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西川史子も迷惑している巨額診療報酬詐欺の手口は?

巨額診療報酬詐欺事件に、
バラエティ番組に出演したこともある元タレントの女医が関与している疑いがあると報道されて、

 

一番迷惑な人は西川史子かもしれませんね。
一応有名タレントの女医ですから・・・。

 

でも、関与していた医師は脇坂英理子みたいなんです。(この人をあなたはご存知ですか?)

 

実は、

・バラエティ番組にも出演した有名女医 → バラエティ番組には「Qさま」に出演した

・自身が経営する美容クリニックが突如閉院 → 昨年末頃に突如閉院

に当てはまるのが、この脇坂英理子なんですね。
逮捕されないまでも、警察からの事情聴取を受けることは間違いないかも。


そもそもこの巨額診療報酬詐欺は、
11年8月から13年6月ごろにかけて、杉並区の接骨院(既に閉鎖)で、
知人らの保険証を悪用して架空の施術記録を作成し、

柔道整復師の診療報酬にあたる療養費を渋谷区など4自治体に請求。
現金約45万円をだまし取ったとしているのが発端ですが、
 
一連の不正請求でだまし取られた療養費や診療報酬の総額は、
計約1億2000万円に上っているんですね。

 

手口は、
健康保険証のコピーを使って杉並区の接骨院で約300人の患者役を集めて患者を治療したように装って、
新宿区などに対し4人分の療養費を水増しして不正に請求を繰り返し、

自治体や健康保険組合など約90機関から、
計約あわせて1億円以上の療養費や診療報酬をだまし取っていたとみられているんですよ。

 

協力者は、二つぐらいのグループで、
それぞれがねずみ講式に協力者を集めて、最終的に計1千人近くまで増えていたみたいで、

その約1000人の患者役の中にはヤクザの組員やお笑い芸人もいたみたいなんです。

お笑い芸人(しあつ野郎が中心)の一人は、
「ただでマッサージできる店があるので、もしあれだったら行ってほしいと言われた。お金も要らないのでと」

 

そして来院すると、
その見返りに、施術内容や日時が空欄の療養費の「支給申請書」に署名。
接骨院側は後で架空の内容を書き込み、療養費の請求に使っていたというんですね。

 

また副業として勧誘された人もいたそうで、
接骨院に通ったことにしてくれたら、謝礼として毎月5000円を支払う」と、
喫茶店で、知人のヤクザ関係者の男に持ちかけられ、

未記入の療養費支給申請書を差し出し、
氏名と国民健康保険の保険者番号を記入するよう求めたりしたケースもあったんです。

 

「協力」を渋った場合は、
「何もしなくてももうかる、うまみのある副業だから」と、
他に患者役になれる知人を紹介するよう求められたそうです。

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今回の診療報酬詐欺に関わった柔道整復師という職業、
あなたも街のどこかで看板を見たことがあると思いますが、

 

保険請求ができることは柔道整復師の存在意義に関わる大問題なんです。
柔道整復師業界も必死で、

10年くらい前まではその不正請求し放題だったので莫大な利益を上げて、
「開業すれば年収一千万は堅い」といわれていたのですが、

 

小泉改革柔道整復師を育成する学校の新設ができるようになり。
文字通りの「雨後の筍」で学校が猛烈に増えたんですね。

学校が増えれば柔道整復師の数がものすごく増え、
柔道整復師は今や「供給過剰」状態で、
「開業したけど儲からずに廃業した」という話はまったく珍しくはないんですよ。

 

そして柔道整復師の学校では不正入学も当たり前だったのですよ。
500万から300万が相場といわれていて、

有力な柔道整復師の知り合いがいれば裏金は少なくて済んだのですが、
コネもないのに入学しようとすると非常にお金がかかるものだったんです。

 

なにしろ卒業すりゃ年収1000万円は堅かったのですからね。
でも今は自由化により学校が増えたりしてますが、
その代り、
学生時代にやれ研修だ業界組合費だとか様々な名目でお金を要求されるみたいです。

 

この柔道整復師
「柔道」の文字がありますが、

 

元々柔道整復師はケガをした柔道選手のための手技治療がルーツで、
そして柔道といえばオリンピックでも花形競技のひとつであり、
日本のお家芸というか国技ともいわれるような競技ですね。

 

だいたい金メダルが取れないと大騒ぎするほどですから、
それだけに、
資金力も豊富で政治家へのパイプも太いし、
代議士をやっている元金メダル選手もいますよね。

 

