA++++ 極めて高い効果がある

PA+++ 非常に効果がある

PA++ かなり効果がある

PA+ 効果がある

 

私が買った時は「日焼け止め」のことは知らずに買いましたが、
一番強力なのを買ったのかも。

 

この日焼け止めのSPFPAの数値が高いものさえ塗っていれば安心と思う人が多いんですが、
そこには落とし穴があるみたいで、

 

この数値は、
皮膚1平方センチメートル対して2ミリグラム日焼け止めを塗ったときの数値として表示されており、
塗る量がこれより少ないと効果は激減するそうですよ。

 

たとえば顔全体でいうと、
500円玉大くらいの日焼け止めを塗らないといけないということになりますが、
実際には多くの女性がこの3分の1~4分の1程度の量しか塗っていないと言われているんですね。

 

また肌に塗った日焼け止めは、
紫外線と反応したり汗と混じったりすることで効果が薄れていきますから、
2時間おきくらいに塗り直しが必要になるんです。

 

500円玉大の日焼け止めを2時間おきに重ねていくと、
きっと重く感じて不快になるでしょうし、
あまり現実的な話ではありませんよね。

 

顔の場合は、
パウダーファンデーションをしっかり塗っておけば紫外線を遮断するので、
日焼け止めを厚く塗るよりもそのほうがおすすめみたいですよ。

 

リキッドかクリームタイプの軽めのファンデーションもしくはBBクリームを塗り、
ルースパウダーをはたくというだけのメイクがはやっていますね。

誰でも簡単に仕上がり、素肌感があるので年齢を問わず女性に人気ですが、
塗り方があまり薄いと日焼け対策として不十分で、

それよりも固形のパウダーファンデーションのほうが、
粉体そのものが紫外線をはじくので、日焼け防止効果は高いみたいですよ。

 

(私が行っている皮膚科の看護師の女性は「厚化粧の女性が良い」と言っていましたが)

 

ボディの日焼け対策は、
全身に何度も日焼け止めを塗り重ねるよりも衣類でガードするほうがよいとのことで、
ジャケット、ストール、UV手袋などを利用すれば、
肌に負担をかけずに紫外線をしっかりカットするそうです。

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パウダーファンデーションを厚く塗り、全身を衣類で覆ってしまうと、
夏のおしゃれとは程遠くなってしまうかもしれませんが、

そこは価値観の問題で、
将来ある程度シミができてもよいと考えている人は、必ずしも万全を期す必要はないかも。
今のおしゃれを楽しみたいか、将来のシミを防ぎたいか、
どこまでするかは自分で決めればよいですね。

 

また「日焼け止め」を塗った後は洗い落としをしなければいけませんが、
エフシージー総合研究所というところが5種類の「日焼け止め」洗い落としの実験を行った結果、

 

洗顔フォームのみできちんと落とせたのは子供用の2品だけで、
5種類のうち、
化粧下地2品とサンスクリーン剤1品は洗顔フォームだけでは落とせず、
クレンジング剤と洗顔フォームのダブル洗顔でも完全には落ちず肌に残ったそうですよ。

 

使用した日焼け止め剤   強さ

1.化粧下地 SPF50   PA+++

2.化粧下地 SPF50+  PA++++

3.子供用 SPF25    PA+++

4.子供用 SPF28    PA++
 
5.サンスクリーン剤(耐水) SPF50+ PA++++

だそうで、
「日焼け止め」を塗った後はなんか面倒くさい感じがしますね。

 

それから怖いのは、「つもり紫外線対策」なんです。

 

自分できちんとしたつもりでそれが不十分であり、
思わぬシミが発生して動揺するというようなことだけは避けたいものですね。

日焼け止めを塗っていても、直射日光に当たらないことが大事で、
帽子、日傘、UVカットマスク等を活用することが必要みたいです。

 

またもうひとつ知っておきたいのは、
日焼け止めの塗りすぎによる弊害で、

日焼け止めを塗りすぎて肌が乾燥したり荒れたりすると、
余計に紫外線を吸収しやすくなってしまんです。

肌が健康であるほうが紫外線に対して抵抗力があり、
乾燥したり荒れたりすると紫外線を通しやすくなるんですよ。

 

夏場は日焼け止めを塗らないといけないという義務感のようなものをもって、
肌が荒れてもかまわず塗り続けている人がいますが、
それでは逆効果になることがあるんです。

日焼け止めを塗るといっても、
肌が荒れない程度にとどめるべきで、やりすぎは禁物ですよ。

   

それとたまに「日焼けをしたくないからカーテンは開けない、洗濯物も外に干さない」という人がいますが、
そういう人は慢性的なビタミンD不足になっている可能性があるんですね。
過剰に日焼け止めを塗っている人も同様みたいで、

 

このビタミンDはD2~D7まで6種類あり、なかでも人にとって重要なのはD2とD3の2つで、
それらを補充するには2つの方法あり、

物からの摂取(植物由来のビタミンD2と動物由来のビタミンD3)と、
紫外線(UVB)を浴びて皮膚でビタミンDを作る、
の2つの方法があるんです。

 

ビタミンD2を多く含む食品はキクラゲや干しシイタケが有名ですが、
一度に大量に摂取することは難しい食品ですね。

ビタミンD3を多く含む食品は、
アンコウの肝、魚卵、サケ、サバ、さんまなどの魚や卵黄などで、
これらからは効率よくビタミンDを摂取できるんです。

 

もう一つの重要な供給源は自分自身の皮膚での生成なんですよ。
皮膚に紫外線が当たると、
皮膚に含まれているプロビタミンD3がプレビタミンD3になり、
ビタミンD3に変化し肝臓に蓄えられて、

必要に応じて肝臓から放出されたビタミンD3は腎臓で活性型ビタミンD3となり、
全身の臓器に運ばれ作用をあらわすんですね。

 

このビタミンD3を作る紫外線は、
UV-Bというシミの原因になる種類のものですがこれは服やガラスは通過しないんです。

だから紫外線は徹底的に排除するのではなく、
顔などシミを作りたくない場所はガードして、
逆にある程度焼いてもいいところは日光にあてる努力はしたほうがいいと言えるんですよ。

 

もちろん日焼けするほどジリジリ焼く必要はありませんから、
1日10~15分くらい、陽に当たるだけで十分で脚だけや、手のひらだけでもいいみたいですよ。

 

また、
夏の間に日光をしっかり浴びてビタミンDをたくさん作っておくのは、
冬を乗り切るためにも有効で、
風邪やインフルエンザ対策にもなるそうですよ。
 
よく「サーファーに花粉症はいない」などといわれますが、
1年をとおして日光を浴びるのはアレルギー予防にも効果があるんです。

ですからこれまであまり注目されてこなかったものの、
さまざまな意味で欠かせない栄養素であることがわかったビタミンD

 

これからは紫外線をカットしすぎず、
適度に浴びる時間も作るのも必要かも。

 

ところである女性の話なんですが、
若い頃何も気にせず毎年沖縄で焼きまくってた知人70歳が、
日焼け止め塗った事ないけど同年齢と比べてシミシワ少ない色白で超綺麗な肌の持ち主だそうで、

 

結局、

紫外線対策も個人差と食生活の方が大きいのかも。

「日焼け止め」という名の通り漁師さんが使っても「絶対に焼けない」製品があればいいのだが・・・。