巡査長女子高生はね死なす!ルール守った方が事故に合う確率が高い?
今朝、行ってきますって元気だった子が、
今夜には亡骸になって帰ってくるなんて・・・。
親御さんの気持ちを思うと、とてもいたたまれない。
そんな事故が、
12月13日に兵庫県明石市藤江の国道で、自転車に乗っていた県立高校1年井上明日香さんが、
後ろから来た河合久美巡査長運転の乗用車にはねられ死亡したんですね。
お悔やみ申し上げます。
自転車の車道の左走行はルール通りだと思いますけど、
クルマを運転中は私なんかも結構危ない思いをするんですよね。
警視庁広報38号に、http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no38/r_m_koho38.htm
自転車は道路交通法上「車両」の一種と位置付けられています。
そのため歩道と車道の区別があるところでは、
車道通行が原則で、
車道の左端に沿って通行しなければなりません。
車道の右側通行は法律違反となるばかりではなく、
正面衝突を起こすなど大変危険ですので、
絶対にやめましょう。
と自転車のルールが定めてあるんですが、
なぜ左側通行を厳守すべきなのか?
それは日本での交通事故による死亡者数を状態別に見た場合、
自転車+歩行者が他の先進国(オランダやイギリス)と比べて突出しているんですね。
この原因はいくつか考えられますが、
特に、
日本では自転車が車道ではなく歩道を走っていること、
また、
歩道専用自転車という日本独自の規格である「ママチャリ」が9割を占めることなど、
諸外国と異なる要素が多いんですが、
事故を減らす秘策として、
自転車の走行空間は、とりあえず車道・歩道を問わない。
ただし、
どちらを通る場合であっても、左側通行を厳守すること。
これだけで、事故死亡者は半減すると言っているんですね。
そして右側通行が危険な理由は3つあって、
1.自転車事故の7割を占める「出会い頭事故」の元凶となっている。
(自動車運転手からは右側通行の自転車、特に左から来るものがほとんど見えないため)
2.正面衝突事故を避けることができない。
3.死亡事故となる確率が格段に上がる。
ということで、「左側通行の徹底」されたんですね。
確かに自転車と歩行者の事故は多いと思いますが、
クルマと自転車の事故に関しては道路交通法でもあまり関知してないように感じますが、
クルマと自転車が事故を起こした場合は、
優者危険負担の原則と言って、
「事故が起きた時に被害が大きくなる可能性が高い方の過失が小さい」
ということで車の方が過失が大きくなる可能性が高くなるんですね。
だから、
車同士の事故の場合は一方の過失が100%になることはあまりありませんが、
自転車とクルマの事故では自転車側の過失がゼロになることも珍しくありません。
クルマの場合は強制保険、任意保険にほとんどの人が入っているので、
金額的な負担はさほど心配しなくても良いのですが、
自転車の場合が問題ですね。
そして自転車保険に入るべきかと言う問題もありますね。
クルマと原付は、自賠責保険には加入義務がありますが、
自転車の場合はありませんから、入る入らないは自由になりますよね。
でも自転車に乗られる方は、
万が一事故に遭った際に被害を最小限にするためを考えて、
自身がケガをしてしまった場合の補償とケガを与えてしまった場合の補償を持つべきと思いますよ。
賠償責任の補償に関しては最低5000万円は補償を持つのが良いと思うし、
他に自転車店で加入が出来るTSマークという制度というのも活用すると良いですよ。
そして、
自転車保険への加入を考えるならば、
同時に、事故のリスクを最小化することも考える必要があるでしょうね。
たとえば、
ヘルメットの着用とか。
原付を含む自動二輪車の場合は、
ヘルメットを着用が道交法で義務づけられていますが、
自転車の運転時にヘルメットを被る人はいるでしょうか?
子供はともかく、大人はまず見かけませんよね。
競技用の車両に乗る人くらいではないでしょうか。
警察庁の統計によれば、
自転車事故の死亡者の損傷部位のうち、6割超が「頭」です。
つまり、
何よりも頭を守ることが大事と言えるんです。
そう考えると、
子供も大人も、すべての自転車の運転者はヘルメットを着けたほうがよさそうですね。
面倒くささやヘアスタイルの乱れなどを理由にあなたも敬遠するかもしれませんが、
事故に遭った時のことを考えると、そうも言っていられませんよね。
また、
自動二輪車や自転車に乗るのなら、夏でも冬でも手袋の着用が望ましいようですよ。
なぜかと言うと、
転倒した際に地面に手をつくからです。
むき出しの手と手袋をした手、どちらがケガをしにくいかは言うまでもありませんね。
手袋に限った話ではなく、
肌はなるべく露出していないほうがケガを軽減できる可能性が高くなります。
特に夏場、露出度の高い服装で運転している人を見かけますが、
露出している部分にケガを負えば傷跡も残りやすくなりますよ。
保険の中には、こうした傷跡(醜条痕)が生じた場合、
後遺障害保険金の対象になるものもありますが、
いくら後遺障害保険金を受け取ったとしても、
残った傷跡は消えませんからね。
今回の河合久美巡査長が女子高生をはね死なせた事故は、
故意ではないと思いますので、
被害者にはもちろん、加害者にも同情します。
ただ、
被害者が若い美人の場合と加害者が教師や警察などの司法関係の場合は、
報道が2割増しになるのは仕方がないですね。
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