政治力がハンパではないんです。
これは日本最大の圧力団体のひとつともいわれる日本医師会もオイソレと手を出せないほどの実力なんです。

かつてはアンタッチャブルともいえる領域だったのですが、
最近の医療費事情からもう今までのような商売はできなくなったのですね。
 

 

日本医師会柔道整復師から保険を請求する権利を奪いたくて奪いたくて仕方がないのですが、
そこは柔道整復師としても生死にかかわる問題なので決して認めないんですね。

 

ちなみ、
柔整師の骨折の整復や固定が整形外科医より優れていることなんて絶対にありえないみたいですね。

骨折の診断には必ずレントゲンが必要で、
レントゲンの取れない接骨院には大変大きな欠点があります。
もっと言えば欠点というか骨折の治療はできないということを表しているんです。

 

例えば顆上骨折なんかは簡単に転位し、
これはレントゲンをとっても見落とす可能性があるわけで、

手術が必要な骨折なのか、固定で治るのかという判断もレントゲンですし、
骨折の治り具合を観察するのもレントゲンが必要です。
昔の骨接ぎを行い肘が曲がらないとか、手が回らないなんて言うお年寄りは結構いるみたいですよ。

   

それから、
柔道整復師に限らず、接骨院整骨院に行くと、
いろいろ問診されながら、

 

書類に「朝起きたら首を寝違えました」とか自分で書くようにいわれるはずですよ。
向こうはもう書いてくれないんですね。

何とかかんとか誘導尋問されて、
「そういうことにしてください」みたいなニュアンスでいわれるはずです。

 

疎い柔道整復師は、
未だに自分でちゃっちゃと書いている人もいるみたいですが、
そんなのいつ逮捕されるかわかりゃしません。

 

個人経営の整骨院なら小さいことをいいことに、
まだ不正請求をやっているところもありますが、

儲かっているところとか、
チェーン展開をしている整骨院なんかはいつどこで密告されるか分からないので、
大っぴらな不正請求はしてないはずですよ。

 

また、整骨院接骨院)の患者の90%以上は保険によるものですね。
あとは交通事故なんかの保険請求が少々と、
まれに整体などの自由診療をやっているところもありますが、

 

儲けのほとんどを保険に頼っているので保険からお金が出てこないと経営が成り立たないのです。
かといって、
正直に商売をやると今は「ケガの治療」ならまず整形外科に行くと思います。
でも腰痛や肩こりで整形外科なんてなんの役にも立たないんですけど・・・。

 

ちなみに、
肩こりって病気はないので、
本当は病院でも整骨院でも肩こりで保険を使うことはできないんです。

みんな適当に「頸椎捻挫」とか名目をつけてくれるのですよ。


「肩こり」って日本人独特の症状で、
英語はもちろんなんと韓国語にも「肩こり」に相当する言葉がないんですよ。
英語で「ステューデントショルダー」とかいうときもあるんですが、
一般のアメリカ人には通じない言葉みたいですね。

 

ちょっと話が横道にそれましたが、
今回の柔道整復師の療養費を巡っての事件はヤクザが絡んでいるから大々的に報じられましたけど、
今に始まったことではなく、以前から不正受給が問題になっていたんです。

 

会計検査院が2009〜10年、
全国の接骨院など208カ所の患者2万8293人を対象に検査し、
7割超の2万1009人の療養費の請求書に不正受給が疑われる事例があったんです。

 

患者が知らないうちに、接骨院などが通院回数を水増ししたり、
本来は保険対象外の施術を治療と偽ったりした可能性があるみたいで、

 

不正受給が横行する原因の一つに、
接骨院などから依頼を受けて療養費の請求をする代行業者の存在があるんです。

通常の手続きでは接骨院などが保険者に療養費を請求しても支払われるのは治療数カ月後。

 

このため、
代行業者の中には、
治療の翌月など早期に療養費を立て替え払いするサービスを展開しているところも多いんですね。

 

でも代行業者は認可や届け出などの法規制がなく、
09年には大阪地検特捜部が、
施術実績を水増しして約2億円を詐取したとして、
療養費の代行請求をしていた柔整師団体の代表の男らを逮捕したんです。

 

今回の事件でも、
代行業者が関与しているケースがあるみたいですよ。

 

療養費の年間支給総額は12年度、約3985億円に上っています。
保険者は膨大な審査件数に対して人手が不足しているんですね。

 

担当者は、
「毎月3人で1万人分ほどを審査しており、誤記がないかなど形式的なチェックにならざるを得ない」
と審査の甘さを認めているんです。

 

今回の診療報酬詐欺事件はまだまだ氷山の一角かも知れないですね・・・。

 

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