貞子vs伽椰子とジェイソンvsフレディどっちが最凶なの?
こういうのって1+1=2にはならないかも。
良くて1×1=1、悪ければ1-1=0。最悪マイナス査定もあり得るかな?
というのは、
6月18日から全国公開される映画「貞子vs伽椰子」
2015年4月1日にエイプリルフールネタとしてポスターも公開されて話題を呼び、
プロデューサーらが冗談で「対決させると面白いよね」と話していた企画が実現したんですね。
「リング」シリーズのKADOKAWAと、「呪怨」シリーズのNBCユニバーサル・エンターテイメントが、
映画会社の枠を超えてタッグを組んだんですね。
これと若干違うのが「ジェイソンvsフレディ」。
この映画の場合は、
「13日の金曜日」の配給元であったパラマウント社が、
ニューラインシネマ社という会社に権利を売却したことによって企画が可能になったみたいなんですよ。
どちらにせよ、
最凶同士を観られるというのはホラーファンなら満足しますよね。
今回上映が決まった「貞子vs伽椰子」の
「貞子」はもうあなたもご存じで説明不要と思いますが、
「貞子」が語られる場合、
鈴木光司氏の小説「リング」に登場する人物名で、
あの印象的な容姿のイメージが非常に強いインパクトを残すキャラクターとなったんです。
「髪の毛の隙間から覗く不気味な眼。」
「白装束と奇妙な動作。」
「粘土の様な爪の剥がれた指先。」
等のイメージが一般的で、
これが「貞子」の名でホラーの代名詞となったみたいで、
このキャラクター性から様々な場所で模倣されたり
題材とされたりしましたが、
元が強烈なだけに結局「貞子」と呼ばれてしまっていますね。
「貞子」を知らない方に簡単に「リング」登場した時のあらすじをお知らせすると、
「見ると一週間後に死ぬ」と子供たちの間で噂の広まる呪いのビデオを観た人は、
死の予告を受けて死んでしまうんです。
そのビデオの映像は、
気がふれて噴火口へ身を投げて死んだ山村志津子という女性の娘・貞子の怨念が念写されたものであるとわかり、
貞子もまた母の力を受け継いでいたせいで、
千里眼を研究していた伊熊博士によって井戸に突き落とされ殺されていたんです。
呪いを解くには、
貞子の遺体をビデオに映る井戸からあげてやることだとわかり、
貞子の亡骸を探しだし、死を免れることに成功したと思われましたが、
だが呪いはまだ解けてなく、再度呪いを解くには、
ビデオを見てから一週間以内に別の誰かに見せることだと気づいて、
ビデオを見てしまっていた息子の陽一を助ける為、ビデオを持って実父の元へ車を走らせるのであった・・・と。
一方の「伽椰子」は、
「呪怨」に登場する幽霊で、
稀に見るとんでもなく質の悪い怨霊または地縛霊として有名で、
強い怨念を遺して死したモノの呪い。
呪いに触れた者は命を落とし、新しい呪いを生む・・・。
「強い怨念を残して死んだモノ」とは、
佐伯伽椰子という女性のことで、彼女の呪いは次々と人を死に追いやっていくんです。
伽椰子の母親はイタコで除霊の儀式を行っていて他人から祓った悪霊を血に含ませ、
それを伽椰子に飲ませ続けていたために、
伽椰子が悪魔化し「この苦しみを他人に味あわせてやりたい」という念が怨念になったみたいなんですね。
シリーズでは佐伯家の自宅は呪いの家と化しており、
それに関わった相手を全て呪い殺す悪霊(伽椰子の亡霊)の住処として登場し、
本編では、
少しでも伽椰子や俊雄に出会った者は必ず消されるか、殺される運命を辿ってしまうんですね。
そして、
この作品の視聴後には一人で寝れなくなる人が続出したそうですよ。
ちなみに、
佐伯家の住所は「東京都練馬区寿町4-8-5」だそうで本当にあるのかな?
そんなお互いにキャラクターが違う「貞子vs伽椰子」なんですが、
どんな絡みが出てくるんでしょうね。
公開された特報映像には、
貞子の呪いのビデオを偶然手にしてしまった主人公の有里(山本美月)と夏美(佐津川愛美)、
偶然家族と共に呪いの家の隣に引っ越してきた鈴花(玉城ティナ)、
そして霊媒師の経蔵(安藤政信)が登場して、
絡みつく長い髪、蔦の絡む不気味な家、真夜中の井戸、伽椰子の奇声、迫り来る貞子、
そして伽椰子が呪いのビデオテープを握り壊す姿が確認できるんですが・・・。
こんな感じなんですが、
あなたはこの映画を6月まで待ち遠しくなりましたか?
「ジェイソンvsフレディ」の映画は2003年に公開されてだいぶ日が経ちますが、
そもそも「夢の世界の殺人鬼」と「現実の世界の殺人鬼」という、
全く正反対な存在を対決させることは容易な話では無く、
脚本は何度もリライトされたというんですね。
この2人のポテンシャルは、
ジェイソン先天的奇形児として生まれ、
クリスタルレイクで溺死したと思われたがじつは生きていて野生児として育つんですね。
溺れたため水が苦手で4作目までは人間として生きていたが5作目で復活し正真正銘のモンスターと化するんです。
100人以上を殺害して未来の世界でナノマシンを体内に注入されメタルジェイソンと化すし、
大気圏に生身で突入しても死なないそうですよ。
またフレディは、
もともと子供ばかりを狙う殺人鬼だったが子供たちの親に捕まり焼き殺されたため、
そのため火を恐れるんです。
死亡する際に夢魔と契約しこのため夢の中で人を殺す化け物となるんですよ。
またパワーアップしてスーパーフレディになったこともあり、
一作目でジョニー・デップを殺しているんですが、
サービス精神旺盛で、
「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」や「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば」にも友情出演しているんです。
この「ジェイソンvsフレディ」の映画の最後は、
ジェイソンがフレディの首を携えて颯爽と復活するみたいで、
結局ジェイソンが勝ったみたいですよ。(ちょっと簡単すぎですが)
ところで、
最近はこういう異なる大作映画の主要キャラクターが対決する作品が目立っていますね。
「バットマン vs スーパーマン」「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
もちろん「貞子vs伽椰子」もですが、
これは「フレディVSジェイソン」が興収11,400万ドルを越えるヒットをしましたし、
2004年の「エイリアンVSプレデター」は興収170,00万ドルの大ヒットを記録したんですね。
この人気キャラクター同士の夢のマッチングが観られるのが最大の魅力で、
その時に脚光を浴びている者同士が共演を果たすケースもありますが、
一方で観客から飽きられつつあるキャラクターを復活させようという制作者側の意図も、
あるようなんですね。
ただ違う文脈を持つ作品のキャラクターを共演させることにより、
それぞれの作品の世界観が崩壊してしまう面があるのは否めないんですね。
そのため、
一度こうした作品を作ると、しばらくは元の作品の続編が作れなくなるというデメリットもあるんです。
逆に言えば、
「貞子vs伽椰子」が成立したのは、
両方の作品がすでに様々な物語を描き切ったからでしょうね。
でも「貞子vs伽椰子」がヒットすれば、
さらに驚くような夢の対決を観ることができるかもしれないですね。
たとえば、