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自動運転実験車で事故 まだ自動運転の車は怖い?

2020年の実用化を目指して自動運転を開発しているトヨタ

 

これまでハイブリッド車にしても、
燃料電池車にしても、
間違いなく実現してきましたね。

 

つまり、
自動運転についても「実用化のメド」がついたんでしょうが、

 

そんな中、
名古屋大学が開発中の自動運転の実験車が10月22日に、
名古屋市内の公道で自損事故を起こしていたことがわかったんですね。

 

道路を左折する際、縁石に左前輪をこすりパンクしたそうで、
実験車は市販のトヨタ・プリウスに自動運転機能を搭載、

ハンドルやブレーキペダルなども運転席から操作できるようになっていたんですが、
研究者以外の人間が運転席にいたため、
ハンドルやブレーキの操作が遅れた可能性があるとみているらしいですが、

 

操作が遅れたって…なら自動運転じゃないかも?

 

と、思いますが、 
技術として、重要だと思うけど、車に自動運転が必要なのか、
あなたも疑問を感じるでしょうね。

 

運転したくないのであれば、バスやタクシーでいいかもしれないし、
車線をはみ出さないように走る機能が働いている時に、

落下物があって避けたいと思っても避けられないとか?
急な人の飛び出しには対応できないとか?

責任問題が付きまとうし、
保険の話もあるし、
技術だけでどうなるものでもないかも。

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 色々な問題がある自動運転ですが、
この自動運転を実現するためには、
きわめて精細な道路情報MAPは必要となるそうです。

 

これは私たちが一般的にイメージするような道路地図ではなく、
実際の車線の位置であるとか、
路面の傾斜、高度などの三次元での位置情報に加え、
各地点での制限速度や合流、分岐といった情報がなどが必要になるんですね。

 

勾配の角度なども当然必要だし、
たとえば、
高速道路のジャンクションであれば、

分流車線がどのように分岐していって、
どのように本線に合流していくのかといった細かい道路情報も必要なんです。

 

こうした情報量は、
あまりにもたくさんのデータ量となるので、
当然ですが、
全国各地すべての道路情報を自車に取り込むことは現実的ではないですね。

 

この問題は実用化の際には、
自車の走行エリア周辺の道路情報を随時通信によりダウンロードしていくような
方法が考えられているそうです。

カーナビと連動して目的地が設定されれば、
決定されたルートに従って道路情報を随時取得していくそうですよ。

 

こうした道路情報をベースに、
自車の走行位置を把握し、

360°センシングして得た周囲の交通情報から、
「認知」「判断」「操作」
といったドライバーが行うべき動作を車載システムが
実行して自動運転を実現させるそうです。

 

そして自動運転に向けたステップは、
日本政府や米国運輸省道路交通安全局が、5段階のレベルに定義しているそうです。

 

「レベル0」

ドライバーが操舵や加減速といったすべての操作系を行う状態。
前方衝突警報装置などの運転操作に介入しない運転支援システムもこのレベルとなる。

 

「レベル1」

加速、制動、操舵のうちの1つ以上を個々に自動的に行うシステムを指す。
アダブティブクルーズコントロールはこのレベルとなる。

 

「レベル2」

加速、操舵、制動のうち2つ以上を協調制御して自動的に行うシステム。
現在実用化されているものでは、
ステアリングアシスト付きのアダブティブクルーズコントロールがこのレベルに該当する。

ドライバーは常時運転状況を監視する必要があり、
現在市販されているものは、
ある一定時間以上ハンドルから手を離しているとシステムが解除されるようになっている。
スバルの最新アイサイトなどがこれに該当する。

 

「レベル3」

加速、操舵、制動を協調して自動的に行うシステム。
基本的にはドライバーによる運転操作は不要だが、

緊急時やシステムエラーなどに対応するため、
常に運転に対応できる状態にある必要がある。
日本政府が2020年に実用化を目指しているのはこのレベル3。

 

「レベル4」

完全自動運転。
レベル3における緊急時などの場合でも、
特定の運転モードで自動運転が継続されるシステム。

まずは高速道路における自動運転の実用化を目指し、
法整備などが行われるようです。

 


仮にあと5年で自立自動運転技術が確立できたとしても、
すぐに普及へとコマは進まないみたいです。

 

普及には、
自立自動運転車両を作る人、売る人、買う人、
そして道路を利用するすべての人たちの相互理解が必要だからなんです。

 

そうした中で自動車各社でトヨタ以外で取り組んでいるのが、
日産も、もちろんやっていますが、

 

ホンダはすでに四輪だけでなく二輪車やセニアカーをも視野に入れた
自立自動運転技術の開発が進み、
同時に人とAIが分かち合う共通言語の開発にも積極的に取り組んでいるんです。

 

スバルでは、
アイサイトを軸足にした自立自動運転技術の開発を行なっているし、

 

マツダでは、
ドライバーの状態を見守り、
ドライバーのミスや避けられない事象の回避をサポートするシステムとして、
自立自動運転技術を開発中みたいですよ。


今回の事故は自損事故で済んで良かったけど、
巻き込み事故だったら大変だったかもしれません。

 

この事故の処理が今後の自立自動運転技術の先例になるかもしれませんね。

 

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