美ビルド・ネットの熊本はてな?

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「リターンライダー」増加 ライダーの聖地は熊本だ!

一度はバイクを降りたものの、再びバイクに乗りはじめた人たちのことを
リターンライダー」というのはもうあなたもご存じと思います。

 

現在の国産二輪ライダーの平均年齢は50歳だそうで、
もう若い者が乗るバイクというイメージじゃないみたいですね。

 

中高年の「リターンライダー」が増えた理由は、
ひとつには、家庭環境の変化があるみたいで、
子育てが一段落して、自分の趣味を大切にされる人、

 

あるいは、
仕事一辺倒の生活から脱却して、仕事と趣味のバランスをうまく取りたい人が、
最近の中高年層に増えてきたんですね。

 

二つ目は費用の面ですね。
反比例するように10~20代のライダーは減ってきていますが、
ヘルメットやブーツ、手袋などのライディングギア、任意保険料など、
必要経費だけでも相当な金額になります。

 

さらに、
遠出しようとすれば、高速道路を利用したツーリングになり、
趣味に費やす金額が多くなる。

 

要は時間と金がかかるということですが、
クルマと一緒で若者が遠ざかるのも無理はないかも。

 

ただバイクメーカーはえびす顔かもしれませんね。

そんな二輪シェア世界第1位であるHondaの国内唯一の生産拠点が
熊本の大津町にあるんです。(意外と知られていませんが)

その熊本製作所では、
生産はもちろん、世界の工場へ技術を発信。

 

つまり、
Honda社製のバイクは、この熊本から生まれているんです。

 

Hondaの製作所の中で、
最も広い敷地、最も恵まれた資源環境の中にあるという熊本製作所。

 

二輪車の設計・開発からはじまり、
エンジンや各部品の生産加工、完成車組立まで一貫して、
ここ熊本の地で生産されているんです。(工場見学もできるみたいです)

 

熊本製作所における年間計画生産台数はおよそ164,000台。
熊本県大津町と協力しながら、
二輪車産業を盛り上げようと取り組んでいるんですよ。

 

熊本で生産されている人気車種は、
・GOLDWING SE (1800CC)
・RC213V-S
・モンキー・くまモンバージョン
他たくさんの車種がありますよ(もちろんスーパーカブも)

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また、
「第3回 BIKE LOVE FORUM in熊本も開催されます。」

BIKE LOVE FORUMとは、
経済産業省や二輪車関係団体、関係自治体等が一堂に会して、
二輪車産業の振興を目指して、議論、活動する会議のことなんです。

鈴鹿市浜松市に続いて、
今回の熊本市で3回目の開催になるんです。

 

この熊本のフォーラムでは、
「バイクの魅力をもっと伝えよう」をテーマに、
二輪車産業を振興していくための取組みの発表や、

若い方や女性など、
これまであまりバイクに興味がなかった方々に、
バイクの魅力を感じてもらえるような講演などを行います。

 

ライダーの方も、そうでない方もぜひ気軽に参加されたらと思います。

●日時:9月12日(土)13:00~17:30(予定)

●場所:くまもと県民交流館パレア 10Fパレアホール
    ぴぷれす広場や上通りで
    バイクの展示やくまモンのステージイベントも予定。

 

また、
ライダーには言わずもがなの事実、
熊本・阿蘇はライダーたちの聖地とも言える場所なんです。

阿蘇の自然が生み出した雄大な景観に心打たれない人はいないでしょう。
阿蘇ライダーズ・ベースやHSR九州などもありますから、
あなたの愛車で熊本・阿蘇をツーリングしてくださいね。

 ところで、
交通事故の死亡者数が年々減少を続ける中、
中高年のバイク事故死が増えているんですね。

 

背景にあるのは、
こうした「リターンライダー」の増加みたいなんですよ。

体力やバイクの性能の変化・進化に感覚が追いつかず、
単純な操作ミスなどで命を落とすケースが後を絶たないみたいで、

 

中高年ライダーの事故は、
利幅が稼げる「大型高性能バイクを訴求する」
バイクメーカーのマーケティング戦略の犠牲者とみることも出来るかもしれません。

 

一般公道でバイクを楽しむなら単気筒で125~250ccほどの軽量なバイクでも十分かと。
バイクブームの1980年代といえばレーサーレプリカ全盛時代。

そんな頃にバイクに乗っていたリターンライダー
どんな乗り方をするか想像に難くないですね。

 

そんな体力が落ちたライダーに1000~1300ccの重くて速いバイクを与える
メーカーの責任も重いかもしれません。

一般公道(高速含む)で満足できる走りを実現するのに4気筒は必要ないかも。

 

また、
国内の極端な音量規制がバイクの重量増を招いているともいわれています。

 

また、
幅の広い後輪に頼る設計も問題で、
グリップさえ確保できればタイヤは細いほど曲がりやすいですよね。

 

こういう現実もバイクメーカーはもちろん考えていると思いますが、
乗り手である「リターンライダー」の人たちも、
たったひとつしかない命を大事にして乗ってくださいね。

 

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