ローラとトリンドル玲奈どっちが本格女優になる?
世界中から「演技」の勉強をしてきた人が集まってくるハリウッド。
あの渡辺謙でさえアメリカでは未だにあまり知られてない存在なんですよ。
そんなハリウッド映画に満を持しての本格女優デビューするのがローラ。
もうあなたもご存じですよね。
「ハリウッド映画に出ることはわたしの夢で、英語も演技もずっと練習していたから、
合格して本当にうれしい!」
とやる気をみなぎらせていますが、
ハリウッドで成功したアジア人の女優は意外と少ないんですね。
「チャーリーズ・エンジェル」の主役の一人で、
ルーシー・リュウさんは有名ですね。
また日本人では、
映画『キル・ビル』でユマ・サーマンとの戦闘シーンが話題となった、
栗山千明もいます。
女優には、通常、
①シンデレラ型
②本格女優型
③脇役型
④老け型
⑤生涯ヒロイン型、
の5分類されるといえるんですね。
①のシンデレラ型とは、
劇団とかの基礎、基本がなくて、スカウト番組やタレント・オーデション、
読者の投票などで短期間に主演女優の道に進んだ人。
例えば、沢口靖子、薬師丸ひろ子、斉藤由貴、渡辺典子など。
②の本格女優型は、
劇団に所属していたとか、映画会社に入社して基礎を積んだ人。
風見章子、津島恵子、岸恵子、藤村志保、江波杏子など
老婆役で現在も活躍している人が多い。
③脇役型は、
主演ではなく大部屋女優、脇役が長いが名女優といわれるタイプ。
飯田蝶子、菅井きん、初井言栄、佐々木すみ江、赤木春恵、塩沢トキ。
④老け型女優は、
最近は美人女優が加齢により老婆をやることを拒否しなくなった傾向があるので、
少なくなった。北林谷栄、吉川満子など。
⑤生涯ヒロイン型は、
年をとっても老婆もしくは母親役はしない人。
山本富士子、浅丘ルリ子、大地真央、黒木瞳、秋吉久美子、坂口良子など。
などですが、
ローラの場合、どこにあてはめるといいか迷いますよね。(シンデレラ型か?)
一方のローラと双璧をなすといってもいいトリンドル玲奈は、
多くのドラマや映画に出演し、女優業に本格的に挑戦していますね。
『第19回ファンタジア国際映画祭』の最優秀主演女優賞を受賞しましたが、
まだまだ確固たる地位を確立しているとは言い難い面があるように感じます。
このふたりには限りませんが、
「本格女優をめざして」なんて言って、
いろんな人の記事がネットで踊っていますよね。
本格女優、大物女優にはまだまだ敷居が高いと思います。
たとえば大物女優という定義があるんですね。
「大物女優」とは、
映画会社の看板女優として大きく興行収益に貢献してた看板女優からきてるんです。
以前は映画会社所属が殆どでしたので、
その女優が出れば必ずヒットする→興行収益は上がるからです。
興行収益が上がれば、関わってる社員やスタッフ等も養える。
いわゆる会社の全てを背負っていた訳ですね。
次に、
大作や名作と言われる作品に主演として出る。
(テレビの場合は視聴率UPに繋がり、スポンサーが掛けた分以上の売り上げが見越せる)
長い事シリーズもの等をこなせる。
コンスタントに主役級で出演し続ける。
舞台の場合はお客を絶やさず呼べる。
当然ギャラは高額、そしてこれを長年「維持し続ける」となりますね。
長年ファンの心を捉えて離さない、
『吉永小百合』は、紛れもなく「大物女優」ですよね。
また、
キャパの大きな劇場で、1ヶ月座長公演をすると、大物女優と呼ばれているんです。
ミュージカル「キャバレー」や最近の「南太平洋」などの
藤原紀香は、“大物”みたいです。
つまり、
演技の巧拙ではなく、ビジネスになるかどうかで、大物か決まる面もあります。
『バイオハザードVI:ザ・ファイナル・チャプター(仮題)』を通じて、
ローラが世界的にも注目され、
新しい日本の国際的女優が誕生して本格女優・大物女優と
呼ばれるように期待しましょうね。
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