LEDは本当にお得ですよ。メーカーにとっては?
LEDと白熱灯ならLEDのほうが圧倒的に省エネ効果があるのは分かるけど、
蛍光灯と比較した時にはそれほど変わらないと思うけど?
いずれにしてもLEDを普及させようと思ったら価格を蛍光灯並みに抑えないと無理でしょうね。
メーカーの努力が必要と思いますけど・・・。
というのは、
11月26日、安倍晋三首相が、
来年度から白熱灯に「省エネトップランナー方式」を適用して、
省エネルギー規制を進め、蛍光灯や白熱灯からLEDへの置き換えをめざす方針だそうです。
この「省エネトップランナー方式」とは、
指定した品目において、最もエネルギー消費効率が良い製品を作らなくてはならないという制度で、
LEDと蛍光灯、白熱灯を「照明」という分類で一括りにし、
「省エネトップランナー方式」の対象にする方針で、
これが実現すれば、
LEDよりエネルギー効率が悪い白熱灯や蛍光灯は実質的に輸入や製造が難しくみたいですよ。
あなたもご存じのように、
LED照明はホント価格が高いですよね。
大手家電量販店では、
白熱電球なら60Wで1個100円程度、
電球形蛍光灯は300~500円程度で買えるが、
LED電球は約1000~3000円程度
と10倍程度の価格差がありますね。
そして、
「省エネ」で「寿命が長い」ことを売りにしているんですが、
意外と簡単に切れるんですね。
一応白熱灯は寿命が長いもので1000時間、
蛍光灯は1万時間といわれているんですが、
私なんか同じ蛍光灯でもう10年ぐらい電球は変えてないですけどね。
LED電球は4万時間で、
白熱灯の40倍、蛍光灯の4倍の寿命となっているんですが・・・。
そもそもLEDとは何かをおさらいしてみると、
Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)の略で、
日本語では発光ダイオードと訳されるみたいです。
そして家庭の照明器具はもちろんの事、
自動車の照明や交通機関などで幅広く使われているのはご存じですよね。
そんな中、LEDメーカーの売り上げランキングで、
長期にわたって世界チャンピオンの座を守っている日亜化学工業という会社があるんですが、
ここは技術的にも世界に最先行しており、品質の良さでも定評のあるみたいで、
同社の設備投資は、
2010年には582億円、
2011年には826億円、
2012年には614億円、
2013年についても500億円を投入したと見られ、
常に一定レベルの高水準投資を断行しているんですね。
この背景としては、
同社の営業利益率が非常に高い、ということがあるみたいで、
2006年当時は売り上げの約60%が営業利益で、(すさまじいですね)
最近はさすがに減ってきたとはいえ、
やはり売り上げの30%以上が利益だといわれているんですね。(他のメーカーは20%ぐらい?)
簡単に言うとLEDは儲かるということですね。
だから政府が「省エネトップランナー方式」を推進するのは、
LEDメーカーサイドから自民党へ働きかけたのかもしれませんね。
これは全然関係ないかもしれませんけど、
世界人口72億人のうち、電気が通っているのは50億人分で、
残る22億人はいまだに油とたいまつ、ろうそくの世界にいるそうですよ。
ところで、
LED照明と、蛍光灯や白熱灯どちらが本当に得なのだろうか。
調べてみると、
経済産業省が2012年にまとめた資料では、
毎日約5時間半ずつ使用した場合、
LED電球のコストは、
約5カ月で白熱電球を、約3年で電球型蛍光灯を逆転するとしているんです。
この場合、
LED電球の寿命は20年となるので、
最大限使えば残りの17年間は電球形蛍光灯よりお得だという試算なんですが・・・。
いずれにしても、
LEDは高いだけでなく、まだまだ照射範囲が狭いし、
場所によっては、
白熱灯や蛍光灯があったほうがいいと思う時もあるし、
部分的に照明が切れたら変えるかも知れませんが、
全照明を変えるのはもっと安くなって照明範囲が広くなるまで待つのが賢明か?
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