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インフラ融資に1兆円超 なぜ海外にお金をバラまくの?

他国にあっさり大金出せるなら、増税しなくて良いし税金を安くできるのでは。
そして海外にお金を使うより、
まずは国内の貧困対策など国内にお金を入れてほしいですよ・・・。

 

という声が聞こえる、
今回の安倍晋三首相のクアラルンプールでのビジネス投資サミットでスピーチ。

 

アジア地域での大型インフラ案件受注を目指し、
国際協力機構(JICA)とアジア開発銀行(ADB)合わせて
今後5年間で100億ドル(約1兆2000億円)の協調融資を行うと表明したんですね。


確かに中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)ができ、
中国トップが、ある国へのインフラ投資を政治判断したら、
AIIBはプロジェクトの採算性などを度外視して融資するかもしれませんが、

 

中国の国内システムは、
金利の自由化すらまだ終了していない途上国並みのものでしょうし、
中国国内の不良債権は巨額にのぼっていると言われていますね。

 

そんな未熟な金融システムを国際版にまで拡大して、
中国政治家主導による国際融資で不良債権の山ができそうなんですよね。

 

そんな中国に対抗する今回の日本のインフラ融資に1兆円超。

インドネシアの新幹線受注で負けたのがよほど堪えた?)

 

なぜ日本は途上国に対するインフラ融資が必要なんでしょうね。

 

経済活動活性化の方策としては、
国外からの投資を呼び込むこと、および国内の貿易を活性化させることが考えられますが、

こうした方策の実現を加速させるために必要となるのが、
原材料・製品の輸送網や操業に必要な電力供給など、
経済活動を支えるインフラ(経済社会基盤)の整備ですよね。

 

それと同じことを開発途上国への投資を促進することにより、
新たな産業の創出、技術移転、雇用促進など多様な効果があるんでしょうね。

 

日本の企業が活動を行うためには、
ソフト・ハード面で様々な要素が必要ですが、
中でも重要な要素の一つが、経済活動を支えるインフラの整備ですね。

 

日本企業の投資先として期待が高まる地域において、
今までも日本政府は、
道路・橋梁(きょうりょう)・鉄道・港湾・空港などの輸送網の整備に向けた支援を実施しているし、

情報通信技術、再生可能エネルギースマートグリッド(次世代送電網)など、
日本が持つすぐれた技術も活用して、電力の安定確保に向けた支援などを進めていますよね。

 

ある地域同士が貿易を行う場合、
地理的な距離に比例した物流コストが発生しますが、

一般的には、距離が離れるほど貿易量は低減しますが、
輸送インフラを整備することによって、

輸送日数の短縮・輸送量の増加を図ることができ、
輸送コストを低減させ、貿易を盛んにすることが可能なんですよね。

 

それもこれも日本の民間企業の海外展開を後押しするためだったんでしょうが、(特にゼネコン)

 

インフラ投資のせいで、
何千という人々が、意図的にではないが貧困に追いやられたり、

周囲の環境にダメージが出たりしないようにする運営方針と正式な手続きなど
ちゃんとできたのか考えなければいけないし、

 

社会面および環境面で、しっかりとした予防措置をしているのか、
影響を受ける地域からの意見と助言を、
計画立案の最初期段階から、きちんと盛り込むようにしているのか、

 

でないと、
計画のまずい事業が、社会面、環境面で害を及ぼしたり、
借り手の予算超過を招いて、ついには社会不安を招いたり、
事業そのものが遅延したり中止になったりする一因になる可能性があるんですよね。

また、
事業参画・運営支援までやっていくということであれば、
優秀な人材の確保が何より重要ですから、

機関が機能を果たすために、
人的資源の確保について、どのように進めていくのか。
と言う問題もあるんです。

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そういう色々な問題・課題をクリアしてでも、
今まで海外、特に途上国に対してインフラ融資をやってきたでしょうが、

 

これからは、
日本国民の税金でもある、
海外に対するインフラ融資を削ってでも日本のインフラにもっとお金を使うべきだと思いますよ。

 

あなたもご存じのように、
日本はすでに人口減少に転じていますね。

これまで整備してきたすべてのインフラを維持、更新する財政的な余力もない
と言われているんです。

 

特に、オリンピック関連事業は別として、
公共事業予算は抑制されているし、

新規投資と比較して、
インフラへの維持・管理に十分な予算が確保されているとは言えない状況だと思うんです。

 

これは人命被害や生活水準の低下や経済活動の低下、
災害があった場合の復旧時の莫大な財政負担などにも広がっていくんです。
これは企業を経営している人たちにとっても重要な問題なんですよね。

 

その問題を棚上げにして、
人口減少している分、私たちの負担を多くするため増税を考える。
増税しなければサービス水準が低下しますからね。

 

日本の場合、
インフラの最適な整備、配置は自治体のエリアが多いようですから、

国のお金は関係ないと思っているでしょうか?

だからそのお金を外国に回すのでしょうか?

 

今までも散々アジアの国々にお金や技術を提供しているのに、
さて肝心な時には、中国に持っていかれてしまう状況がよくあるみたいですから、

 

これからはインフラ融資ではなくて、
インフラ整備の技術供与の方が、時代に即していると思いますし、
現在の技術供与で、現地の雇用にも寄与していると思いますよ。

 

外国にインフラ融資するお金をもっと疲弊した日本国内に使った方が良いと思いますが、

 

安倍さん、こんなことばかりしていると次の選挙は用心が必要かもですよ。

 

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